インドサイクリングのページで紹介した(パスポートを宿に忘れて無事戻った話)タカハシさんから、メールをいただきました。
 驚いたことと、記憶が24年前に戻りました。
 ご本人の了承を得たので、メール文を掲載します。
 この文中にある「タカハシ」というのは私です。 この場所はインスペクションバンガローといい、80年3月にインドのカルカッタからパトナを通り、ルクソールからネパールのカトマンズへサイクリングした際に宿泊しました。
 私は就寝の際に枕の下にパスポート類をしまっておくのですが、この日はうっかりしてそのままサイクリングに出掛けてしまいました。
 これに気付いたのはインスペクションバンガローにいたモジーブという青年で、彼はバスで私を追いかけてくれました。
 私もしばらく走った後でパスポート類を忘れたことに気付きました。 とにかく一刻も早く戻らねばと思い、方向の同じトラックをヒッチハイクして、全く英語のできない運転手に身振りと日本語だけで話合い、自転車をトラックに積んで戻りました。 モジーブの乗ったバスと、私が乗ったトラックは途中ですれ違ったのでしょう。 
 バンガローに戻った私へ、昨晩色々と話しをしたアリという方が「モジーブがバスで私を追いかけていった」と教えてくれました。夕方になって私を見つけられなかったモジーブは、バンガローへ戻ってきました。そして私のパスポート類も無事に手元へ戻りました。
 結局、私は余計にもう一日宿泊することになりましたが、インドの人々から親切にしていただき貴重な経験ができました。 
 尚、トラックの運転手も、アリも、モジーブも一切お金を受取りませんでした。 
 モジーブとアリとはその後、3年ぐらい文通をしましたが、今は途絶えています。

高橋 毅 <takahashi0010jp@hotmail.com>
>Subject: インドへサイクリングした記事を見て
>Date: Mon, 24 Nov 2003 21:25:47 +0900

 高橋様
メールありがとうございます。
あの文章は、当時は、インドで旅行をするとだまされることが多いという旅行記など多かったので、インドでも大勢親切な人がいることを示すため書いたものです。
メールを読ませてもらうと、本当に親切な人だったんだと思います。
20年以上前の記憶がよみがえってきました。

安達
2003年11月

このページは、新しいページで開いています。消す場合はウインドーを閉じてください。

検索エンジンなどで、このページだけ表示している方は、ホームページのトップもご覧下さい。