『祝♪白川康平 大躍進〜酒と泪と男と女〜』

平成14年度 枚方市春季総合体育大会 (5月12日 枚方市立陸上競技場)

・・by 清水健一 
≪ 写真は壮年男子・一般女子3000mよりのものです ≫
目覚ましの時計の針は午前6時を少し廻った所である、両足の「早く走りたい」と言う感情を抑えられず目が覚めてしまった。長い距離ではチーム内でも上位の方であるが短めの5000mではいつも皆より大きく離されてしまう。「いつまでも負けたくない」そんな想いで日々練習に没頭した。陸上が好き、負けたくないと言う気持ちは誰にも負けない自身がある。チームメイトの清水のおかげで「巨乳好き」と言うイメージを定着させられた。全く迷惑な話だ。「15分台出るよ」最近色々な人に言われるのだが正直あまり自信が無い。速くなったと言う自覚は確かにあるのだが「15分台を出せるか?」と言われると自信は無い、しかしずっと目標にしてきたTimeであり、軽く15分台で走るメンバーを羨ましく思っていた。どうしても出したい・・出るだろうか・・いやいやもう開き直って行けるとこまで行くしかない。
序盤、リードする木村、上島

まずまずの復帰戦? 岩渕優子
女子3000mが終わったが出場する5000mまではまだ3時間以上の時間がある。チームメイトの女性達のレースを見て勇気を分けて貰ったような気がした。皆すばらしい走りであった。

特に最近他チーム「ナイトラン」の練習に一緒に参加することのある山崎陽子の走りを見て気合を入れなおした。社会人ベストを出した彼女を見ながら頬を二回叩き「オッシャ」と気合を入れなおした。少し痛かった。


岩下と軽く体をほぐし始めるがいまいち緊張感が出てこない・・・「やばい、緊張感が出てこない」・・・
レース開始まで一時間半、緊張感の無い清水、うどんを食べに行っていた高田、爽やかな笑顔の近藤、彼女を連れて大野、バファローズシャツの尾坂、カレーライスが好きな下水流、が次々にやってきた。いつもの雑談が始まる「相変わらず清水の奴、うっさいねー」と白川は思うのだが、一つとは言え年上のため無理やり笑顔を作る・・・

予定より少し遅れてスタートの銃砲がなる。いつも通り高田が先頭で皆を引っ張り、清水、下水流がそれに食らい付く。先週のタイムトライアルでは清水に引けを取らなかった・・・数秒離れた位置で冷静にレース展開を見る事にした。先頭につけそうな気がしたのであるが着いて行くと最後まで持たないような気がしたのでそのままの位置をKeepすることにした。

ラストスパート! 追込む山本喜代子

我慢のレース・・澤村佐登美
「清水恐るるに足らず」。3000手前までは対したドラマは起こらなかったが突然高田が大きくペースを上げた。やはり他のメンバーとは次元が全く違う。しかしいつもこの時点で大きく離されていた白川は先頭グループの駆け引きを手の届く距離で見れる喜びを感じていた。体に感じる「風」もいつもより強く感じ、大きく見えていた下水流達も今日はさほど大きく見えないでいる。順調に歩を進めていたのだが3500頃から少し異変を感じてきた・・息が乱れ、故障している坐骨に違和感を感じ始めたのである。「しんどい」「痛い」この二言が脳裏をかすめた瞬間、今まで快調に進んできたストライドが弱まって来たのを確かに感じた。気持ちで負けたらこのまま落ちてしまうと思っているのだが、気持ちと反面ペースは落ち、前方との距離が少しずつ離れ、後ろの大野、岩下、近藤との距離が短くなくなって行くのを感じた。
「試合中は喧嘩を売れ」と言う言葉を思い出したが自分には向いていないようだ。思えば去年は同大会参加せず、一人で長野のレースに参加したが辛いときに声をかけて貰えず孤独な思いをしたのを思い出した。前には高田、清水、下水流がいる。後ろには岩下、大野、近藤、尾坂。そして応援に澤村や山崎、山本、かずこ達がいる。「今年は皆がいる」「いつも励ましてくれる仲間がいる」そう思うと力が再びみなぎり加速する。ラストの1000で15分台を確信したが、一秒でも速くゴールしたく心臓の鼓動に逆らいピッチを上げた。前の数人が近づいてくる・・順位変わらず結局そのままゴールし「おっしゃゃゃ〜」と大きくガッツポーズする。

