森の奥深くにその秘密基地はあるのだという。 森は果てがなく、その真ん中に秘密基地はある。 そこは空にいちばん近い場所でもある。 手を伸ばせば気圏に触れることも、光子をつかむこともできるのだ。 秘密基地のすぐ側には、小さなせせらぎがあり、 日を重ねていくごとに色彩を変えている。 誰もが一度はそこを流れる色に染められる。 ここはさまざまな思索を行う秘密基地。 日々のつぶやきとたくさんの言葉たち。 自分のうちからあふれるいろいろを考えてみようと思う。
(るーとらの秘密基地)