漢方薬の種類

ひとくちに漢方薬と言っても、様々な形状・効能のものがあります。
このページでは、そんな種類豊富な漢方薬の一部をご紹介しております。

この色の薬は、当院で使用しているものです。

湯剤(煎じ薬)
 生薬を水や貴酒・白酒などに浸し、煎じて内服する。

散剤粉末の薬
 内用薬 / 外用薬

丸剤
 粉末の薬をハチミツ(蜜丸)や、水・酒・薬物の煎汁(水丸)などで固めた固形のもの。
 丸剤は吸収は遅いが持続性がある。また、加熱などの煎じ薬にあまり適さない芳香性の薬物を 含む場合は、丸剤を用いたりする。

膏剤
 薬物を、水・植物油などで煎じ、濃縮して作った剤型。
  ・内用薬(液体エキス剤、半固体エキス剤、乾燥エキス粉末剤エキス丸剤
  ・外用薬(軟膏、硬膏)

丹剤(内用薬、外用薬)

酒剤
 薬物を白酒や黄酒に漬けたり加熱して煎じ、内服する。 この薬は陰虚火旺時には使用できません。

茶剤
 お茶の代わりのように湯に加え服用する固体製剤。

薬露
 新鮮な揮発性成分を含む薬物を水に入れ、加熱蒸留して作られた液状の薬。

灸剤
 艾薬を綿状に潰して作成し、湿熱や灼痛させ、予防・治療を行う。

シロップ剤

錠剤
 中薬を加工・精製してから賦形剤と混合し作られた円片状の剤型。
 糖の膜をつけ飲みやすくし、薬が溶けてもらいたい場所に合わせて糖の膜の量(厚さ)を加減できる。

沖服剤
 丸剤・錠剤より作用が速く、湯剤・シロップ剤より体積が小さく携帯しやすい。

注射剤
 漢方薬の無菌性の注射液は、作用が速く、消化液や食物の影響を受けずに効果を発揮できる利点を持つ。

サプリメント
注意)当院でも販売しておりますが、サプリメントとして一般に販売されている冬虫夏草などは、病気が発症した時には投与量として足りなく効果が出ない事が多いです。漢方薬で一番効果があるのは煎じ薬です。予防量と治療量は違いますので気をつけて下さい

その他
 海綿剤、油剤、気霧剤、栓剤、霜剤、カプセル剤などがあります。