東京の観測史上最高の平均気温を記録した4月も終わり、梅雨のような5月も終わろうとしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか??私は3月の中旬より仕事の方がにっちもさっちも行かない状態で、”台湾に行け”だの”九州に行け”だの”xxxに行け”だのとグローバルな活動をしており、スノーボードの方は3月中で<04シーズン終了>と相成ってしまいました。(ま、他にも家庭の事情でちょっと行きにくかったというのもありますが) その後は身体鍛錬街道まっしぐらと言う感じで、自転車ツーリングによるストレス発散と鍛錬を楽しんでいます。 さて、長いシーズンオフに入ったということで、04シーズンの自分なりの総括でもしてみようかと思いキーボードをパタパタと叩いております。 今シーズンのトピックスとしては以下があります。 1.病気ダイエットに成功し03対比体重がマイナス15kg!!! 2.自転車トレーニングの成果あり。 3.SIMS BURNER188を入手 4.CATEK バインディングを入手 5.滑りの改革開始(ほんとか?!) 1番から順番にまとめてみましょうか。 1番と2番は同じです。何度もこのコラムで書いている通りなんですが、発端はこちらのコラムで(番外編)どうぞ。その後自転車トレーニングを開始したところ、見事にハマッテしまい、1年の間に3台の自転車を仕立てる始末です。 さて、”その効果は如何に”ですが、自分でもビックリするほどの効果がありました。 ・息切れがしない。(自転車トレによる心肺能力の向上) 前はゲレンデ一本滑れば息が上がっていましたが、今年は長い距離を一気に滑り降りても息切れしません。北海道はぴっぷのバーンで上から下までフルスロットルでCARVINGしまくりで滑り降りても息が上がりませんでした。 ・筋力アップ(これも自転車トレのおかげ) 入院前と現在の体重を比べると88kg→73kgになっていましてマイナス15kg!!です。使用している板はYONEX185で変更なしでしたのでシーズン入る前は”体重がこんなに軽くなって曲がるのだべか??”と心配していましたが、滑り始めるとそんな心配は無用なほどよく曲がります。 イメージでいうと、昨シーズンは体重を利用して遠心力で荷重を板に掛けていた→両足でしっかり踏みつけて荷重しているに変化したのでしょう。 実際、私の脚の筋肉はかなり増大してます。脹脛はでかいシシャモ、大腿四頭筋、ハムストリングスが目立つようになっています。(う〜ん、1年前はなかったからなぁ....)また、自転車乗車時の強制前傾姿勢により背筋と腹筋もかなり鍛えられておりまして、身体全体の力を上手く使えるようになったと実感しています。 一番効果があるのはミドルターンの時で、荷重するタイミングとその時間をコントロールすることが少しだけ出来るようになってます。YONEXの板はどちらかというとスキーチックな滑り方が良いようで、ターン入り口で角付けしたときは我慢して踏まないで、板が立った状態でフォールラインを向いた時に”ドカーン”と踏んであげると偉い勢いで次のターンに向かって走っていきます。翠川プロの滑り方とも言いますが。 ターン開始からグリグリ踏みつけてスピードコントロールしながら滑るっていう滑り方に関しても身体の反応がよく、ボディバランス能力も向上しているおかげか、以前よりも楽にできるようになりました。 3番のSIMS BURNER188購入 今年の正月にヤフオクで03モデルを新品で3万でゲットしたものです。そもそも以前から出物があったら購入しようと思っていたら、北海道の友人が秋にヤフオクで入手していまして、”やられたぁぁ〜”って感じでした。その後しばらくヤフオクに出ていませんでしたが、正月にたまたま覗いたら出ていたので、自分では3.5万までで落とせるならやってみようと思い、入札していました。正月ということもあってか、入札する人がほとんどおらず(皆休暇で滑りに行っていたでしょうからねぇ)3万を切る価格で落札できました。 この板では重心の前後位置というものを嫌っていうほど思い知らされましたね。とにかく最初はどこにどこに乗っていいかわからず曲がれませんでしたからねぇ。去年旭川で友人のBURNER188の01モデルを借りて乗ったのでまぁ大丈夫だろうと思ったら大間違い!!!まるで違う板でした。何が違うって、思いっきり堅くなってます。前のモデルはもう少しソフトだったので以外にもすんなり乗れてしまった。また一番堅いところが通常の板は両足の真中付近にあるのですが、BURNERは前足の下が一番堅い。これはスプリットテールの板でターン後半重心を後に移動しすぎないようにとにかく前に前に突っ込んで行けと言うことでしょう。確かにスプリットテール部はターン中板が半分しかないわけで思いっきり後に乗ってしまうとぐにゃ〜んと撓んでしまって走らせるどころではなくなります。 てな板の特性が理解できてからはある程度コントロールできるようになりました。板を走らせてスピードを殺さないようにするには前足にしっかり乗ってあげてターン後半少し後に乗ってあげるとビューンと走りますし、ターン入り口で板を立てて直ぐに後足も思いっきり踏んであげればスピードをコントロールしながら”雪彫り”を楽しめます。(これはある意味邪道ですけど) もうひとつメインで乗っているYONEXとの違いは”板の幅”です。YONEXは190mm、BURNERは181.5mm。たかが8.5mmされど8.5mmです。スタンスアングルが変わってしまいます。YONEXは前54deg、後51degで乗っていますが、これをそのまま適用すると、後足のブーツが雪面にドラッグしてしまいます。前57deg、後54degと3degだけ前を向けたセッティングにしたのですが、板の特性もあいまって左右のバランスがシビアになってしまいました。