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クロムの歴史は比較的新しく,銅,鉄などのように古代人には知られておらず,クロムあるはクロム化合物の使用についての記述はほとんど見当らない現状である。

クロムはどちらかと言えば数量的に多く世界に分布存在する元素であり,O,S,Al,Fe,Ca,Na,Mg,K,Tiなどに並んで22番目に位置している。従ってSiほどではないが,Ni,Zn,Cu,Pt,Auなどよりも多量に存在するものである。しかしながらその存在はかなり偏在し,クロム鉱石として利用できる濃度の鉱石は限られた地域忙しか産出しない。

クロム含有の鉱石であるcrocoite(クロム酸塩)が発見されたのは1765年であり,クロム鉄鉱鉱石が発見きれたのは1798年である。ソ連の地質学者のM.PallasがcrocoiteをEkaterinburg近くのBeresof鉱山で発見し,華発な赤色の標本として,またオレンジ色の顔料として収集家や芸術家に珍重された。crocoiteは紅叙鉱と称しPbCrO4である。

金属クロムはフランスの化学者Louis Nicolaus Vauquelin(ヴォクラン)とドイツ人Martin H.Klaprothによって独立に1797年シベリア産のCr−ocoite PbCrO4の黄赤色鉱物から発見している。1798年J.T.Lowitzはクロムをソ連亜クロム銑鉱鉱石から発見している。

Vauquelinは1798年エメラルドの緑色がこの新しい元素によることを報告しており,試薬との反応,赤,緑,黄と種々の色の化合物が存在することを発表している。A.F.Fourcouy and R.J.Hauyはギリシャ語の色を意味する(Greek:] =color)“Chroma”からChromium(Chrome)という各称を新元素に提案した。

Vauquelinは色の豊富なクロムの重要性を認識し,その将来を予想していた。1778年,ソ連ウラル山地からクロム鉄鉱鉱石が発見され,クロムの経済的原料鉱石として利用できるようになった。これによってVauquelinが予言したクロムの将来が開けてきたのであり,クロム鉄鉱鉱石が今日に至るまで重要な鉱石となっている。

Vauquelin が1798年にCrO3から金属クロムを木炭による還元によって得てからしばらくの間は金属としての利用はあまり注目されなかった。

その後1854年,Bunsenは塩化クロム溶液の電解によって初めて純粋な金属クロムを得,Moissanは1893年酸化クロムが電気炉内で石鮒よって還元できることを示し、1898年Goldschmidtは炭素を含まない多量の金属クロムを酸化クロムのアルミニウムによる還元(テルミット法)によって得ている。

1905〜1908年にかけてH.Goldschmidtが了ルミニウムのテルミット法による金属クロムの開発に成功してから,金属クロムが安く供給されるようになり、急激に発展してきた。


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