大幡川編(3月21日)
 
98年8月の大水から7ヶ月、すっかり渓相が変ってしまった大幡川で釣行。いつものように宝鉱山バス停下の堰堤より釣り始める。水が極端に少ない。おまけに前日は冷え込んで雪だったのに濁っている。でも釣りが出来ないわけではなかったので餌釣り(キジ)支度で出発。

  去年25センチのヤマメをあげた場所で反応あり。微かな反応なので小さいやつだと思う。しかしボウズ続きなのでここでなんとしても今年の第一尾を上げたいと思い、釣れるまで粘る。結果、15センチのヤマメを釣り上げる。(パチパチおめでとう)結局ここでは3尾の同サイズのヤマメを釣り上げる

 次にいつも期待できる堰堤下に行く。ここでは堰堤全体に流れていた水が3分の1になり水流が小さく澱みが少なくなっていた。これではダメかと思いながら水の落ち込みより餌を流す。ほどなく15センチのヤマメがヒット。続いて左端の水の残ったわずかな澱みに餌を流すといきなり強いアタリがあり24センチのヤマメがヒット。こんなところにもいたのかと思い感激した。どうしても釣り上げたい気持ちだったので早合わせせずヤマメには可哀相だが充分に針を飲ませてから釣り上げる。写真はその時のもの。魚紋が美しい。今回は接写のできる一眼レフカメラをかついで釣行。釣りたての生きているヤマメを撮影することができた。

 まだ時間があるのでそこから三ッ峠山の登山口まで登る。積雪はあるものの冬タイヤを履いているので安心だ。登山口では相模ナンバーの先行者があった。ここではあまりに雪景色が美しいので写真を撮る。その後大幡橋上の渓流に行く。98年にもよく行ったところで水が少ないものの、濁りはなく5〜10センチの積雪でとても滑りやすかった。

 ここでは釣れるポイントは2箇所でその一つ、心安らぐ流れ込みと紹介した場所で23センチのヤマメをあげることができた。泡のたつ流れ込みより餌を1メートルくらい流した澱みでヒット。割とモソモソした感じで抵抗なくあがってきた。その先の堰堤は水量、流れともなく全くダメだった。納竿して引き返す。

 途中、宝鉱山堰堤下の水が濁っているわけが分かった。登っていくぶんには見えなかったが下りて行くと大幡橋と宝鉱山堰堤の間に2台のパワーショベルが浸けてあった。『ああ、なるほどなあ。これで濁らないはずの水が濁っていたのかあ。これから先、どのくらいここで釣りが出来なくなるんだろう。』と思い、少々悲しい気持ちになった。

 まだまだ時間があったので年間券を買うために都留田原のもちづき釣具店に向かう。そこの御主人からいろいろと情報を入手した。 御主人の『今日はお彼岸なので地元の人は殺生しないよ。』という言葉が印象的だった。事実その後行った何ケ所かの釣り場では他県ナンバーばかりだった。また、どこも酷く渇水していて会う釣り人ごとに話を聞いても寒いのと雪が少なかったせいで良くないという返事ばかりだった。水が元に戻るのはいったい何時のことになるのだろうか。







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