2008
at Country specification important cultural asset, Jinpuukaku, in Tottori



invitation card
Titlle logo designed by Isao Yamada
Window designe by You Hisumi
Exhibition cooperation by Curious Goods

題字 : 山田勇男
飾り枠デザイン : 氷住羊
展示協力 : キュリアスグッズ






記憶の中から現れた少年少女たち

フレンチルネッサンス様式の美しい洋館の中で、
あたかもずっとそこに 住んでいたかのようにポーズをとる11人の少年少女たち。
ただし、彼 らは人ではなく、人形作家緋衣汝香優理によって創られた等身大の人形 です。
それらは「球体関節人形」と呼ばれる、人と同じような可動関節 を持つ人形で、
西洋人形の歴史の中から一つの芸術表現として現代に蘇 ったものです。
緋衣汝香優理は、感情や意志すら感じられるような精緻 な人形を制作し、
それらを仁風閣の室内に配して、まるで架空のヨーロ ッパ映画の一場面のような光景を作り上げました。
この展示がどのよう な物語を表しているのか?それは謎のまま、鑑賞者一人ひとりの想像に 委ねられています。

大参達也 (北海道大学工学部准教授・工学博士)




写真提供:仁風閣



螺旋階段 ―Spiral Staircase―






陳列所 ―Exhibition Place―





供進所 ―Attendant Place―
 







2006年、仁風閣100周年記念を機に展示の話が持ち上がった。
実際には2007年が100周年の年で、其の年に、と云う話だったのだが、
此の美しい洋館を眼にして、空想が広がった。
此の様な歴史ある建造物に展示というのは稀有な機会である。
今まで古い洋館での展示と云っても、其れは隣接する新しい別棟や、会議室か教室の様に改築されたスペースに於いてであったりして、洋館ならではの美しい拵えの中での展示は見た事が無かった。
此の空間ならではの展示、と空想の翅を伸ばす。
一室で小さい人形を数多く並べるのでなく、
等身大の人形を配し、まるで映画のワンシーンに紛れ込むカンジに出来ないだろうか・・・・・。


其れを現実にするには如何にも人形が足りない。
其処で2年の猶予を戴き、今回の展示となった次第である。
大きい制作には時間がかかる為、製作スタッフを募集、
N氏の協力を得て、何とか4体の新作を追加することが出来た。
N氏無しには辿り着けなかった成果である。
N氏に多謝。


さて、展示に際しては多くの方のご協力を仰いだ。
タイトルロゴを山田勇男監督に、
飾り枠や飾り罫などのデザインを氷住羊女史にお願いした。
今も人の棲まう雰囲気を作る為に、アンティーク家具専門店キュリアスグッズからは、美しい家具を借り受けた。
小物は趣味と撮影、展示用を兼ねて集めた私物で、陳列所を居間に、供進所を遊戯室に見立てて配した。
御来場下さった方が新たな物語を紡いでくれたなら幸いである。


飾りつけと撮影には伽井丹彌嬢と現代美術の梅田正則氏、モダンダンスの茶畑美智子嬢のご協力を得た。
飾りつけと片付け梱包には鳥取の人形文化の旗手、山根のりこ女史と其のご友人たちにご協力戴いた。
仁風閣所長、加藤卓美氏、文芸委員としてご尽力戴いた住田高市氏、
今回の展示にご協力戴いた、総ての方々に感謝の意を捧げたい。





Dominique Matthieu Shingo Alexandre
Kristyna Melissa
Lucien Hannibal Karl Daniel





螺旋階段と鸚鵡貝の断面は美しいダブルイメージとなって今回のテーマを象徴した。
イメージをコトバに表すのはどうにも苦手で、事前に文章をお願いした大参氏には大変ご迷惑をかけた。
展示の終了した現在、敢えて言葉で表現するなら、螺旋のように無限に上昇するのは無垢の夢であり、
其れらは遊戯に彩られながら尖塔を突き抜けて軽やかに舞い上がる・・・とこんな処だろうか。

また、現地の方は勿論、遠方より御来場戴いた方々にも感謝の意を捧げたい。