鉋から鉛筆にA

10月のある日のことを書きたい

金曜日、つまらない会議に参加した。どのように売上を上げるか?いかに売掛金を回収するか? このような会議を10年近くもやっている。答は、簡単である。儲からない事業は、しない。体力のあるうちに止める。30年間同じ物や商品を売って、努力しなければ顧客は逃げる。世の中は一日一日変化しているのに、変化をもとめない売り手や経営者は『頑張ろう』や『努力する』だけ。これは答ではない。いち早く撤退すべきだ。・・・ああつまらない会議は疲れる。

次の日東京ディズニーランドへ夫婦で出かけた。何度か来た事があるが、いつも新鮮だ。毎年新しい物を作り、待ち時間を無くすためのシステム作りなどの努力をしている。新しい施設や、身体で感じるアトラクションは長蛇の列が出来ている。いかにリピーターを増やすか必死の努力をしていると考えさせられる。但し、以前待ち時間の長かったスターツアーズは待ち時間が5分だった。何年も同じソフトならばお客様は飽きてしまう好例だ。

翌日は大雨だが、地元神社の大祭である。若い衆は、御輿や太鼓と決まっているが、雨には勝てない。私が地元青年部に入った頃は、祭りは10月1日と決まっていたが、平日は担ぎ手がいない。皆が農家や商店や自営業でもないし、職人でも地元の現場であれば、平日仕事を休んでも祭りといえば大目にみてもらえるが、最近は、地元の仕事が取れなくなり、現場が遠くなり、祭りで休むと言っても世間では通用しない。そのため、10年前に地元の青年部が神社の総代に要請し、是非10月の第一週の日曜日にと申し出て変更になった。時代の変化に合せて考えを変えなくてはならない。

水曜日 テニス観戦に出かける。ウインブルドンチャンピオン シャラポアを見た。平日に何故…?テニス業界もいろいろ知恵を絞り、如何に観客を集めるか考えた末、指導員にスタンプ研修を課すことにした。観戦するとポイントをもらい、更新時に手帳を提出するという仕掛けで、日本テニス協会の苦肉の策である。今年度は、9年ぶりに黒字になったと報告があった。いかに会員に足を運ばせるか、の工夫の結果だが、資格や権利を守るために会員自身が協会を盛り上げてくれる。対策としては良い考えでないか。

そう考えて 金曜日の会議を思い出す・・・・ みんなは、変化してるのにナー

『 鉋から鉛筆へ B』

Topヘ戻る