緊急指令!〜ゴルゴ出動〜
in 2005丹波高原マラソン
Written by ミッチ〜
編集長 「まだ原稿できないの?なんだったらもう連載は止めてもらっていいんだよ。代わりの売れっ子の若い作家は いくらでもいるんだから」
ミチオ 「待ってくださいな。週間マジガンの連載も打ち切られ、これ以上仕事が減ったら新たに車が買えないです〜。」
編集長 「今日が締め切りだからな。書けなきゃクビだ−ッ!」
ミチオ 「こりゃ大変だ。しかしいつも厳しいなぁ、尾坂編集長は。」

・・と言われたか定かではないが、先日の丹波高原ロードレース編のスタートな〜り〜。

このレースに並々ならぬ闘志を燃やす男がいた。先日ミチオ欠場の為、参考レースながら5千のベストを更新したダァスケである。
レースよりさかのぼる事二週間。ミチオは土曜(山田池)日曜(競技場)とダァスケ合同練習を行なうことになった。
そこで遅れだしたミチオをあざ笑うかのようにダァスケはカモシカのように走っていた。
土、日と完全に連敗である。日曜せめての救いはミチオは久々バイクだったのでブーツで走っての差であること言うならば奴は完全に勢いに乗っている!ノリノリである。このまま放っておいては後々大変なことになるやもしれないではやばい。
しかし日曜ミチオは久々バイク通ランだったのでハイカットのブーツのままで走っていたことにダァスケは気づくよしもなかった。
ミチオは考えた・・・
(ダァスケは必ず後半落ちてくるはず前半は泳がせておき、最後におならをしながら抜いてやろう。そのためにも最後までペースを維持しなくてはならない。そうだ!今週丹波出張で試走しておこう。

そしてレース6日前待ちに待った出張が入る。
17時まではやる気満々だったが徐々に夕闇が・・・18時スタートになると「ハイ完成真っ暗〜♪」
完全に気持ちも太陽と共に沈み嫌々スタート。丹波の夜は半端になく暗い、場所によっては白線すらやっと見えるレベル。段差でこけてはならぬと自然にすり足になるサッサッ。国道は歩道もなく、野良猫と間違えられて跳ねられてはこまると端っこをスタスタ。
腹立つことに28kmも走ったのにゴールの自然公園はとっくに閉園。
30km換算で2時間6分50。ペースは特に無理をしてないので当日は5分切りを目標に!
ガッしか〜し、ダァスケは昨年3分半くらいだったらしい。ましてや乗りに乗ってる。
それはよくない同一カード3連敗では首位とのゲーム差が開きすぎてしまう。ダァスケのミチオを慰める絵が思い浮かばれる。いかんいかん
またまたミチオは考えた・・・
かくなる上は仕方がない。ケッ!手荒な真似はしたくなかったが。奴に頼むか。
テゥルルルー、テゥルルルー

ゴルゴ 「はい、もっし〜」
ミチオ 「ちょっと頼みたい事があるんだけど!今いい?」
ゴルゴ 「亀岡で踊ってるだけだから大丈夫だよ。なんだい?また仕事かい?」
ミチオ 「そうなんだ。バイクの前に飛出して軽く接触して打撲程度の怪我をさせてくれたらいいよ」
ゴルゴ 「おやおやそれは尋常じゃないね。結構高くつくよ。」
ミチオ 「そりゃあいつものようにしっかりはずむよ。それより時間がないんだくれぐれも失敗のないように頼んだ」

キキ〜!ドン♪ガガ〜(^_^)

ミッションは無事成功し、レース前日ダァスケは自転車と接触転倒、あっけなく欠場となる!
さすがわゴルゴ腕は鈍ってなかったようだ。
さぁこれでミチオの負けはなくなった。
2005丹波高原ロードレース始まるよ♪(前置きが長いよ!いつもより余分に書いております〜)

スタートティンググリットに各選手並び始め、優勝候補シュミケン、シュモズル、キュンドウ、そしてイキュダ、タヌラカの顔ぶれもあります。
シグナルは青に変わっていっせいにスタート!
やはり先頭付近飛出した3選手シュモズル、シュミケン、キュンドウの順。
続いてミチオ、タヌラカ、イキュダも順調に走っております。

ミチオ 「焦らず遅目で行こう。潰れなければ確実に5分はきれるだろう。その為にもしっかり呼吸を整えて。。ヒィヒィフ〜!ヒィヒィフ〜!はい、今日はラマーズ法で25キロまで行ってラストは丹田呼吸法でバシッとねって  こらっ!いかんいかん真面目に行こう。」

