T. 8mmビデオデッキ購入
久しぶりに8mmビデオカメラを取り出して画面を覗いてみると真っ白な背景に黒い横線が出現し,撮影も再生もできない状態に.一瞬呆然.恐れていたことが起きてしまいました.今さら新たに8mmビデオカメラを購入する気にはならないし,かといって8mmビデオデッキは受注生産でSONYからGV-D200が生産されているのみという状況です.早速据え置き型8mmビデオデッキを探しに 勇んで秋葉原に出かけましたが,中古品でさえどこにも在庫はありません.8mmビデオカメラはあるものの音声はモノラルになってしまい,画質も期待できません.据え置き型はあきらめかけて 帰ろうとした時,何気なく駅前のラジオ会館を徘徊.とある店で8mmビデオカメラを眺めていると店員さんに「いかがですか」と話しかけられ,あきらめモードで「据え置き型8mmビデオデッキはないですよね」と尋ねると,何と「 中古品ですが在りますよ」との返答が.そのまま店員さんはどこかにでかけ,しばらくして8mmビデオデッキ(SONY EV-PR1 NTSC)を抱えて帰ってきました.10年前に発売されたものであり,動作が不安でしたが一応電源を入れて8mmビデオが再生されることを確認.値段を尋ねるとGV-D200や8mmビデオカメラと大差はありませんが,やっと見つ けた勢いと「お客さん.どこに行っても,もう中古でも見つかりませんよ.皆さん探してみえるから」という店員さんの囁きに購入を決意.やっと入手した8mmビデオデッキを小脇に抱えて急いで家路に着きました.帰宅後恐る恐る電源を入れ,無事に作動することを確認し,ほっと一息.どうして新品しか扱っていない店に中古の8mmビデオデッキがあったのかわかりませんが (店員さんは下取りしたと言ってましたが,店頭にも出さずどうするつもりだったのでしょうか),やはり秋葉原は怪しげな街でした.
8mmビデオデッキ(SONY EV-PR1 NTSC)をビデオキャプチャボードと接続します.ビデオキャプチャボードは以前よりテレビを見るために使用していたMonsterTV2をそのまま使用.ソフトウェアエンコードはハードウェアエンコードに比べてCPU負荷が大きいのが難点ですが,Athlon XP 2500 (Barton) では特に問題はありませんでした.
設定をMPEG2 8Mbps VBR(HQ Ultra Mode)でキャプチャ します.できあがったファイルを真空波動研でみてみるとMPEG2 720x480 29.97fps 10000.00kb/s 4:3 MPEG1-LayerII 48.00kHz 224.00kb/s CBR Stereo と表示されます.このファイルをDVDビデオ用にShowBizを使って加工後,再エンコードします.
この DVDファイルに書き出したファイルを真空波動研でみてみるとMPEG2 720x480 29.97fps 7456,00kb/s 4:3 MPEG1-LayerII 48.00kHz 384.00kb/s CBR Stereo となりファイルサイズは約45%に圧縮されました.映像はやや粗いのですが再エンコード前の画質と大きな差はありませんでした.
さらに一部を拡大してみます.
拡大しても画質にあまり差がないことがわかります.ではこの半分以下になったファイルサイズはどのようにして圧縮されたのかやや疑問です.見た目にはあまり差がないのでこれで良しとして,できあがったファイルをDVDit! を使用してオーサリングした後に,ビットレートは最大の8Mbpsを選択してDVDに書き込みます..
これで8mmデッキが壊れても安心ですが,壊れる前に一通りデジタル化しなければ.
なお,DVDビデオの規格は以下のように決められています.
DVDビデオ規格
画面 720 X 480 フレームレート 29.97 fps ビットレート 2.0 - 9.8 Mbps 音声サンプリングレート 48KHz
8mmビデオのDVD化と同様にVHSビデオデッキをビデオキャプチャボードと接続します.キャプチャしたファイルを真空波動研でみてみると8mmビデオの際と同様にMPEG2 720x480 29.97fps 10000.00kb/s 4:3 MPEG1-LayerII 48.00kHz 224.00kb/s CBR Stereo と表示されます.このファイルをDVDビデオ用にShowBizを使って加工後,再エンコードします. 真空波動研でみてみるとMPEG2 720x480 29.97fps 7456.00kb/s 4:3 MPEG1-LayerII 48.00kHz 384.00kb/s CBR Stereoと表示され,ファイルサイズはやはり約45%に圧縮されています.できあがったファイルをDVDit! を使用してオーサリングした後に,書き込み終了です.
MPEG2 キャプチャ
ビデオカメラ(Victor GR-DV900K を使用)のDV端子 とパソコンのIEEE1394コネクタをIEEE1394ケーブルで接続します.映像の取り込みに使用するアプリケーション(ShowBiz を使用)を起動して映像を取り込みます.
キャプチャボタンを押すとキャプチャオプションが選べます.MPEG2を選択してキャプチャします.
このMPEG2でキャプチャした映像をそのままShowBizで加工.オーサリング(MyDVDを使用)した後にDVDに書き込みます.データ容量は満足できますがこま落ちが発見.Athlon-XP 1800 (thoroughbred) のマシンを使用しましたが,キャプチャしながらのソフトウエアMPEGエンコードは厳しかった可能性があります.
データ容量 | ビットレート | 音声 | 画質 | 音質 | |
MPEG2(キャプチャ時) | 39MB/min | 7456kb/s | MPEG1-LayerII 48.00kHz | △ | △ |
MPEG2(DVDビデオ時) | 39MB/min | 7456kb/s | LinearPCM | △ | △ |
AVI キャプチャ
今回はAVI を選択してキャプチャします.予想通り容量は恐ろしいことになっていてDVDには20分ほどしか書き込みができません.ShowBiz を使用してAVIファイルをMPEG2に変換します.今回はAthlon XP 2500 (Barton)のマシンを使ってエンコードしました.
できあがったファイルを今回は DVDit! を使用してオーサリングした後に,ビットレートは最大の8Mbpsを選択してDVDに書き込みます.
できあがったファイルですがこま落ちはなくなりましたが,画像の粗さが気になります.特に動きの激しい場面ではブロックノイズが気になりこれも却下.品質の高さで定評のあるTMPGEncで再度エンコードに挑戦です.
今回は画質,音質ともに満足できる結果でした.唯一の難点がTMPGEncで 2パスVBRモードを設定したこともありエンコードに時間がかかることです.エンコードするファイルの4倍程度の時間がかかります.しかしながら,できあがったファイルのできを考えれば已むを得ないかと思い,セカンドマシンで気長にエンコードすることにします.
データ容量 | ビットレート | 音声 | 画質 | 音質 | |
DV-AVI(キャプチャ時) | 216MB/min | ? | ? | ◎ | ○ |
AVI→MPEG2(ShowBiz) | 28MB/min | 7456kb/s | MPEG1-LayerII 48.00kHz | △ | ○ |
AVI→MPEG2(ShowBiz)→DVDit! | 46MB/min | 7456kb/s | LinearPCM | △ | ○ |
AVI→MPEG2(TMPGEnc) | 63MB/min | 8000kbs/s | MPEG1-LayerII 48.00kHz | ○ | ○ |
AVI→MPEG2(TMPGEnc)→DVDit! | 71MB/min | 8000kbs/s | LinearPCM | ○ | ○ |
TMPGEnc の設定は以下のようです.