− 1998年9月の旅 −

ブラウンシュヴァイクの旅  by よしこ


 今月の旅は、HannoverからIR(InterRegio・地域急行)で東へ40分の街、Braunschweig (ブラウンシュヴァイク)を訪れた。
 日本を発つ前にドイツ情報を教えていただいた陶芸家の福田シモンさんに、 「ブラウンシュヴァイクで個展を開きます」という案内状をいただいたのだ。

 ブラウンシュバイクは、ハンザ同盟(北ドイツの商業を中心とした都市連合)の街だった。14〜15世紀に最盛期を迎えるハンザ同盟には、ハンブルクを中心に約200の都市が加盟していた。ハンザ都市を訪れると見事な市庁舎、商館、ギルドハウスが見られるそうだが、シモンさんに聞いたところ、ここ、ブラウンシュヴァイクは第二次世界大戦で壊滅的な被害を受け、数々の名建築物は姿を消してしまったそうだ。




 シモンさんはドイツ人だが、熊本県荒尾市で「小代(しょうだい)焼き」の窯元をしている。「いやぁ〜、覚えていますよ。Hannover からわざわざありがとう。とても嬉しいです。」と歓迎してくれた。なにしろシモンさん、日本語ペラペラ。
 個展には大勢の人が来ていて、"売約済み"のシールがいっぱい貼られてあった。ひろちゃん&よしこはお目当ての花器を買おうとしたのだが・・・・「売約済み」。ガックリと肩を落としていると、なかなか面白い花器があったではないか!!


ツタの絡まる Staedtisches Museum
焼き物に関心があるのねぇ〜!
思っていた以上の人だかり。

 焼き物のことなど何も分からないひろちゃん&よしこは、花を生けてあるディスプレイ用の花器を見て、「見て見て、これ、おもしろ〜い! わざと石をくっつけて"水の中の岩"を演出してるのかなぁ〜?」なんて脳天気ぶりを発揮していた。で、見てるうちに、その花器が欲しくなって、シモンさんに、「これ、非売品ですか?」なんて聞いてしまった。

 シモンさん:「いやぁ〜、非売品ではないんですけど・・・・・」
 ひ&よ  :「???」
 シモンさん:「釜傷がはいってるんですよ。」
 ひ&よ  :「釜傷? どこに?」
 シモンさん:「これです。これがなければ、ものすごくいい色が出てるのに・・・
        火のイタズラですねぇ。
        釜から出した瞬間、ものすごくショックでした。」
 ひ&よ  :「え? わざとじゃないんですか? 僕たち、てっきり・・・」
 シモンさん:「わざとだったら邪道ですよね。」

 釜傷だったのか・・・・。釜傷さえなければ、ものすごく良い品物とのこと。 でも、ひろちゃん&よしこはこの「火のイタズラ」が気に入り、結局、買ってしまいました。




 日曜日というのに、お店は開いているし、人は多いし、一体、なにごと? と不思議に思っていたら、なんと、運良くこの日は、ハンザターク(ハンザの日)だったのだ! ラッキ〜!! 
 街の中心の広場にいってみると、そこはまるでハウステンボス(長崎県にあるテーマパーク)!!  仮装した人々や屋台などで賑わっていて、とてもカラフルで楽しいお祭りだった。

当時の商人達?
 
オッサンに捕まってしまった・・・
 
路上で仮面舞踏会?!息ぴったりのオルゴール部隊。
4台別々のパートを奏でるのだ!




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