左の写真、ベートーヴェンの小道にあるベートーヴェンの銅像前にてよしこが歌っているのは、ご存じ「第九」(左の写真)。小道と並行に流れる小川を眺めながらの散策は、実に気持ちがいい。ベートーヴェンも、この小道(右の写真)を散歩しながら、かの「田園」の構想を練ったとか。
さて、こんな天気のいい日に森を散歩していると、当然のどが渇いてくる。そんなときにうってつけなのがホイリゲ。このホイリゲとは、ウィーン名物で市内のいたる所にある作り酒屋と、そこで出されるワインのこと。左の写真は、ホイリゲの前にぶらさがっている松の葉の束。これは「うちには新酒があるよ〜ん」という目印なわけだ。で、森の散策で渇いたのどを潤すためにも是非一杯・・・・ というわけで、ここから我々2人のホイリゲ探しの苦しい旅が始まる。なぜ苦しいのかって? いやいや、ホイリゲはそこかしこにあるし、森の中のブドウ畑の近くにもたくさんある。ただし! 店が開くのが午後2時とか午後4時とかなのである。だから、午前中から歩き回っている我々にホイリゲを飲ませてくれる飲み屋が全然見つかんないの。まいった・・・・
が!! ついに見つけたのが、ハイリゲンシュタット駅からさらに2つ程先のカーレンベルガードルフ駅で下車して、急激な坂を歩いて上ること10〜15分。やっと見つけましたぜ、ホイリゲ・ヒルト。ここは何と言っても見晴らしが最高(中央の写真)。よしこが手にしているのが、冷たいワインと水を1:1で混ぜたホイリゲ。ここまでヒ〜コラ言いながら登ってきた我々にとっては、まさに甘露でしたな。ここでは、ホイリゲの他に軽食もある。こりゃあ、いい昼食になるわい。グビグビグビ、ウイィ〜。
ほろ酔い加減で丘から降りると、先ほどまで眺めていたドナウ川が目の前に(右の写真)。しかし! 濁ってんじゃんよ〜、ドナウよ〜。美しき青きドナウはいずこ・・・・
さ〜て、ホイリゲにも無事にありつけたことだし、午後はどうすっかな〜。というわけでたどり着いたのが、ここ、ベルヴェデーレ宮殿(Schloss Belvedere)。ベルヴェデーレとは「美しい眺め」という意味。ホント、美しかったね。写真を撮るために、宮殿の入り口すぐのところからシャッターポイントまで全力疾走したのも、今となっては懐かしい・・・・ しかし、ウィーンってところは、いたるところ、美しさに溢れてるね。
そして、今夜のメインイベント! 昨日来たシェーンブルン宮殿内で行われたシェーンブルン・コンサート。開演の30分前に行って並んでたら、なんと真ん中最前列の席をゲットできた。間近で見る一流の若手芸術家達のパフォーマンスに酔いしれる我々。"音楽行脚"らしく、常に音楽に包まれる旅。
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