のどかな浮羽


 ここは、よしこの実家のある浮羽町の郵便局長室。こんなとこ、相当のコネがないか、小学生の社会科見学でもないと入る機会はなかったんじゃなかろうか。壁のホワイトボードには、「今月のスケジュール&局の営業成績」がビッシリ書きこまれている。「夜8時から会議」なんていうものすごい文字も目に入ってくるし、実は郵便局って、窓口は夕方4時までだけど、内部はすごくハードワークなんだね。そういえば最近は、土・日曜も、町の少し大きな郵便局は必ず営業してるしね。う〜む、この部屋で日夜、浮羽町の郵政及びサービス向上のための頂上決断が下されているのか・・・ 朝早くから夜遅くまで、お仕事ご苦労様です、お父さん、そして局員のみなさん。


 

 浮羽の実家にいるオス犬・クマ。能子(よしこ)の"能"をとって「くま」と読む。漢和辞典をひもといてみると、ちゃんと"能"という字には動物の熊という意味も含まれているそうな。命名した浮羽のお父さん、さすがですな。ちなみに、このクマ、名前の由来が由来だけに、寝ているときの態度も誰かとオンナジ。ついつい僕のクマへの愛情表現も過激なものに。ガブッ。


 風薫る五月。初夏とはいえ、30度以上の暑さはさすがにまだ早いでしょう。というわけで、ちょっと涼みに近所の滝を見に行く。ほんとはココで行われているはずの「流しそうめん」にありつきたかったんだけど、日曜日だからか夕方だからか、お店は閉まっていた。残念。でも、暑さに参っていた我々も、涼しげな滝を見て元気復活。これまた風流ですな。のどかな町、浮羽。


 滝を見たらお腹が減ってきたので、このあたりでは有名なおいしい豆腐の店にゆく。「おいしい豆腐とは一体どんな味か?」と興味津々であったが、これがなんと表現したらいいのか、適度の甘さとベチョッとしてないシコシコした歯触りが格別で、「これはお父さんが転勤になっても、豆腐を食べるためだけに浮羽に来てもいいな。」と本気で思える味だった。店の場所や名前を知りたい人は是非ご一報を。