6−3−M ANAの中期経営計画を見て

2023.03.26

ANAの中期経営計画を見て

1.はじめに

今年の2月15日に全日本空輸(ANA)は、2023〜2025年度中期経営計画を発表した。 それではANAの機材計画では2019年度の267機体制を2022年度で236機に、そして2025年度では250〜255機体制になる。 増機されるのは、主としてBoeing 787系列と確定20機+オプション10機が発注されているBoeing 737Max8である。 この中で当所が関心を持っているブロペラ機は現有の24機のままとなっているので、少なくともDHC-8=Q400(以下Q400と略す)は2025年度までは現フリートが維持されると見られる。 

また新たに入ってきた3月17日のニュースによれば、ANAとコードシェアしているアイベックス(IBX)のBombardier CRJ700 NextGen(70席)1機が退役した。 IBEXはCRJ700 NGを10機、2000年6月から2018年5月にかけて導入し、全てをANAとのコードシェアで運航していた。 それで今後ANAが運用する70席級機は、自社のDHC-8-Q400(以下Q400と略す)、24機とIBXのCRJ700NGの9機の合計33機となる。 

この動きは、ANAの70席級機路線のどのような変化の始まりなのか、ANAの将来のあり方に関わってくると考えられるので、予想される将来動向を検討することにした。

2.DHC-8-Q400の現況

ANAが導入したDHC-8-Q400(74席)は次に掲載する25機であるが、1機は製造時の欠陥が発見されて、別の機体と交代されたもので、ANAが運用しているのは24機である。

ANA DHC-8-Q400一覧表

登録記号

型式

製造番号

登録年月日

抹消年月日

備考

1

JA841A

DHC-8-402

4080

2003/07/24

2

JA842A

DHC-8-402

4082

2003/10/28

3

JA843A

DHC-8-402

4084

2004/01/13

4

JA844A

DHC-8-402

4091

2004/05/31

5

JA845A

DHC-8-402

4096

2004/11/15

6

JA846A

DHC-8-402

4097

2004/12/03

7

JA847A

DHC-8-402

4099

2005/02/01

8

JA848A

DHC-8-402

4102

2005/04/21

9

JA849A

DHC-8-402

4106

2005/07/19

2010/03/26

2007/03/13高知空港での事故による

10

JA850A

DHC-8-402

4108

2005/09/08

11

JA851A

DHC-8-402

4109

2005/10/28

12

JA852A

DHC-8-402

4131

2006/09/19

13

JA853A

DHC-8-402

4135

2006/11/07

14

JA854A

DHC-8-402

4151

2007/03/27

15

JA855A

DHC-8-402 NG

4292

2010/02/08

16

JA856A

DHC-8-402 NG

4335

2010/11/05

17

JA857A

DHC-8-402 NG

4362

2011/05/20

18

JA858A

DHC-8-402 NG

4385

2011/10/27

19

JA859A

DHC-8-402 NG

4401

2012/03/15

20

JA860A

DHC-8-402 NG

4416

2012/08/10

21

JA861A

DHC-8-402 NG

4430

2013/01/24

22

JA862A

DHC-8-402 NG

4445

2013/07/08

23

JA863A

DHC-8-402 NG

4558

2017/07/05

三菱スペースジェットの納入遅れの対応のため
追加導入

24

JA864A

DHC-8-402 NG

4565

2017/10/03

25

JA865A

DHC-8-402 NG

4571

2017/12/12

第 1  表

ANAは2017年の時点では、まだ三菱スペースジェットに期待しており、まさか三菱スペースジェットの開発が断念されるとは予想していなかったと思う。 中期経営計画ではQ400については2022年度見通しとして24機が記載されているが、2025年(計画)では計上されていない。 第1表に見られるように機齢の高いものは20年に到達しつつあり、一般的には後継機問題が提起される時期であるが、それが全く見えてこないことは、ANAが近い将来にはそのフリートから70席級機を無くすつもりだからなのだろうか。

3.IBX CRJ700NGの現況

さらに新たに発生した問題は、アイベックス(IBX)の保有するBombardier CRJ700 NextGen(70席)の退役である。 ANAはIBXの保有する10機のCRJ700 NG、全機をコードシェアによりANA路線で運用しており、今後は9機が継続してANAとコードシェア運航するものと予想される。 

IBX CRJ700 NextGen一覧表

登録記号

型式

製造番号

登録年月日

抹消年月日

備考

1

JA05RJ

Bombardier CRJ702NG

10279

2009/07/08

2

JA06RJ

Bombardier CRJ702NG

10303

2010/06/08

2023/02

3

JA07RJ

Bombardier CRJ702NG

10327

2011/07/12

4

JA08RJ

Bombardier CRJ702NG

10333

2012/05/29

5

JA09RJ

Bombardier CRJ702NG

10334

2013.02/28

6

JA10RJ

Bombardier CRJ702NG

10340

2014/10/09

リース

7

JA11RJ

Bombardier CRJ702NG

10344

2015/06/24

リース

8

JA12RJ

Bombardier CRJ702NG

10345

2016/06/29

リース

9

JA13RJ

Bombardier CRJ702NG

10346

2017/05/31

リース

10

JA14RJ

Bombardier CRJ702NG

10347

2018/05/01

リース

第 2  表 

1月17日付けでIBXが発表した2023年度計画では中部〜松山線と鹿児島線が廃止されているが、運航便数/日の総計は29便/日と変わらないのは。機材のルーティングがやりやすくなって9機で回せることになったのであろう。 IBXのCRJ700NGの運航は会社の主力事業なので、後継機なしでCRJ700Gの退役を進めることは考えられず、一時的な資金繰りのためではないかと推測するのである。 

