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ここは会社Vの社長室だ。

社長の楽しみは誰もいない朝に一人で新聞を読むことだ。

山本山(社長)>うむ、今日の新聞は・・・と

「特集 神奈川県綱島に青く光る未確認飛行物体現れる
クイトーの※※氏語る・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・(読)
うむ、クイトーの※※氏か、こんな所に出ておるぞ。
ある意味で、俺の戦場だった、あの頃。
生き残るか、敗れ去るか。そんな戦いであった。うむ。
・・・(読)
んんん?
・・・(読)
おお、こんなところで外注駆除の話しをしておる。
あいつら、まだ元気でやっておるのか。
(まあ、仕方ない、ある意味で、そうするしかなかったのだ。うむ)
・・・(読)
ははは、※※氏は相変わらずだなー、ある意味で。
・・・・(読)
まぁ、ある意味で、UFOといった奇怪な事も起きるということか?
・・・・(読)(パタッ 新聞をおく)
・・・・・・・・
私の会社はアニメスタジオだ、クイトーからキャラクターデザインや (←回想中)
背景画の制作を受注していた。スタッフを増やし、CG制作もやり始めた。

それからゲームサウンドにも手を広げ、V社にサウンド部を設立、
やがてバブル経済は終わり、経営の困難から、サウンド部を解散させてしまった。

やつらは、涙を流しながら、私に活動を続けたいと訴(うった)えていた。

しかし私はやつらに背を向けた。

あれからながい時間が過ぎたものだ。

<<そんな思い出にふけっていると、突然、空は暗くなり、稲妻(いなずま)がはしって
雷鳴(らいめい)が轟(とどろ)いた。
それから大地は大きく揺(ゆ)れた!地震だ>>

山本山>おお、怖いの〜今のは何だ? (机の下から顔を出す山本山社長)

(あわてて社長室に飛びこむスタッフ‥)

V社スタッフA>社長!お怪我はありませんでしたか?

山本山>おお、今の地震は大きかったのぉ〜
ところでのぉ、昨日は私に連絡は入っていたかね

V社スタッフA>はい、クイトーの※※様よりTELがありました

山本山>なぬ?

V社スタッフA>「※※※で飲んでるから、来ないか?A木さん!」
‥とおっしゃっておりました

山本山>なぬぅぅぅぅ、で、何て答えたのだ?

V社スタッフA>V社には、S社のA木氏はおりません、って言いました

山本山>そうか、でも何で私を誘わないのか?
ある意味でけしからんということだ(怒)

私を抜きに、こそこそ飲みやがって‥このっ!

おぃ、YOはいるかー?

YO>はい、YOです

山本山>例のデモテープは出来てるだろうな

YO>はい、全力で作りました

山本山>よしっ俺に渡せ、明日、クイトーの※※氏に会いに行く。

そのあと、サウンドのい※ら氏に会うので、これを渡す。

おぉ、いけない、用時があったのだ、おーい、出かけるぞ!

YO>いってらっしゃいませ

<<次の日>>

山本山>おーいYOはいるかー!

YO>はい!YOです

山本山>俺はある意味でプレゼンテーションの天才かもな!がはははは

いやーデモテープ聞かせたら受けたぞ

こりゃ、決まりだな!

YO>そうですかー♪ありがとうございます

山本山>おお、俺に任(まか)せて置(お)けって
俺がうまくやっておいたからな。

YO>やっておいた?

山本山>まー俺に付いてくりゃ間違い無い!

YO>はー?
(‥社長、普段アニメも見ないし、ゲーム音楽も聞いてないのに
その根拠の無い自信はどこから来るんだろう?)

山本山>やっこさん、最後の「酒よ」には参ってたぞー!

がははははは

YO>!?

ああ!それ!社長がいつも車で聞いてるカラオケテープじゃないですかー!

山本山>がははははは!!ここだよ、頭を使うんだよー


<<このとき、山本山社長は、野望にメラメラと瞳(ひとみ)を燃やしていた

すでにゲリラ戦は始まっていたのだ。

そして、高笑(たかわら)いがビル内に響(ひび)いていた>>

がはははは・・・

夕日キタナイですねー。実力がよくわかります。
(謎中談)