ウィーン2日目 〜Wien #2〜


 ウィーンも2日目。素晴らしい天気なので、この青空の下に早く出たい我々2人は、早起きして旧市街地をグルッと一周するリンク(Ring)沿いを歩いてみた。左の写真がそのリンクの上を走る市内電車。
 まず、ホテルのすぐ近くにある繁華街の通り・ケルントナー通り(Kaerntnerstrasse)を南に下ると、リンクに出る。その角にあるのが、中央の写真にある国立オペラ座(Staatsoper)。これについては3日目のページにて詳しく述べる。
 それからリンク沿いを時計回りに進むと、1日目にも行ったマリア・テレジア広場の横を通る。左の写真はマリア・テレジア像と、その後ろにそびえる自然史博物館。



 次に見えてくるのが、国会議事堂(Parlament)(左の写真)。民主主義発祥の地・ギリシャに敬意を表して、こんなカンジのギリシャ調の建物にしたらしい。
 そして、リンクの内側にブルク劇場(Burgtheater)(右の写真)。ヨーロッパで最も美しいと評される、オーストリアを代表する演劇の殿堂。



 ブルク劇場の真正面にあるのが、左の写真にあるラットハウス(市庁舎)(左の写真)。すごくデカくてかっこいい。本当は100mオーバーのものを建てようとしたんだが、教会側から、「教会でもないのに100mより高い建物を建てようなんざ、1千万年早いわ!!」と怒られてしまい、仕方がなく、設計者のフリードリッヒ・フォン・シュミットは98mというモロに妥協した高さで手を打った。しかし、心の奥底ではどうしても納得がいかなかった彼は、本体は98m、しかし、その先端に3mの槍を持った騎士を立たせて、こすっからく100mオーバーの建物を建てたという歴史を持つ。
 それからさらに進むと、左手にあるのがヴォティーフ教会(右の写真)。どの角度から見ても美しいと言われるこの真っ白い教会、やっぱりかっこいい・・・・


 そして、2日目のメインイベント! あこがれのウィーンの森を散策するのだ!! ウィーンはグルッと森に囲まれているが、今回は北部にある森を目指すことにした。
 まず、先ほどのヴォティーフ教会の正面側にあるリンク沿いの駅・Scottentorから地下鉄2号線(Schottenring行き)に乗って1駅。Schottenringで下車。そこで地下鉄4号線(Heiligenstadt行き)に乗り換え、ドナウ運河沿いを進むこと10〜20分。終点のHeiligenstadtで下車。さらに38Aのバスに乗って終点のカーレンベルクの丘へと向かう。ここまでずっとウィーンカードが使えるので交通費は全くの無料。
 さてさて、着きました、カーレンベルクの丘(左の写真)。ここには展望台があって、そこからウィーンの街が一望できる。ここにはビアガーデンもあるのだが、ここでそんなもん飲んでたら、森の中を歩けなくなっちゃうしね。ここは野みたい衝動をグッとこらえ、森の中へと突入していく僕であった。(←まだ午前中やっちゅうに。)


 左の写真、ベートーヴェンの小道にあるベートーヴェンの銅像前にてよしこが歌っているのは、ご存じ「第九」(左の写真)。小道と並行に流れる小川を眺めながらの散策は、実に気持ちがいい。ベートーヴェンも、この小道(右の写真)を散歩しながら、かの「田園」の構想を練ったとか。


 さて、こんな天気のいい日に森を散歩していると、当然のどが渇いてくる。そんなときにうってつけなのがホイリゲ。このホイリゲとは、ウィーン名物で市内のいたる所にある作り酒屋と、そこで出されるワインのこと。左の写真は、ホイリゲの前にぶらさがっている松の葉の束。これは「うちには新酒があるよ〜ん」という目印なわけだ。で、森の散策で渇いたのどを潤すためにも是非一杯・・・・ というわけで、ここから我々2人のホイリゲ探しの苦しい旅が始まる。なぜ苦しいのかって? いやいや、ホイリゲはそこかしこにあるし、森の中のブドウ畑の近くにもたくさんある。ただし! 店が開くのが午後2時とか午後4時とかなのである。だから、午前中から歩き回っている我々にホイリゲを飲ませてくれる飲み屋が全然見つかんないの。まいった・・・・
 が!! ついに見つけたのが、ハイリゲンシュタット駅からさらに2つ程先のカーレンベルガードルフ駅で下車して、急激な坂を歩いて上ること10〜15分。やっと見つけましたぜ、ホイリゲ・ヒルト。ここは何と言っても見晴らしが最高(中央の写真)。よしこが手にしているのが、冷たいワインと水を1:1で混ぜたホイリゲ。ここまでヒ〜コラ言いながら登ってきた我々にとっては、まさに甘露でしたな。ここでは、ホイリゲの他に軽食もある。こりゃあ、いい昼食になるわい。グビグビグビ、ウイィ〜。
 ほろ酔い加減で丘から降りると、先ほどまで眺めていたドナウ川が目の前に(右の写真)。しかし! 濁ってんじゃんよ〜、ドナウよ〜。美しき青きドナウはいずこ・・・・


 さ〜て、ホイリゲにも無事にありつけたことだし、午後はどうすっかな〜。というわけでたどり着いたのが、ここ、ベルヴェデーレ宮殿(Schloss Belvedere)。ベルヴェデーレとは「美しい眺め」という意味。ホント、美しかったね。写真を撮るために、宮殿の入り口すぐのところからシャッターポイントまで全力疾走したのも、今となっては懐かしい・・・・ しかし、ウィーンってところは、いたるところ、美しさに溢れてるね。


 そして、今夜のメインイベント! 昨日来たシェーンブルン宮殿内で行われたシェーンブルン・コンサート。開演の30分前に行って並んでたら、なんと真ん中最前列の席をゲットできた。間近で見る一流の若手芸術家達のパフォーマンスに酔いしれる我々。"音楽行脚"らしく、常に音楽に包まれる旅。


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