疾患別治療法|腎臓病



腎臓には、体の老廃物をろ過し、尿として排出する機能があります。
腎臓病になると、このろ過機能が低下し、老廃物を体外に排出することが困難になります。
すると、食欲不振・嘔吐などの症状や、末期になると痙攣発作などを起こしてしまい、死亡してしまします。

動物では、一般的な西洋医学による治療法として、
・食事療法
・内服薬投与
・皮下点滴、静脈点滴

場合によっては血液人工透析、腎臓移植などの治療法があります。




◆ 特に症状はないが、SDMA値(血液検査)が上昇していたり、
UPC(尿たんぱく/尿検査)に異常が見つかった場合


・腎臓疾患等の処方食または薬膳食(当院でアドバイスします)
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 漢方薬やアーユルヴェーダ薬などの投与を行い進行を抑えます。
 人間では漢方薬を服用していると血液透析に移行する時期が平均3年位延ばせたという臨床報告があります。


◆ SDMAの上昇・UPCの上昇の他に、BUN・クレアチニン値(血液検査)なども上昇している場合【腎炎・慢性腎不全】

A.特に臨床症状もなく、クレアチニン値の上昇も軽度の場合

 食事療法に加え、西洋医学の薬を服用→病気の進行を抑えるため漢方薬を併用
 ※漢方薬は「証」に合ったものを飲ませなければならないため、同じ「腎臓病」でもその子によって内容は違います。
  合わない漢方薬を与えると症状が悪化する場合もありますので、注意が必要です。


B.嘔吐や食欲不振などの臨床症状があり、尿検査や血液検査の結果も中等度以上の場合

 ・皮下点滴または静脈点滴を行う(症状が酷い場合は24時間の静脈点滴)
 



症状が軽度であれば皮下点滴でもいいのですが、 重度の場合は静脈点滴をしなければ効果は殆ど得られません。
理由は、皮下点滴の目的は体液を維持・脱水による急性増悪を予防するだけなので、病気による脱水の改善や循環血液量の回復は難しいためです。
そのため、症状が重篤な場合は皮下点滴では症状回復は難しいのです。


点滴治療に併用する療法として

再生医療
オゾンガス療法(腸、血液)
ホモトキシコロジーによる鍼治療及び内服薬 猫には特に効果が期待できます。おすすめです。
・西洋薬の服用
・ゲルマニウムの内服薬
・漢方薬やアーユルヴェーダ薬の内服


C.急性腎不全や慢性腎不全重篤の場合

この状態になると皮下点滴ではあまり効果は期待できません。

24時間の静脈点滴
    +
 必要であれば、腹膜透析浣腸による透析(漢方薬使用)

併用する統合医療としては、
大量自家血オゾン療法(血液とオゾンガスを混ぜて治療)
ホモトキシコロジー鍼治療