カルパ(kalpa)

漢訳仏典では「劫(こう)」。
ヒンドゥー教では、宇宙は、「生成」と「消滅」を繰り返す。
『ヴィシュヌ・プラーナ』によれば、この世は4種の「
ユガ(yuga)」という時代で区切られる。
・クリタ・ユガ…正法の時代。
・トレーター・ユガ…正法の4分の1が欠ける時代。
・ドヴァーパラ・ユガ…正法が半分欠ける時代。
・カリ・ユガ…末法といわれ、正法の4分の3が欠ける。現代。

この4種のユガの時代をあわせて1マハー・ユガと呼ばれ432万年であり、このマハー・ユガが1000回繰り返されると1カルパ(43億2000万年)と呼ばれ、ブラフマー神が起きている昼間の半日に当たる。そして同じ期間だけブラフマー神は眠り、ブラフマー神によって創造された宇宙も消滅する。その後覚醒して、ブラフマー神は宇宙の創造を再開する。
ブラフマー神の一昼夜に当たる86億4000万年が100年分繰り返されると(311兆400億年)、ブラフマー神の寿命が尽き、ブラフマー神を含めて宇宙は消滅する。
しかし、それもヴィシュヌ神の一昼夜に過ぎない。

 なお、『マヌ法典』などでは、「ユガ」の期間は異なる。