お 散 歩 よ し こ



 7月の終わり、秩父多摩国立公園の御岳山(みたけさん)にドライブに行った。ケーブルカー乗り場の滝本駅に車を置き、ケーブルカーとリフトを乗り継いで展望台へと向かった。


 リフトの脇にはまだアジサイが咲いていた。なかなか涼しげで、ちょっとした避暑気分。展望台からの景色はそこが東京都だとは思えないほどの山に囲まれて、とてもすがすがしい。でも、よ〜〜くみると、遠くのグレーの空の下に、住宅だらけの平野が見える。


 展望台に登るだけのつもりだったけど、奥の方に神社があるというので、そちらへ向かった。緑に囲まれた遊歩道はウィーンの森を思い出す。片栗粉の原料のカタクリの群生地をぬけると、26軒の旅館・民宿が建ち並ぶ保養地に出た。


 リフトの駅から40分くらい歩いて、やっと御岳神社へ到着。けっこう起伏の激しいハイキングコースだった。こんなに歩く予定じゃなかったから、サンダルのよしこはヘトヘト。鳥居付近に並ぶ木々は、思わず口を開けて見上げてしまうほどの大木だった。


 帰りに街道沿いに流れる多摩川へ降りてみると、家族づれや若者のグループが泳いだりカヌーに乗ったりしている姿があった。まさに東京のオアシスっていう感じだった。


最新号へ戻る

トップページへ戻る