間接、リュウマチ

(この記事は、米国LPI社のヘルス・リサーチ・レビューを翻訳したものです。)


【関節炎を患う5人中3人は65歳未満】

 FDAの会報によると関節炎を患ってる年齢層は広く分布しているそうです。
 実際、老齢と共に増える病気ではありますが、患者の60%は65歳未満の定年前の働き盛りであるとの事です。
 ヨーロッパとアメリカだけでも1億人以上の患者がいますので、おそらく皆さんの身近な人にもいるのではないでしょうか?



【関節炎とは何でしょうか?】

 「関節の炎症」とはいえ、100種類以上の関節炎が存在します。
 痛みやこわばり、腫れを伴うものなど様々です。
 リューマチは内臓や筋肉にも影響を及ぼしますし、命をも脅かす「合併症」もあり得ます。

 放っておくと、深刻な状態となり慢性の痛みだけでなく、生きる気力さえ奪いかねない深刻な関節炎の一種の病気です。
 良く話題に上がる関節炎の病気は「変形性関節症」と「リューマチ」です。



変形性関節症

 変形性関節症は関節の内部組織の悪化が原因です。
 特に骨と骨との間のクッションの役目をしている軟骨がすり減った事が問題です。
 膝を例に取るのが一番分かりやすいと思いますが、膝で体は支えられ、動きますから、膝には体重全体が毎日掛かります。
 関節の骨と骨は軟骨がクッションになっておりそれらは靱帯によって繋いでられてるような感じです。
 毎日の生活の中で膝は運動だけでなく、重力も掛かっていますから大変な圧力が掛かります。
 もし健康的な軟骨がなければ骨と骨はきしみあい体にダメージを与える事になります。
 骨と骨とのきしみは炎症や、痛みや、腫れを伴います。
 この軟骨を健康的なレベルに維持する事が大変重要な解決方法です。
 変形性関節症は突然発病する事はなく次第に痛みを伴う事が多いのですが、特に多いのが膝で、臀部、手といった箇所で起きます。
 連続的な酷使で悪化させる事が良くあります。
 よって自然と運動量も減るため筋力の衰退やこわばりも伴う事になります。
 アメリカだけでも2、000万人以上の人々がこの病気を患っています。
 その危険性は老齢と共に増えますが、若い人でも激しいスポーツや怪我、又、肥満が膝に及ぼす影響もおおいにあります。


【リューマチ】

 リューマチは自己免疫疾患と言われています。
 これは何かが免疫系にダメージを与えて起きる病気で滑膜組織に異常が見られます。
 滑膜は関節包の内側にある膜で軟骨を潤してなめらかな動きを施す滑液を分泌します。
 この滑液が正常に分泌しないと軟骨や他の関節組織はかたくなり動きも悪くなります。
 リューマチは慢性的な非常に激しい炎症を伴い、痛み、こり、腫れが起きます。
 原因は解明しにくく、医者や研究者達は遺伝的要素も研究していますが、実際には遺伝が問題ではなく、環境、食事、活性酸素(フリーラジカル)、ある種の医薬品やストレスにもその原因究明に注目されています。

 現在アメリカには200万人程の患者がいますが、興味深い事に、リューマチ患者は2倍から3倍は男性より女性が多いという事実があり、ホルモンの役割に着目されています。



運動と関節炎

 昔は医者は運動は関節炎患者には良く無いと言っていました。
 現在では、適切な量の運動は関節炎の人には必要と言われています。
 もちろん「過剰」な運動はいけませんが適度な運動は必要です。
 運動不足は筋力を衰えさえ、気力も失い、循環も鈍らせます。
 患者それぞれの状態に合せた適切な運動プログラムはカイロプラクター等専門家に相談してきめることをお勧めします。
 運動のポイントは大きく3つに分類されます。



【運動の範囲】

 関節を無理のない範囲で動かしましょう。
 さらに少しだけ伸ばしましょう。
 痛みを和らげ関節の機能回復に役立つはずです。
 毎日叉は2日に一度のペースが良いでしょう。
 毎回少しずつ動かす範囲を広げることが重要です。



ストレッチ

 関節ではなく筋肉を伸ばす運動を取り入れましょう。
 筋肉を伸ばしてリラックスさせる感じです。
 痛みを伴わなければ毎日か1日行って下さい。
 ストレッチは座ったままでもどこでも出来ます。



持久力

 ウオーキング、水泳、自転車こぎのような運動は関節炎の為だけでなく、体全体の為に重要です。
 これらは心臓や肺を強化しスタミナを増やします。
 もし痛みを伴わなければ、1週間に3回くらい一日20分から30分間行うべきです。



アレルギーと環境要因

 幾人かの研究者はアレルギー反応が関節炎に関連してるのではないかといった調査を進めています。
 確かな一つの事はアレルギー反応は炎症や腫れに関連していることです。
 明らかにフリーラジカルと他の環境汚染は同じ徴候が見受けられます。
 食べているものや、飲んでいるもの、吸っている空気、使っている化粧品等に注意を払ってください。
 これらはきれいでアレルゲンとは無縁のものを出来るだけ使うことをお勧めします。



【ストレス】

 ストレスは免疫を低下させますから、研究者は今このストレスと関節炎の関係も研究しています。
 ストレスが体に悪いことは明らかですから、うまくコントロールする事が大切です。
 ヨガなど精神的なリラックスも効果的ですし、思いきってストレスを受け入れて、一歩下がってその現状を眺める気持ちも大切です。



【栄養的要因】

 適切な栄養が取れて無ければ体は正しく機能せず、免疫力は落ちます。
 食事の内容に気を使って下さい。
 抗酸化栄養素、ビタミン、ミネラル、他の植物栄養素などを含むバランスの良い食事が大切です。
 ある種の抗酸化栄養素はフリーラジカルに大変効果的です。
 特に軟骨の構成要素であるコラーゲンや他の結合組織を襲う可能性がありますから、十分な量のプロテイン(タンパク質)を補給する必要があります。
 プロテインは健康的なコラーゲンレベルを維持したり形成したりするのに必要なアミノ酸を体に供給します。


(この記事は、米国LPI社のヘルス・リサーチ・レビューという健康新情報紙を翻訳したものです。)



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