6〜7km地点。昨年はレース前に食べた豚丼、豚マンにて腹痛急減速残り23km耐え難い苦痛と戦った。ここを軽快にパス。
10km通過:39分48秒・・・ここ数ヶ月で一番早いのでは?脈拍、心拍数、腕時計、笑顔共に異常なし。
上から下ってくる中にシュモズル発見(ちとしんどそう、ガンガン行っとるのかなぁ?)そしてシュミケン(こちらの方がゆとりがあるか?) ・・してしてキュンドウ(前のシュミケンは目前に迫っている。神鍋の再現か?)
10キロも過ぎるとここでちとレースに退屈していたミチオにおしゃべり相手が現れた♪

Aさん 「後ろつかせてもらっていいですか?」
ミチオ 「どうぞどうぞ165cmでしかも細身ですがね。まだ上りは続きますし、頑張りましょう。」
Aさん 「まだ続くんですか?初めてなもんで」
ペチャクチャペチャクチャ
・・・・・(退屈していたミチオは上り終わるまで話し込んでしまう)

15km:1時間00分35秒・・・ちとしゃべりすぎたかな?上ってきたからしかたないかここからの下りで取り戻さねば
今度は立場変わってイキュダ(なんかえらく疲れているようだけど後でBIGなプレゼントあるから頑張るんだよ!)
おっと疲れたのか早くもウォーキングの人がちらほらってタヌラカ歩いてた〜(イキュダよりはるかに元気そうだがなぜ?何があった?
この後ミチオはしばらく心配で何も手に付かなくなる...)

20km1時間20分25秒・・・あれれ〜さほどあがらなかった。ここでがっくりくる。
しかし依然脈拍、心拍数、腕時計、笑顔のキレ問題なし
アップダウンを繰り返してるうちに左足裏より一報が入る。
左足裏「真ん中当たりに水脹れができてきたわ。一応連絡しとく。どうせ止めへんやろけど」

25km通過時は明らかに肥大化していて足を着くだびにぐにゅぐにゅ。
欠場のシュナエから声援をもらう。

シュナエ 「元気ハツラツ〜ッ?」
ミチオ 「オ、オ、オフコース♪」

ミチオ 「ラスト5kmスパートしたいとこだがかなり緊急事態である。」
右足 「別にどっちでもいいで42km走れる状態にはしておいたし。」
「ラストを16分台で走れって言ったら怒るけど18分までならええで」
心臓 「カテーテルで検査してもらってもええで。大丈夫や!」
「今日はしっかりクリームで保護されてるからええよ。擦れなっし!」
腕時計 「プンプン!俺はカンカンやで。最近バックライト点灯時間短いやろ?早く電池換えろや!レース中に止まったるぞ。まぁ今日は大目に見たるからやりたいようにやれや。」
ミチオ 「みんなありがとう。だが今日は福知山に向けての初戦無理はせんとくわ。ペースはこのままとする。左足さんそっちでなんとかしてちょうだい。」

27km地点よろよろ足を引き摺るランナーが・・
「10kmに出てるはずのシュンペロ?いやいや近づいてみるとシュミケン。なぜ?何があった?ミチオはこの後しばらく心配で何も手に付かなくなる。 
あっもしかして!昨日の自転車事故で???一緒に痛めていた?謝礼が高くつくかなぁ。まぁ元気でも優勝は出来てなさそうやったし許してくれるやろう。ありがとうゴルゴ」

あれその前にはペタペタ。なんと今ごろ入賞の喜びに浸ってるはずのシュモズル。なぜ?何があった?この後しばら・・・(省略)

こんな事もあるんやなぁ。
そんなミチオにも28km悲劇が起きる。ラストの下りの最中ブチュ−−−!・・残念だがチュウした訳ではない。
緊張状態に足が破裂した。最悪であるここまで苦痛に耐えたのに針で潰す楽しみを奪われた。
残りゴールまでミチオの心を支えていたのは昨年の見えないダァスケより前にいること、沿道に咲く花々達であった。
「あま〜い♪」 ハイ、みなさん一緒に「あま〜い♪」
・・ちょっと寒くなってきたのでここでゴールします。

・・★★ 2時間1分50秒 ★★

「一度は陸上をやめようと思ったが、ここに帰ってきて良かったと思った、楽しい30キロでした。
みなさんのおかげで30キロのベストがでました。昨年丹波より止まっていた時間が動きだしました。
チームM最高です。」

最後のコメントは非常にQちゃんの東京国際のインタビューと類似しておりますが一切関係はありません。
すべてミチオ個人が考えた内容であります。

ps) イキュダ疲れ果てたゴールのご褒美に主催者のミチオより
★ハワイ旅行をプレゼント!★
しました。
ホノルルマラソン楽しんで来てね〜。

編集長こんなんでどうでしょう?(^o^)v