★ボランティア活動について
中越大震災で2度、柏崎刈羽地震でも2度、ボランティアに行かせていただきました。
中越大震災では、山古志村虫亀地区の方々が避難している長岡の高校の体育館に2度訪問しました。
初回の訪問では、避難所で「マッサージが来ました」という館内放送で、先着順に希望者を募ります。すると、「元気な人」や「事務方」に近くにいた人からマッサージされるということになり、「膝が悪くて歩けない」「腰が痛くて動きづらい」「立ち上がるのもおっくうだ」というような人にマッサージが届かないというジレンマがあるように感じました。
初回の訪問で偶然、その避難所の地区長さんと知り合いになれたので、2回目、その地区長さんを頼って長岡に入り、調子の悪そうな人を予め選んでおいてもらいました。これだと、引っ込み思案だったり、本当に元気がなく呼びかけにも応じられない方にマッサージをさせていただけるのでいいのですが、この手法は、地域のことが分かる人の好意にすがることになり、また、そういう方に余計な手間を掛けることにもなり、どこでもできる手法ではないと感じます。
平時と違い、細かいマッチングにまで手が回らないのが現状です。
細かなニーズを取り入れながら、公平にボランティアを配置できれば最高なのですが、実際は効率が優先されます、人手も足りません。地域のニーズをしっかりつかんでいる必要があり、かつ、そのニーズを満たせるボランティアが必要です。
この辺りは、永遠の課題だと思います。
柏崎刈羽地震で柏崎市に入ったときも、初回はまだ準備が整っていなくて、マッサージではなく、臨時の託児所で子供の相手をすることになりました。
専門性が活かせなかったのは残念でしたが、元気な子供を相手にしてとても疲れましたが、元気をもらって帰ってきたという感じでした。
柏崎刈羽の2回目は、伺った日にちが遅くなり、自宅の片付けやお仕事などで避難所にあまりたくさんの方がいなく、ちょっと肩すかしなボランティアとなりました。
ただ、ちょうど自衛隊が撤収の日に当たり、自衛隊の方々を温かく見送る避難されている方々を見て、ちょっと感動を覚えました。
4回のボランティアを通じて感じるのですが、最近の諸外国の地震の状況を見るにつけ、日本の避難されている方々の落ち着いた感じと、自衛隊の方々士気の高さ」に、「日本ってすばらしい国だな」と感慨を新たにしています。
4回のボランティアはいずれも、患者さんの温かい支援があってはじめて行うことができる「贅沢」かもしれません。患者さんを差し置いて出かけることが多いのですから。
また遠くない地域で地震があれば、ボランティアに出かけようと思います。その節は臨時休業となりますので、よろしくお願いします。