2003シーズンも終わり...
 横乗り軍団BBSをご覧の方は知っていると思いますが、私は3月24日から1weekの予定で胆石症胆嚢摘出入院をしていました。25日に手術をしたのですが、術後かなりの出血をしてしまい、あわや輸血か??というところまで行きました。その結果、当初予定より1週間ほど遅れてしまい、退院が4月中旬になってしまいました。(これを書いている時点では病院のベッドの上です)

私の目論見では1weekで退院し、その後2weekくらいで体力を回復し、GWまでになんとかあと一回くらいポカポカ陽気のなかで、のんびり滑りたいなぁなんて思っていたのですが....手術後4日間も寝たきり&8日間の絶食では体力がなくなっていますね。(体重が7kg減少しました)今シーズンは終了するとしましょう。
無理して怪我してもいけませんし、のんびり温泉にでも入りにいくことにしようかな?

さて、私の2003シーズンは終了してしまいました。今シーズンはボードが思いっきり変わったこともあり、新たな発見があったシーズンではありました。これが楽しくてやめられまへんな。(皆さんもそうでしょ?)
私自身の滑り方の変化(まだまだですが)とか、スキーW−CUPを見たときに感じたことなんぞをシーズンの総括として書いてみようと思います。

まず、マテリアル変化に伴う滑り方の変化なんですが、今シーズンはYONEX GS185cmにずっと乗っていました。ここ数年はF2のSPEEDSTAR(163,176,182)に乗っていまして、それはかなり気に入っていました。仕事柄??YONEXの板の材料やら構造やら興味を持っていたので、今シーズンは思い切って購入。購入したからには乗らなきゃいかんわけです。いままで乗ったどのボードとも特性が違うし。

ボードの構造としてはサンドウィッチということになりますが、芯材がウッドではなくカーボンシート積層であるということ、トーションボックスも中に入っているということでねじれに対して非常に強いボードとなっています。フレックスに関しては、乗っていて撓んでいるなという感じがかなりあるので、そこそこだとは思います。そうは言ってもF2の同レンジ長さのボードと比べると硬めですが、オガサカの185cmよりは柔らかい。

そんな長くて硬めの板でゲレンデで使えるか?なんですが、よっぽどコースが狭いとか芋洗いのようなゲレンデでなければ問題ないでしょう。ちなみに私がこの板で滑ったところは、ザウス(もう無いですが)、丸沼、天元台、尾瀬戸倉、カムイスキーリンクス(旭川)、ぴっぷ(旭川)などです。ザウスは別にして、他のゲレンデはそんなに混んでいませんでした。以前のように混雑することはないようですが....

実際に滑ってみると、かなり意識してガンガン前に乗っていくイメージで切り返しに持っていくといい感じで谷廻りを作れます。ねじれない板なので、前の方にプレッシャーをかけないと板が言うことを聞いてくれません。
板が言うことを聞いてフォールラインに向かったところで、両足でガツンと踏んであげると、結構な勢いで発射します。ここで両足というところがポイントです。思いっきり後ろ足を踏んでしまうと、テールがどんどん食い付いて思いっきり切れ上がってしまいます。(それはそれで面白いのですが)
この滑り方でそこそこの斜度でミドルターンをすると結構面白いです。

前足で入って、両足で踏みつける→次のターンへという感じです。あとは踏みつけるタイミングを外さないことと短い時間でフル荷重を終了させることでしょうか?もう少し具体的にいうと、

ターン切り替えで板を立てるのですが、ここでしっかり前足にプレッシャーをかける。→谷廻りから板がフォールラインに向くまではじっと我慢するイメージ。(ここで思いっきり踏むとその後が踏めません)→板がフォールラインに向いた瞬間(とはいってももう少し早め)に両足で思いっきり板のソール方向に踏みつける。→板がギュイ〜ンと撓みます。→踏んだ板は直ぐ開放する。→撓んだ板が元に戻ろうとして、発射すると言うわけです。

