碧電9周年記念 な仲間たち

第39回 近鉄モト90形  10.8.1UP

1067mmゲージの養老鉄道用電車を回送するモト97、98

●国鉄では配給車に相当する電動貨車

 民鉄では最も規模が大きい近鉄にも事業用の車両が存在します。電気検測車「はかるくん」の他、「モト」と呼ばれる電動貨車が健在です。記号「ト」は国鉄の無蓋貨車に付けられているものです。電動貨車という名が表すとおり、もともと貨物輸送のために製造されたものがありますが、現在は本線上を自走できない車両の牽引に使用されています。自走できない車両には南大阪線や養老鉄道のように軌間が異なるものや、けいはんな線のような第3軌条方式の車両がありますが、このあたりは近鉄ならではの事情と言えましょう。
 写真は五位堂で整備を受けた養老鉄道用車両の回送シーンですが、1435mmの仮台車を使用し、1067mmの台車をモトの荷台に積んでいます。このような列車が走る理由がわかりやすい形態になっています。
 今回「9」な仲間として認定したモト90形は製造時には別の形式であったものが90番台に改番されたものです。他にモト75形が存在しており、国鉄のように事業用車を90番台に揃えたというわけではありません。
 塩浜検修車庫に常駐するモト94と96は両運転台で、国鉄のクモル23に似ています。一方、五位堂検修車庫常駐のモト97と98は国鉄クモル24タイプの片運転台です。両者は形態も改造の経歴も大きく異なっており、同じ形式にくくってしまうのは少々苦しいように思います。モト97、98はパンタグラフを載せるスペースも惜しんで無蓋部分を広く取ってあり、大型のヘッドライト共々事業用車らしいひと癖あるスタイルになっています。

大雨の中、養老線車両を回送するモト97、98 2010.7.9 14:04 千代崎−伊勢若松


9な仲間たちメニュー

前回へ戻る。

次回へ進む。

萬橋前駅本屋へ戻る。

碧海電子鉄道 © 2009-2010 鈴木雄司 (トップページへ)