SIMS BURNER188

年末休みに入った2003年12月26日の晩、なにげなくネットオークションを見ていたら、SIMS BURNER188 02-03モデル新品が300円スタートで出ているではないか!!そこで以前から出物があったら入札してみようということとで、新品の板なので3万じゃぁ落ちないだろうと思い3.5万を自動入札でぶち込んでおきました。

そして年末天元台で3日間を過ごし31日に覗いてみると、私以外には一人だけ入札があって1.2万まで上がっていました。オークションの終了時刻は1月3日23時10分でした。あと3日間上がらないのを祈るだけと言う状態です。
で、迎えた1月3日もう朝から落ち着きません。この日はちょっと事件もありバタバタしていて、夕方初めてアクセスしてみると2.75万まで上がって止まっていました。そして23時過ぎ、この時はPCの前に張り付いて情勢を30秒毎ブラウザ自動更新にして見守っていましたよ。そしてオークション終了!!!!2.75万で落札しました。

正月だったこともあってたぶんオークションを見ている人が少なかったのではないか?と推測しています。この板のほかにも結構安値のまま終了しちゃっているのがありましたからねぇ。ラッキーでした。このあと、出品者と連絡を取り合い無事取引終了です。実際にブツが届いてみると、マッサラの新品でラップがちゃんとされた状態でした。早速その週末に乗ってみようということで楽しみにセッティング、WAX入れなどをしてました。

ボードのグラフィックデザインはシンプルで赤地に黒だけ。私のウェアも黒いパンツに赤いジャケットなのでドンピシャです。
去年北海道で友人にBURNER188(00-01?)を借りて乗ったのでそのときにセッティングにあわせてみました。
スタンス幅:50cm
角度:前60deg、後57deg
カント:なし
リフト:前トゥ17mm、後ヒール20mm
ビンはHEADのSTEALTH INTEC(カーボンベース)

丸沼でトライしてみました。
一本目で”これはやばい”状態になってしまいました。前に乗った板とは別物で結構硬くてどこ乗っていいかわからないぞ!!思わずYONEX185を取りに駐車場へ戻ろうとしてしまったほどです。が、ここで投げてしまっては男が廃るということで(そんな大袈裟じゃないか?)2本目も頑張ってみました。
この板は前足付近にフレックスの中心があるということから前足にどんどん積極的に乗ってやれば曲がると信じて乗ってみました。すると一本目よりはましになりちょっとだけ安心ですね。まぁビビリも多少あるので、ちゃんと前に乗れていないということもあったでしょうか。

その後、やっぱりこの板の最初の開発ライダーであるMark Fawcettみたいにステイローのまま斜面にへばりつくイメージでプレスしっぱなしで乗るのがいいのだろうと思い、滑りはじめからなるべく低い姿勢をとりつつ切替時に絶対上に抜いてしまわないよう気をつけて乗るようにしました。するとかなり自分の言うことを聞いてくれます。セットフロントなので後が長いのですがあまり気にせず乗ることが出来ますね。が、しかし新たな問題が発生。常に低い姿勢をするにはこの日のセッティングはスタンスが広すぎた。もしくはリフトアップが足りない。低い姿勢をとるとかなりのストレスです。自分で思いっきり板を撓ませている感じになってしまってます。

そこで、スタンス幅、角度をちょっと直しました
スタンス幅:50cm→49cm
角度:前60、後57→前57、後54
へ変更して再度滑走再開。

さっきより少し、低い姿勢をとるのが楽になり、角度を緩めたことにより、左右のバランス的にもちょっとだけ楽になりました。
とにかく前に乗りっぱなしのイメージで乗っていくとかなりエグイターンが出来ますね。しかもターン中の安定度は抜群です。スプリットテールがターン後半を勝手にフォローしてくれる感じですね。
こうなってくると楽しくなってきます。切替を如何に早くできるか?でターンの安定度も決まっちゃうので、昔VIDEOでみたJJアンダーソンの滑りを思い出し、フロントからバックに行くときは前足の膝を思いっきりがにまた気味に開いてターン開始。バックからフロントは後膝を開いてターン開始すると、凄く楽にターンが楽しめます。

この時自分で意識しているのは、前向きアングルで低い姿勢をとっているため、お尻がいつもよりも後方に落ちています。このままでは前荷重はできませんので、股関節を曲げ胸をはって、頭を上げて前傾姿勢をとることだけです。このイメージは直進時もターン中も変えない。まぁ、ドロップハンドルの自転車でハンドル下部分をつかんで峠を下っているときのような感じとドンピシャ同じイメージでした。

これでロングターンはバッチリです。ただ、アングルが前向きなのでどうしてもバックサイドで身体がターン方向に開き気味でずれる。バックサイドはもっと横向いて乗るイメージじゃぁないとだめだろうなぁと感じました。横向きで嵌ったときは気持ちいいのですが、つい乗り込みすぎて後ろにのり気味になってしまい爆破です。

で、ロングターンは長い板なので良いのは当然ですが、ミドルターンはどうだ?というわけで試してみました。やはり基本は同じで前に乗ったまま上下動を上手く使い板を下に下に向けるようにしてやると意外と板の返りもよくターンすることが出来ます。たまに強烈に返ってくるときがあって危うくハイサイドを喰らいそうな場面もありましたので、まだ速い踏み込みのタイミングはつかみきれていない感じです。

こんな調子でこの日は滑っていたのですが、もうひとつ問題がありました。それは直進時の左右バランスです。板が18cmと細く、角度も前向きなので左右バランスはYONEX185(幅19cm)の板に対してはシビアです。どうも滑り始めで腰を落とすとバックサイドよりに進もうとしてしまってます。この日はやりませんでしたが、修正案としては、バインディングのセンタリングを見直しし、少しフロントエッジ側へ寄せるという修正です。
多くのバインディングはバインディングの前後方向にブーツセンタリングが出来ますが、57度という前向きアングルでは普通につま先側を出すと、ブーツがボードに対し前へ動くだけのイメージになってしまいます。そこで、ビンのセンターディスクを90度回転させ、ビンごとフロントサイドよりに7mmほど移動しました。後足の方も同じやり方で修正し、ちょっとバランス修正しました。
人間の脚を考えると脚はかかとから生えてますね。横向きアングルの場合は膝を曲げれば重心はフロントサイド側へ移動しセンタリングできますよね。前向きアングルの場合は膝を曲げてもボードの前方向へ重心が移動してしまうので、左右のバランスの修正効果は減少してしまうと考えます。そこで足全体をフロント側へ移動してしまうわけです。部屋でブーツ装着してやってみると、しゃがんだときに前よりも楽かなという感じでしたからそれなりの効果は期待できるのではないかと思ってます。
ま、効果は滑ってからのお楽しみということで....そのうち結果は日記にでも。



てなわけで、また。
KEEP FUN RIDE!!