同じく我慢・・前を追う村田節子

ラストのデッドヒート
山崎陽子vs木村明司
15分57秒の大躍進の歓喜に溢れ目に涙がたまった。レースを終えたばかりのチームメイト、応援していたチームメイト全員が白川の超躍進にガッツポーズをした。全員にとっても喜ばしい記録であった。チーム一優しき心を持つ男、チーム一秘めた闘志を持つ男が一つの大きな壁を越えた瞬間であった。白川は胸を張って叫んだ「巨乳が好きです! でも陸上はもっと好きです!!」と・・・・・

レース後数人とちゃんこ屋で祝杯をあげたが、今までで一番上手い酒であった。と後に白川は語ることになる・・・おめでとう白川君。

「秋には山崎さんを倒します。どこからでもかかってこ〜い!」
リベンジ誓う上島学
((尚いつもと同様清水のMade up storyですのでよろしく、呼び捨てもすみませんです))


爽やか笑顔の「二人の勝者&??」・・尚、この写真についてのMade up story募集中です

★★ 2002年度 枚方市春季総合体育大会 Result ★★
「お祝いの言葉を頂いております」
T田・・いやぁ〜僕も大会新出したんですけどね〜今日はおいしいとこ持ってかれちゃいましたよ。でもこれで「二人とも駄目だったね」と言われなくていいですね」(涙)
S水・・白川君おめでとう。副賞の○×一年分も無いのにここまでやるとは・・
S流・・あ〜カレーおごらないと駄目っス
O野・・今日は完敗です。次は負けないですよ。あんまり先行くと○コン企画しないっス
I下・・やっぱり僕の憧れです
O坂・・15分台GETでこれだけ祝福される白川君・・幸せもんですね。次はS水君のサブスリーの番かな(^^;
S村・・やっぱり一番いいわぁ〜旦那もお前の好きな奴速かったて言うててん
巨○パブのamiちゃん・・もぉ〜今日来ないと思ってたらそんな所にいたのね!!

壮年男子100m:村上元良vs中村公冶

 白川康平 より 清水健一 へ・・
拝啓

初夏の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は大変お世話になっております。(とりあえず、固いはいりから・・・)

今回は僕が主役の物語と言うことで、大変感激しております。

今までもちょこちょこと出演はさせて頂いておりましたが、自分が話の中心になれるということは、凄く気持ちいいものですね!また、主役の座を射止められるよう精進いたします。

学校を卒業して、走り始めてからはや?年・・・自分にとっての競技のメインはフルマラソンからのスタ−トでした。その時にはトラックで走る競技種目などの出場なんて考えたこともありませんでした。

枚方マスタ−ズに入会して初めてのマスタ−ズの記録会での5000M(たぶん夏の記録会だったと思うのですが)のタイムが17分00秒・・・尾坂さんにおしかったな〜あと1秒で16分台やったな〜と言われても全然ピンとこなく、タイムの価値がまったくわからない人間でした。その時は、5000M・10000Mは自分にとってはロ−ドレ−スと同じく5KM・10KMという感覚しかもっていませんでしたし・・・

そして、怪我をする年の春に出した16分30秒のタイムも、マスタ−ズでするスピ−ド練習だけで、自主練習ではまったくスピ−ド練習する気なしで出したタイム・・はっきり言ってそれだけの価値でしかないタイムでした。

その時も15分台の方が数名いらっしゃいましたが、自分にとっては15分台なんてはじめから出せるタイムじゃないと常に思っていましたし、口では15分台いきたいなぁと言っていながらも、本心あまり関心がなかったような気がします。

しかし、怪我が治ってからマスタ−ズの練習に参加するようになってから、かなりその感覚が変わってきたのを覚えています。

清水さん達、数名のかたが出す15分台の記録を意識しはじめてから、自分の中での5KM・10KMが5000M・10000Mの感覚に変わりはじめていました。自分も15分台が出したい!本心そう思えるようになってきていました。
お正月のメ−ルでも書いたと思いますが篠山前から皆さんと喋るようになってから、マスタ−ズ以外での練習にも参加させていただくようになり、自分にとってすごく刺激のある練習がこの1年できるようになっていました。

今回のこのタイムも、はっきり言えば皆さんのお陰&応援でだせたタイムだと思っています。(まだまだ自分の力だけでは出せるタイムだとは思っていません。)

レ−ス後、皆さん疲れているのに僕が15分台をだしたのをすごく喜んでくれた・・握手あり・抱擁あり・ハイタッチありで本当にうれしかったです。本当に陸上やっててよかったと思えました。たぶん福知山で40分きったより感激の度合いが大きかったと思います。これからも1回で終わることのないよう15分台をだしていきたいと思っております。また練習のお相手よろしくお願いいたします。

皆さんには、陸上以外の面でもお世話になることが多々あると思いますが、宜しくお願いします。
反復になりますが、次回も物語のレポ−トの主役になるのを目指して頑張ります。

敬具