ケルン  〜 Köln 〜



 ハノーファーからICE(ドイツ新幹線)で南西へ約2時間30分。やって来ました、噂に聞きしケルン。え? 何が噂なのかって? ケルンと言えば大聖堂! やっぱこれでしょう! 見てください、この写真。午前中にケルン中央駅に着いて外に出ると、すぐに隣にドデ〜ンと建っていたのがこのドーム(大聖堂)。高さ157m。向かって左側の塔はちょうど改修中だった。1248年に着工してから途中工事の中断はあったが、あまりに図体がデカイため、常にどこかしら修理が必要なところはこの手の巨大建造物のお約束。しっかし大きい。この写真を撮るために、他の3人には正面の広場で待ってもらって、そこから数百mも離れたところまで走っていって初めてファインダーにおさまった。

  

 大聖堂の正面にある入口。こんなに大きなボディの細部にいたるまで綺麗に装飾がしてある。これを作った人達はすごい。ただ単純にそう思える。

  

 中に入ってみると、これがまた当たり前だが広かった。この日はちょうどキリストの復活祭のための儀式が行われていて、たくさんの人達が中でお祈りをしていた。それが終わった後で内部をいろいろ見てまわったが、そこで見たステンドグラスは、これまで見た中で一番迫力があって美しかった。しかし、寄付金を集めてまわる司祭達の態度も、これまで見た中で一番大きかった。


 さて、いよいよ40代、30代、20代の年代対抗階段登り競争!な〜んてことになり、みんなヨーイドンで高さ95mのドーム内展望台まで、509段の階段をエッチラホッチラと登った。これまたしかし、よく作ったよな〜、あんな長い階段。旅行初日というのに、みんな翌日からの筋肉痛など知ったことかとばかりに登りました。「僕たちは今晩あたりに筋肉痛が出て、加藤さんは明日、宗倉さんは明後日の帰る頃にやっと出るんでしょうね〜。」なんて軽口をたたくと、御老公に「10代だったら筋肉痛にはならないんだから、君もおっさんや。」などと返されてしまった。上からの眺めはさすがに格別。すぐそばを流れるライン川と、それを挟んで広がるケルンの街並みが一望できた。
 ところで、この展望台、眺めはすごくいいんだが、落書きもまたすごい。世界各国から集まった観光客達が、それは国際色豊かな落書きを残しまくっている。アルファベットの文字に混じって、ところどころに中国や韓国の文字も。そして、もちろんありましたよ、「○○○○参上!」とかね。さすがに熊本城みたいに「夜路死苦!」なんてのはなかったけど(笑)。ここを訪れるみなさん、世界的な遺産なんだから落書きはやめときましょうね。

  

 左の写真はドームのお尻の方、つまり尖塔とは反対側からの姿。これまた小さなトゲトゲがいっぱい作ってあって迫力がある。一番右の写真は、2つの尖塔の先端に乗っけてある部分が地面に置いてあったので撮ったもの。左の影の部分にチョコンと立っている僕の姿がわかりますか? こんなに大きい物をあんな高いところに乗せるんだから、こりゃホントに大変なもんだ。


 アルトシュタット(旧市街地)で昼食をとり、ケルン名物のケルシュなる地ビールを飲んで、毎度お馴染み、昼間っからいい気分になった後、昼下がりのライン川沿いを散歩。この日は天気が良かったので、たくさんの人々が散歩しまくっていた。家族づれの観光客も多かった。ここからライン川上流へ船が出ており、町と町を船でも行き来できる。残念ながら下り線はここまでで、デュッセルドルフへの便というのはなかったので、我々4人は再び列車に乗ってデュッセルドルフへと向かうのであった。


う・ん・ち・く♪
 ちなみにこのケルン、「オーデコロン」の発祥の地だそうな。フランス語で"オー・Eau"は「水」、"デ・de"は英語の「of・〜の」で、最後のコロンがケルンのことを指してるわけですな。ナポレオン時代のフランス軍兵士が、祖国に帰るときにこのケルンの水をお土産に持って帰ったっちゅうことですわい。


いざ、デュッセルドルフへ!