前岳について

安房からヤクスギランドへいく県道沿いに春牧地区と環境庁が立てた「前岳丘参り登山道入口」という立派な看板があります。
ここが前岳の入口となっています。

この山は,平野地区の丘参りにもなっているようです。

頂上には祠があり,安房の町をはじめ愛子岳や中島権現岳,太忠岳などを一望することができます。

国土地理院や昭文社の「山と高原地図59 屋久島」の地図に登山道がのっていますが,祠を目指すなら間違っています。
三角点への道となっており,ついているテープの跡も,地図上とは異なっています。

ルートタイムも片道1時間となっていますが,地図上のルートを素直に行こうとすれば沢登りや藪こぎがあり,また,最近登られた形跡もなく目印テープも途中から全くないため,健脚な方でない限り1時間では行けないでしょう。


登山記録 (1回目)


平成16年12月12日(小村さんと2人)

県道ヤクスギランド線を使ってヤクスギランドや荒川登山口,淀川登山口から登ることが多かったが,そのときに,この県道沿いの「前岳丘参り登山道入口」の看板が気になっていた。

こんなに道路沿いに大きく立派な登山道入口があるのに,この近辺に車を止めてここから入山した形跡をほとんど見たことがなかった。

小村さんに「今度はどの山に行ってみましょうか?」と持ちかけたところ,先日,小村さんが単独で前岳に行ってみたが別のピークに登ってしまったらしく,「そのリベンジをしよう。」ということになり,最新機器?の携帯GPSと地図で再度,リベンジをすることになった。

この日天候にも恵まれ,入山。沢の左手から右手の方に移動しながら登っていく。
標高680m近くで右手からの沢が入ってきているため目印テープを一時見失うが,左側の沢の方に再び目印テープを見つけた。

実はここでもう一つの前岳(国土地理院や昭文社の地図にある標高965.9mの「前岳」)はこの右手の沢を登るようになっているが,目印テープは全くなかった。
このもう一つの前岳の記録については,下記を参照されたい。

この目印テープを辿ると再び目印テープを見つけたところから約20分で頂上についた。
天候に恵まれたこともあったが,安房の町をはじめ愛子岳や中島権現岳も見えた。
2基の祠もあった。

今回の登山ルートです。 前岳登山道入口です。
頂上のほこらです。2基ありました。皿もありました。 頂上から見えた安房のまち。
頂上より。右が太忠岳。左は花折岳東峰。


登山記録 (2回目)


平成16年12月19日(小村さんと2人)

先週の前岳登山後に「登ったところはピークが昭文社の地図と違うんじゃないか?」 そんな話になった。

帰ってGPSのログと地図を照らし合わせてみると,やはり異なっていた。

小村さんにその話をすると「じゃあ,再度,もう一つの前岳に行ってみよう。」ということになり1週間後のこの日,思い立つ。

この日は少し曇っていた。

登山入口を8:15に出発。

右から沢が入ってくるところまでは先週行ったばかりだったので容易にたどりついた。

問題の沢のところで休憩をしながら,地図で現在地とルートの確認する。

昭文社の地図に記載されているルートの沢ははっきりわかっていたがほとんど人が入った雰囲気がなかったため,先週の前岳登山の時に使ったルートを行けるところまで行って,そこからこの地図上の前岳のルートを探そうということになった。

先週のルートのコルは踏まずに,手前から直接,地図の前岳を目指す。

途中で頂上からの尾根にぶつかり登っていく。

9:51 頂上着。

祠はなかったが,三角点があった。

ガスがあり奥岳は見えなかったが,麓の町はよく見えた。

ここで30分弱 休憩をして下山した。

登山後,この昭文社の地図を執筆した人の同僚に国土地理院と昭文社の「山と高原地図59 屋久島」の地図に記載されている前岳の登山道の話をしたところ,記載されている登山道は間違っているとのことでした。

登山道入口です。再度,リベンジ。 今回の登山ルートです。 赤色が往路 青色が復路
(昭文社の地図に掲載されている登山道)です。
頂上の三角点です。 頂上から見えたふもとの様子。

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