網 膜 萎 縮
(網膜変性症)


網膜萎縮は、失明を引き起こす病気です。遺伝性・炎症性・栄養性・毒性・加齢など、様々な原因で発症します。
症状として初期の頃は、弱い光での視覚が乏しくなることが多く、動きが慎重になります。ただ、慣れた室内などでは、家具などの配置を変えなければ 通常通り行動することが出来ますので、症状の発見は眼底検査などをしなければ難しいです。
当院では一般的な薬に加え、漢方薬・オゾン療法・再生医療などを併用し、治療を行っております。平成27年度の症例発表の中では、視力が無かった犬が、再生医療を行ったところ、視力回復したという報告がありました。当院でもこの治療も行っておりますので、ご相談下さい



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視神経(円形の白い部分)から伸びている血管が、1本から3本へ増えました。
この仔は一般の治療の他に漢方薬を併用し、月に1回のペースでオゾンガスによる大量自家血療法の治療を行いました。その他改善された症状としては、治療開始前には対光反射(光を眼に 当てた時に縮瞳する反応)が無かったのが、治療後は反射が出るようになりました。この眼底所見を見る限りでは視力はあるようには見えませんが、サプリメント・漢方薬・ オゾン大量自家血療法(血液と混ぜたオゾンガスを血中に投与)などの治療により、実際この仔はこの後、明るい所のみですが20ヵ月以上視力を保っておりました。


好発犬種として、アイリッシュ・セッター、コリー、コッカー・スパニエル、ミニチュア・シュナウザー、ミニチュア・ダックスフント、ラブラドール・レトリーバーなどがあげられます。
当院での例としては、定期検診をしているわんちゃんを除くと、殆どが失明してからの来院です。特にミニチュア・ダックスフントが多く来院しております。
上記の犬種は特に眼底の定期検診をおすすめ致します。