大幡川編(4月17日)

 今回もいつものように宝鉱山バス停下の堰堤より出発。水温低いため餌釣り(キジ)支度。前回水が極端に少なかったが4月10日の大雨で増水していた。水色はやや笹濁り気味。水の勢いが強いため、釣れる気がしない。澱みに魚が着いていず、小さなアタリはあるもののボウズ。

 このままでは帰れないのでここから上流に行くか下流に行くか迷う。増水しているので何となく上流は危険な気がしたので、下流の千代川橋より一ノ橋(3キロぐらい)を釣り登ることにする。やはり前回渇水していた区間なのでテンカラ釣りの練習をするつもりで入渓した。

 釣り初めて30分ぐらいは浅い瀬が続き全くアタリ無し。選んだ毛針も春なので黒からでなければいけないのに白を基調にしたものから始めてしまった。

半分ぐらい進んだ所で小さな堰堤になり、いいかげんテンカラ釣りがいやになりだしていたので、いい流れ込みもあってアッサリ餌釣りに変更。餌に変えたとたん小さなアタリあるが釣り上げることが出来なかった。

 この日はいい天気だったので次第に気温が上昇。チェストハイウエーダーで釣りベスト。背中は重たいカメラの入ったディバック。汗だくになりながら釣り登る。途中、セメント工場の資材置き場を過ぎたあたりでポイント発見。かなり流れに日が入り込んでいたが、餌を流したとたん待っていたかのようにアタリある。

 26センチのやまめで、かかったとたん少し抵抗したがかまわず抜きあげる。こちらの引き抜く力と魚の釣られてはならないという力が拮抗してモッ、モッ、モッ、(わかるかな)という感じであがってきた。前回と違いうまく合わせができたので針が上顎にかかりこれなら殺すことはないだろう。今回用意した接写レンズ(キャノンNFD50ミリマクロ)でやまめを激写。バタバタしだすと水に戻してやり、フィルム1本分撮影する。いつも釣れるやまめと違い色が赤い。おそらく底の石が赤いのだろう。とてもきれいだ。撮影後、やさしく川にもどし、泳げるようになるまで待ってリリース。ありがとう。

 一ノ橋手前200メートルぐらいで地元の山菜取りのおじさんと遭遇。ここから先は今まで渇水していたところなので魚はいないと言われる。千代川橋からここまではやはり渇水していたのでどこで釣り上げたのか聞かれる。かなり疑わしそうだ。しかし証拠がないので信じてもらうしかない。そしてこの川の中、上流域のポイントを教えてもらう。とても有り難いことだ。今回は1尾しかあげらなかったが、疲れたのにもかかわらずとても満足した釣行だった。


99年釣り三昧へ戻る