パリ Vol.2 〜 Paris #2 〜


 2日目の朝、ホテルから高速地下鉄RERとフランス国鉄SNCFを乗り継いで、やってきました念願のベルサイユ宮殿(Chateau Versailles)。前年は、ちょうど月曜日の休館日で来れなかったんだよね〜。


 入口の門をくぐって、奥にあるチケットオフィスでガイドツアーの券を買ったが、ツアーが始まるまで1時間近い待ち時間が。そこで、先に庭園の方を見に行くことにした。
 この庭園は、ルイ14世が陣頭指揮までとって作らせたという力作。広い。草花もふんだんに使ってある。


 そしていよいよ、ガイドツアーの開始。フランス語訛りたっぷりの英語を話す女性ガイドさんに連れられて、宮殿の中を見てまわる。


 宮殿内のガイドには、長いのから短いのまで選べるようになっている。もちろん長いのが料金も高い。我々一行は、せっかくだからということで一番長いヤツを選んでいたのだが、このコースは、途中で一旦建物の外に出ることになっていた。その時! 本日の影のメインイベントとも言うべき出来事が待っていたのである!
 皆既日食。そう、この1999年8月11日、ヨーロッパから中東あたりにかけて皆既日食が観測できたのであ〜る。パリは、完全な日食が見られる地域からわずかに外れていて、いわゆる部分日食であったが、それでも十分に辺りは暗くなった。庭園内も灯りがついたもんね。観光客も警備員も、みな空を見上げている。通りすがりの女性にフィルターグラスを貰ったので、三日月のような太陽をはっきり見ることが出来た。日食なんて見れんの、次は何年後なんだろ? これが最後だったかな?


 日食ショーが終わり、再び宮殿の中へ。この時すでにガイドさんは、日食を見なかった人間を連れて先へ行ってしまっていた。ま、いいや。自分のペースでじっくり見ていくことにする。で、この宮殿の中で最も有名と言っても過言ではないのが、この鏡の間。広くてゴージャス! 他の部屋や外観は、ウィーンのSchoenbrunn宮殿と比べるとどっちがいいかな〜?なんて思っていたけど、この鏡の間に入ると「来て良かった」という気にさせられる。ここで、豪奢な舞踏会なんかが開かれてたんだろうな〜。


 宮殿の中を一通り見てまわった後、今度は庭園内の観光。左の写真にあるようなバスに乗ると、体力に自信のない人でも、この広い庭園の見所をカバー出来るので便利。我々も利用いたしました。宮殿の敷地内に入って右側から庭園の方へ回るとバス乗り場があるので、そこで切符を買って乗り込む。この日は50mくらい並んでて、乗るのに15分くらい待った。バスは各見所にある停留所で止まるので、そこで降りて付近を見てまわった後、また次のバスに乗ればよいというシステム。
 右の写真は、プチトリアノンで降りて右に歩いていくとお目にかかれる愛の神殿


 バスを途中のグラントリアノンで降りて、そこから大運河沿いに宮殿まで歩くことにした。確かに広い。宮殿が離れたところに見える(左)。
 大きな並木道を発見し、「これはデカイ」とおののく我々。子供の頃、2人でよく自分ちの庭で一緒に悪さをしたもんだが、まさかヴェルサイユ宮殿の庭でツーショットを決めることになるとはあの頃夢にも思っていなかった河野ブラザーズ(中央)。
 宮殿近くまで来て後ろを振り向くと、そこには広々とした空間が(右)。バスを降りたグラントリアノンは庭園の中央部分にあり、まだまだ先の方まで庭園が続いているのを見ると、おもわず「口をアングリ(死語)」ですな。


 さて、2日目の夜、うちの母ちゃんが「パリでどうしても体験したかった」というイベントの1つ。それがこの、ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge)。いわゆるキャバレー、フレンチカンカンの超老舗ですな。この店は映画にもなったそうで。我々5人、ビシッと正装して見に行きましたよ。このためにスーツだって持ってきたんだかんね。
 舞台の方はというと、まさにTVなんかでよく見るとおり。裸のオネエサマ達が踊って〜の、シャンソン歌手みたいな若い女性が歌って〜の、アクロバティックな曲芸あり〜ので、イメージのまんま。ホントにああいう世界がまだずっと残ってるんだね〜。まるで伝統芸能を見ているようで、期待は裏切られませんでした。一見の価値あり。父ちゃ〜ん、途中からシャンペンが効いとったみたいやの〜。良いトコ見逃しとるよ〜。


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