− 1998年7月の旅 −

アルペン街道の旅  by よしこ


 今月の旅はドイツ南端のアルプスの街 Garmisch-Partenkirchen (ガーミッシュ パルテンキルヒェン)を中心に、アルプス街道を訪れた。 国際学会が行われるということで、「ここはドイツで最も美しいところだから、 奥さんといっしょに行ってくるといい。いや、行くべきだ。」 という教授の強い勧めでこの7泊8日の旅行が出来ることになった。
 ハノーファー駅から ICE(先日、大事故を起こしたドイツ鉄道新幹線)でミュンヘンまで4時間15分。ミュンヘンから RE(各駅停車)で 1時間20分で目的地ガーミッシュ パルテンキルヒェンへ。




Garmisch-Partenkirchen〜ガーミッシュ パルテンキルヒェン〜
 バイエルンアルプスの麓に広がる美しい街で、ドイツ有数の高地保養地でもある。 冬季オリンピックを開催するため、ヒットラーによってガーミッシュとパルテンキルヒェンの 2つの街が統合された。
 フレスコ画と花々で飾られた家々とアルプスの景観がとても美しい街並みをつくっている。 中心部にはクアハウス、国際会議場、カジノ、ショッピングエリアがあり、会議参加者や観光客、 保養に訪れた人々で終日にぎわっていた。少し離れると、昔ながらの街並みが広がり、 バイエルンアルプスの雰囲気が楽しめた。また名前にもあるように、「Kirche(キルヒェ)・・・教会」 がたくさんあり、天井画やパイプオルガンが美しかった。

   パルテンキルヒェン(昔ながらの通り) → St. Anton → ショッピングエリア
   → Kirche → ガーミッシュ(昔ながらの通り) → Arkadia(宿泊先)



Zugspitze〜ツークシュピッツェ〜
 ドイツ最高峰(標高 2964m)。山頂はオーストリアとの国境でもある。 ガーミッシュ パルテンキルヒェンから登山列車とヨーロッパ最大の空中ケーブルカー(標高差 1000m をたったの10分で結ぶ)で標高 2950mまで行ける。 そこから山頂まで自力で登れるようになっている。もちろん、乗り物に頼らずに麓から 登ってくる登山家もたくさんいる。
 カースン(研究室の学生)と登った日はあいにくの曇り。山頂は雲の中で視界 50m。どうしても パンフレットにあるような景色が見たくて、最終日、強行策で再度登った。運良く、旅行期間中一番の晴天に恵まれ、今回の旅行で一番の想い出が出来た。

 曇り空のツークシュピッツェ

   アプト式鉄道列車 → ツークシュピッツプラット駅(標高 2600m)
   → グレッチャー空中ケーブルカー → 山頂駅(標高 2960m)
   → アイプゼー空中ケーブルカー → アイプ湖 → アプト式鉄道列車

 青空のツークシュピッツェ

   アプト式鉄道列車 → アイプゼー空中ケーブルカー → 山頂駅
    → 山頂→ アイプゼー空中ケーブルカー → アプト式鉄道列車



Hoellental-Klamm〜へレンタルクラム〜
 冬は氷河が流れる谷。とにかく、自然の凄さを感じさせられる。 通行は有料で、岩壁にトンネルが掘ってあったり、橋が架けてあったり整備されている。 しぶきや岩清水でかなり濡れるのでカッパが必要。
 ひろちゃん&よしこはへレンタルクラム最終地点のレストランで引き返したが、 ここからツークシュピッツェ山頂を目指す登山家もいる。

   登山(70分) → へレンタルクラム(往復2時間) → へレンタルクラムレストラン
   → 下山(60分)



Schloss Linderhof〜リンダーホフ城〜
 ルードヴィッヒ2世が着工した3つの城の中で、唯一完成した城。ヴェルサイユ宮殿の トリアノン宮を模してつくられた。金やマイセンなどの陶器で飾られ、鏡が張りめぐらされたロココ調の造り。 庭には金色の女神像の噴水がある。小規模なお城だが、ノイシュヴァンシュタイン城の 5倍ものお金(約 250 億円)がかかっている。とにかく、豪華なお城。周りが山に囲まれててコントラストがきれい。

   美しい庭 → 豪華絢爛装飾 → 豪華絢爛シャンデリア
   → 豪華絢爛ベットルーム



Schloss Neuschwanstein〜ノイシュヴァンシュタイン城〜
 絶壁にそびえる白亜の外観は白鳥の城の異名を持つ。ディズニーのシンデレラ城のモデルにもなった。 内部は木の彫刻がすばらしく、リンダーホフ城のような派手さはないが、落ち着いた豪華なお城。ルードヴィッヒ2世の死により、未完成のまま 現在に至る。

   バスから見たお城 → 内部は残念ながら撮影禁止だったので外観のみ




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