2011

Portrait of Doll Creator


「人形作家の肖像」


at "zaroff " in Hatudai, Tokyo



invitation card

人形の展示と人形作家の写真の展示を同時に行いました。
写真:岩切等

前期:11月22日(火)~29日(火)
人形(敬称略):Dollhouse Noah 林美登利 衣倆 森馨 由良瓏砂

後期:12月2日(金)~9日(金)
人形(敬称略):木本黒陽 清水真理 緋衣汝香優理 山上真智子 渡邊萠







菊池拓史氏と写真家の岩切等氏が旧知の仲というご縁で、此の企画への参加が決まった。
作家の肖像と云う事で、容姿に自信の無い私としては大変に躊躇ったのだが、
写真を選ばせて下さると云うので参加を決意した。
人形の撮影もして下さると云うのが大変に魅力的だったのである。
プロの方に撮って貰う機会など滅多に無い。
実際の撮影は流石プロフェッショナル、段取り良くスムーズで、あっという間に撮り終えてしまった。



さて、人形の方だが、教室開催の為に新たに創った原型で、此れはあくまで教室の為なので
自身の作としては此の原型と、天使以外には制作する心算がない。
原型なので販売する気は元より無かったが、スコープシリーズの試作でもあった。
内部照明のスィッチや配線等、勉強する心算で創ったのである。

此れは昔衝撃を受けた Siouxsie and the Banshees の「Mother」へのオマージュでもあり、
其の曲に流れていたオルゴール、「オーマイパパ」を台にセットした。
此れは陰陽併せ持つ、人間の二面性を暴き出すかの様な詞だったが、
殊に陰の方には少女の心が血を流しているかのごとくであった。
だが、心の傷はどんなに血を流していても誰にも見えない。

試作としては最後の最後に失敗があり、手痛い勉強となった。
人形本体がすっかり出来上がって台に配線する段階で、
2つある照明の内1つが右腿の中で断線してしまった。
リカバリしようと試みたが、細い腿の内側では指も入らず、断念。
左腿を通った照明のみと云う結果に終わった。
残った照明は白色のLED電球で、駄目になったのは暖かい電球色の方。
二通りの電球で光の角度も色も違うという仕組みの筈だったのである。
さて、もう一つの失敗は、今回完全に内部を閉じた事だった。
身体の中なので、其の方が美しいと思っての事だったが、
よくよく考えてみると、完全に閉じてしまっては電球が駄目になった時に取り替えることが出来ない。
メンテナンス不能の仕様である。
此れでは人様にお譲りする事は出来ない。
次はメンテナンスの出来る仕様にしなければ。