『鎖国論』の訳者志筑忠雄のラテン語辞書
目次
はじめに
1.序章 − 近世日本におけるラテン語受容と辞書
2.ケンペル著『鎖国論』とその訳者志筑忠雄
3.『鎖国論』に引用されたラテン詩行の志筑による翻訳と注解
4.志筑忠雄が参照した「スラールトが羅甸書」
5.松田清教授による平戸藩主松浦静山旧蔵『羅蘭辞典』の書誌報告
6.松浦静山旧蔵『羅蘭辞典』(松浦史料博物館蔵)の調査
(1) 出版者名「スラールト」が著者名と見なされることについての書誌学的考察
(2) ラテン詩行についての志筑の注解と『羅蘭辞典』の記載内容の関連
7.松浦静山旧蔵ハンノト著『蘭羅辞典』−志筑が参照したもう一つの「羅甸書」?
8.志筑忠雄による平戸蔵書参照のあり方について
むすびに
ラテン語要約: De dictionario Latino quo usus est Shizuki Tadao grammaticus Iapo (1760-1806)