バインディングのセンタープレートを90度廻してボードの幅方向に調整が出来るようにして解決しました。 板のフレックスポイントや左右方向のバランスに慣れてくると色々と発見できました。堅いのですが、典型的なウッドコア+グラスファイバー補強の板なので素直な特性であり速く踏めば速く返ってくるし、メロ〜っと踏むとそれなりです。よってロングターンは見事なまでの”ON THE RAIL"を楽しめますし、ミドルターンも意外と反応よくこなします。多少のGAPは戦車のように気にせず滑れます。YONEXも長いのでそれなりに踏み潰してくれますが、GAPによる突き上げ感はBURNERよりも大きい。 とまぁ、こんな感じですが、もう生産が終了してしまった板なので大事に使っていこうと思います。 4:CATEKのバインディング これを買った理由はずばり”人と違うものを使いたいから”という理由です。カナダのJJアンダーソンも使用しているので信頼性面はそこそこ安心ではないかということもありました。 使ってみると細かい調整が出来ないとか角度決めの溝がつぶれてしまうとか不満はありますが、ブーツのホールド感とか反応の速さ等剛性に関わるところは今まで使ったどのバインディングよりも優れているという印象です。但し私自身のバインディングに対する好みがありますので誰でも快適かと聞かれるとそうではないと思っています。(私の好みは横方向ガチガチで前方向にはブーツで柔らかめにセッティング) ま、何よりも見た目がアルミのフル削り出しで綺麗なのが一番のお気に入り。 5:滑り改革の開始 スノーボードを始めてもう13年くらいになったけれど、脚前はまだまだですねぇ。うまく滑れにからこそ”次はこうしよう、ああしよう”と考えて実践できて面白いとも思います。 今シーズンは滑走回数は少し減少してしまいましたが、内容は充実してましたねぇ。身体能力を向上させた上でシーズンインしたので今までよりも動けるし身体のセンサー機能も良くなった感じがしてたような気がします。(本人が思っているだけかも知れませんが...) シーズン中盤なにげなくWEBやら雑誌やらVIDEOで色々なライダー(プロも一般の人も)の写真を見ていたところ、ボードコントロールはシンプルに考えた方がいいなぁなんて感じました。 シンプルとは如何に?! ”板を如何に立てて、その板の上に素直に乗れるか” これにタイミングと荷重の大小を加えればいいのではないかと考えました。 上手い(速い)ライダーを見ると滑走中のどの時間断面で見てもボードに対する体の左右重心位置はあまり変化がない。変化があるのはボードデッキとの距離と前後の位置だけ。でもターンでの板の起き具合は素晴らしい!! こんなライディングを実践するために何をトライしてみたか?なんですが、自分は本当にボードの上に立って(乗って)いるのか?というチェックから始めました。 部屋の中でブーツを履いてボードにバインディングを嵌めて乗ります。 ・基本姿勢をとって見る。→左右の重心位置がずれてないか確認。 ・思いっきり低い姿勢をとる。股関節を深く曲げながらお尻を落とします。 →この時にお尻がボードから外れないか確認する。 膝に無理はないか確認する。 ここでお尻が思いっきり横に外れたり、膝がネジくれてしまうようならセッティング見直しでしょうねぇ。私の場合は見直さなくてすみました。ここで左右に大きく外れてしまうということは、上下動しながら重心の前後移動をすると左右のバランスが変わってしまい、ボードから”落ちて”しまうことになると考えます。 試しに緩斜面で直滑降しながら部屋でやったのと同じ様に大きく上下動してみると良くわかります。バランスを取るのに必死になってしまってはいけませんね。 次に板を立てやすくするために少しセッティングを変えました。 具体的にはブーツの前傾量です。いままでは前足少し入れ、後ろ足半分入れというセッティングだったのですが、これだともともとフロントサイド側に寄っていることになり板を立てるためにはより多く横移動しなくてはいけません。そこで思い切ってブーツの前傾を全部起こしてしまいました。(とっても歩きやすくなるという副産物?)少しリフト量も見直して上のポジションチェックと一緒に煮詰めてみました。(CATEKのビンは無段階ユニカン機能持っているものでいろいろ試せます) これで滑ってみると膝を深く曲げないでも十分滑れるし、フロントサイドに関しては、横移動に対して反応が早くなったように感じました。 実はこれはある意味ショックを私に与えてくれました。というのもガッツリ膝を曲げて乗ったほうが安定するし、荷重も十分に与えられると思っていたから。ただ、ガッツリ膝を曲げて腰を落とすと、安定はするんだけどターン後半も低い姿勢のまま行ってしまい、切り替えしの時にかなり大きく早く動かないといけないですから遅れがちになる。 板を最初にしっかり立てていれば、膝をそんなに曲げないで素直に内傾して(ただし頭は残す)ターンすれば、遠心力と雪面からの反力を上手く使って合理的に滑れることが感じ取れました。少しバランスは難しくなりますが...膝の曲げが少なくなった分、上下動の量は少なくて済みますし、ターン中何かあってもより深く曲げられるし、伸ばすことも出来るマージンをもっているので自分としては安定している気がしました。 重心の前後、上下移動は膝+股関節を上手く使ってやるとボードの左右に重心を外さないで調節してやることができます。 こんなことを考えながらシーズン後半は滑っていたのですが、冒頭に書いたとおり仕事が忙しくなって3月の半ばでシーズン終了してしまいました。ま、中途半端で終わってしまっている分来シーズンの課題にそのままなるので今から冬が来るのが楽しみになっています。それまでの間は自分の身体を鍛錬して来年はより切れの良い身体で望めるよう頑張ろうと思います。 それでは今回はこの辺で。 |
KEEP FUN RIDE!!