ロングターンの場合はもっとメロ〜と言う感じでゆっくり荷重する感じで乗れば気分はジェットコースター!!!!北海道でどこまでスピード出せるか?やってみましたが、私の脚前ではとてもとても...限界はずっと先のようです。まだまだ精進が足りません。こんなにスピードを出しているのに(自分の感覚で)なんでこの板ばたつかないんだ??って感じですから。

YONEXの板は、フレックスはそこそこ硬めでしなやか、トーションはかなり硬めというセッティングになっているので、ターンイン時板をしっかり立てて抑えれば、トップが食い付いて捻れずに板が少し撓みターンが始まります。その後一気に踏んだときも板が捩れにくいので、板を撓ませてそれを開放するということになります。うまく出来たときは気持ちいいんだけどねぇ、失敗するとどこか自分の知らないところに板が飛んでいってしまうのでちょっとやばいですが。(そんな大袈裟な...)

バックサイドとフロントサイドで意識を変えるといい感じです。
バックサイドでは、必要以上に前を向かないで横乗りのまま踏んづけるといい感じです。ローテーションはなるべくしない。するとテールがずれてしまいます。ローテーションしないで踏んづけるときに、後ろ脚の膝をターン内側にひねりこむようにすると、ターンが早く仕上がります。
フロントサイドはというと、踏むときにボード進行方向に身体をローテーションすると、発射しやすくなります。
バックサイドでは膝のねじ込み量、フロントサイドではローテーション量でターン出口の方向(ターン弧)を調整しながら板を走らせていくようにしています。

最近はこんな意識で滑っています。またセッティングですが、今現在はスタンス幅53cmとかなり広いのですが、ちょっと前後の重心移動に関して疲れますね。(スタンス幅を大きくするほど移動量を大きくしなければなりません)もうちょっとだけ狭くしようかと画策中。F2乗っていた頃の51cmくらいがちょうどいいのかもしれません。これはもう試せないので来シーズンのお楽しみ。

そんなこんなで板を替えたら滑りの意識もかなり変わってきました。毎年少しずついろんな発見が出来るので楽しくてスノーボードはやめられまへんな。

さて、NHKのBS放送でSKIのW−CUPをよく放映していたのをよく見ていました。特にGSを見ていました。何故って?SLだとリカバーの連続だし、SUPER−G以上だとターンするというより落下するって感じですもんね。その点GSはスキーヤーの動きとターンが凄くわかりやすいのでボードにも参考になるかな?なんて思って眺めていました。

まぁ、最近のCARVING−SKIは凄まじいですな。スキーのエッジフルコンタクトで板が撓みまくりで次のターンに向かって走りまくり!!見ていて気が付いたことは、彼らは谷廻りでは思いっきり内傾して板を立ててるんだけど、遠心力だけで板を食い付かせていてあまり踏んでないように見えるんだよね。で、フォールライン付近で思いっきり両膝と腰をターン内側にねじ込むようにして踏みつけています。そこで撓んだ板の反動を最大限使って次のターンに行っているのが良く判ります。
谷廻りで思いっきり踏まないのは、ターンMAXで得た板の反動と落下する力を最大限利用するためでしょう。スキー自身が進歩したのでライダーは板を曲げようとするのではなくて、曲がる板に乗っていかに圧を溜めて爆発させられるかという乗り方になってきているように見えます。

この辺りはスノーボードも同じ考え方でいいと思っています。板の特性にかなり依存してしまいますけどね。私の使っているYONEXはトーションガチガチなので、一気に踏んで圧を上げて開放してやるという滑りが合いそうです。この辺りはまた来シーズンになったら自分でいろいろと試して検証してみようかと思っています。あぁ、しかし、ムショウに滑りに行きたいのぉ!!!あと半年の我慢か...

今年のオフシーズンは入院で落ちてしまった筋力を回復&増大することを目標に頑張ることにしましょう。
まだ滑れるところはたくさんあるようですが、くれぐれも怪我だけには気をつけて春スノーボードを楽しんでください。

でわ、また

KEEP FUN RIDE!!

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