ヒルシュホルン  〜 Hirschhorn 〜


  

 「古城ホテルに泊まりたい!」の夢を叶えるため、ヒルシュホルンの街にやって来ました。この街のお城は「古城街道」のハイライトの城の一つでもある。とてもこじんまりとした街だけど、ネッカー川沿いをドライブする人たちやライダーで賑わっていた。

 

 お城だけあって小高い丘の上にある。旧市街地の横道の階段を登って、疲れ気味でホテルチェックイン。でも、そこでいいもの発見! 「あっ、カフェテラスがある! あとでいこ〜!」

  

 ネッカー川を眺めながら乾杯! しょっちゅう大きな船が行き交っていて、ネッカー川は物運の重要ルートのようだった。途中には関があって、片側通行だけど、きちんと信号に従って進んだり、待機しているのが面白かった。

  

 レストランで食事(左)。名物料理、野呂鹿をたべた。この辺りは、鹿や猪、ウサギ、キジなどの"Wild(ヴィルト)"と呼ばれる野生の動物たちが生息していて、秋になるとヨーロッパ各国からハンターが来て狩猟を楽しんでいるそうだ。
 今回は、結婚1周年ということもあって、スイートルームに宿泊。木家具とオレンジ、黄色、白が基調の温かく、可愛らしい部屋で、とても気に入った。景色も抜群だった。

  

 チェックアウト後、お城の周りをお散歩した。小さな女の子が「このお城に泊まったの?」とよしこに話しかけてきた。「うん、泊まったよ。」と答えると、「モンスター、見た?」と彼女は聞いてきた。「???????モンスタァ〜〜〜〜〜?!」。一緒にいたおばあちゃんが、向こうの山からこのお城にモンスターがやってくるというお話があるのよと教えてくれた。「モンスター、私のお部屋には来なかったの。だから、わたし、モンスターとは会ってないのよ。」と女の子に言うと、「でも、夜の12時になったら、こうやって羽を広げてやってくるんだよ。」と一生懸命話してくれた。そして、彼女は、「今日はおばぁちゃんとイースターラビットを探してるの。うさぎ、見た?」って聞いてきた。「ううん、残念だけど、まだ見てないの。」とよしこが答えると、「そう、残念だわ。・・・じゃぁ、また会う日まで、さようなら。」と可愛い手を振ってくれた。きっと、もう会うはずもない私たちに「また会う日まで」というのが、とても可愛らしく、うれしかった。おばぁちゃんも、「『また会う日まで』ねっ。」と笑いながら手を振ってくれた。

  

 ヒルシュホルンとは「鹿の角」という意味。ネッカー川が大きく蛇行する場所のこと。ひろちゃんが指さしている場所に、今回泊まった古城ホテルがある。川には白鳥やガンがたくさんいた。ふもとのサッカー場から見るお城もなかなか良かった。