‘40ミリボール その2’

 「全然とばへんわ」

 今年の初打ちでのことである。今年は40ミリボール元年、との思いを胸に40ミリボールで、それもオレンジではなく白色のボールで練習を開始した。

 まわりの台では38ミリボールで練習をされている人ばかりで、色もオレンジである。

 前回のコラムでも書いたが、非常に大きく感じる。前回はオレンジの40ミリボールだったが、白色のほうがなお一層大きく感じられた。

 私だけでなく、相手の方もとまどっている。いつもと比べてスピードは出ないし狙い通りのボールが打てない。

 音も‘カシャン’という感じでなんだか変な気分になってくる。割れているような音でもなくラージボールのような高い音でもない。中途半端な音である。

 翌日が38ミリボールでの試合だったため、10分少々で38ミリに切り替えたが、今度はボールが跳ねすぎる感じがし、また大きさも小さくなって‘スーパーボール(ゴムの塊のボール)’のような感じだった。
 翌日試合終了後、再度38ミリボールで練習をした。このときの練習相手は40ミリボールを見るのも初めてだったらしく、手に持ってまず「重たいですね」。実際に打ってみて「大きいですねぇ。玉子みたい。」

 わずか2ミリの差がそれ以上に感じられる。しかも見た目だけでなく実際に打ってみてもかなりの影響がある。ほんとにとばない、スピードが出ないのである。

 今まで以上に力を入れないとネットにかかってしまう。力を入れるのも単純に力を加えるだけでなく、ラケットの角度も気にしないといけない。

 技術・力だけでカバーできればいいが、私にはそれだけではなかなか感覚がつかめない。前回のコラムでも書いたが、この日は弾む接着剤も使用し、いつもよりははねるようにしていた。

 が、それだけでは不充分なようで、まずパワーを今以上につけないといけない。トレーニングをしないといけない…。

 それでカバーできればよいが、道具も変える予定である。ラケット・ラバーも軽めのものにし、回転がかかって今以上に反発力があるものにしようと考えている。

 当分試行錯誤が続きそうである。