IBX運航便一覧表(2022年4月ダイヤ)

区間

IBX(便数/日)

並行運航するANA便(便数/日)

IBX 2023年度計画

1

中部〜仙台

2

DHC-8-Q400

2

3

2

中部〜松山

1

DHC-8-Q400

2

路線から撤退(-1)

3

中部〜福岡

1

Boeing 737-800

3

1(+2)

4

中部〜大分

2

2

5

中部〜鹿児

1

Boeing 737-800

1

路線から撤退(-1)

6

伊丹〜仙台

2

Boeing 737-800/DHC-8-Q400

5/1

2(-!)

7

伊丹〜福島

2

DHC-8-Q400

2

2

8

伊丹〜新潟

2

Boeing 737-800/DHC-8-Q400

2/2

2

9

伊丹〜福岡

1

Boeing 787-8/Boeing 737-800/DHC-8-Q400

1/2/1

1

10

伊丹〜大分

1

DHC-8-Q400

3

1

11

伊丹〜鹿児

1

Boeing 737-800/DHC-8-Q400

4/1

1

12

福岡〜仙台

5

5

13

福岡〜新潟

2

2

14

福岡〜中部

1

Boeing 737-800

2

1

15

新千歳〜仙

3

Boeing 737-800/DHC-8-Q400

2/1

3

16

仙台〜広島

2

3(+1)

29

Boeing 787-8/Boeing 737-800/DHC-8-Q400

1/21/16

29

第 3  表

但し第3表に示すように、IBXが中部〜松山線と中部〜鹿児島線から撤退するので、ANAはQ400でその穴埋めすることが必要になり、2023年度のダイヤ見ると次のように措置されている。

IBXの撤退による使用機材の変更

2022年度

2023年度

中部〜松山線

IBX

CRJ700NG

1

運航から撤退

ANA

DHC-8-Q400

2

DHC-8-Q400

3

中部〜鹿児島

IBX

CRJ700NG

1

運航から撤退

SNA

Boeing 737-800

1

運航から撤退

ANA

Boeing 737-800

1

Boeing 737-800

DHC-8-Q400

2

1

第 4 表

ANAは中部〜松山線と中部〜鹿児島線は、今後は全便を自社運航することになった。 使用機材についてはBoeing 737系列機は今後も増加するので、中部〜鹿児島線のBoeing 737-800の増便は問題ないと見るが、Q400については現在保有している24機のやりくりで2便/日を捻出していると推測される。 

4.ANA/ORCのQ400路線の稼働状態

IBXのCRJ700NGの運航路線の変更により、ANAは中部〜松山線と中部〜鹿児島線にQ400、2便/日分の機材を捻出する必要が生じた。 しかし、現在保有している機体が機齢20年に達するものが出てくる中で、さらに新造機を購入するとは考えられない。 しかし現在の保有機の中から第4表に見るように2便/日の機材を捻出しているので、それはどのように捻出したのかQ400の稼働状態で調べてみた。

ANA/ORC DHC-8-Q400の稼働状態

区間

2022年度4月

2023年度4月

変化

便数/日

並行他機種運航

便数/日

並行他機種運航

1

成田〜仙台

1

Boeing 737-800

路線廃止

-1

2

成田〜新潟

1

路線廃止

-1

3

成田〜中部

2

Boeing 737-800

運航停止

Boeing 737-800

-2

4

中部〜秋田

2

2

5

中部〜仙台

3

2

-1

6

中部〜松山

2

IBX CRJ700NG

3

+1

7

中部〜熊本

3

運航停止

Boeing 737-800

-3

8

中部〜宮崎

2

SNA Boeing 737-800

1

SNA Boeing 737-800

-1

9

伊丹〜青森

3

3

10

伊丹〜秋田

3

3

11

伊丹〜仙台

1

Boeing 737-800

運航停止

Boeing 737-800/Airbus A321

-1

12

伊丹〜福島

2

IBX CRJ700NG

1

-1

13

伊丹〜新潟

2

Boeing 737-800

IBX CRJ700NG

2

Boeing 737-800

14

伊丹〜高知

6

6

15

伊丹〜松山

7

Boeing 737-800

7

Boeing 737-800

16

伊丹〜大分

3

IBX CRJ700NG

3

IBX CRJ700NG

17

伊丹〜熊本

3

Boeing 737-800

3

Boeing 737-900

18

伊丹〜長崎

1

Boeing 737-800

4

+3

19

伊丹〜宮崎

3

Boeing 737-800

3

Boeing 737-800

20

伊丹〜鹿児

1

Boeing 737-800

IBX CRJ700NG

2

Boeing 737-800

Airbus A321

+1

21

福岡〜小松

4

4

22

福岡〜宮崎

6

6

23

福岡〜対馬

5

5

24

福岡〜福江

3

3

25

新千歳〜稚

2

2

26

新千歳〜女
満別

3

3

27

新千歳〜中
標津

3

3

28

新千歳〜釧

3

3

29

新千歳〜函

2

2

30

新千歳〜青

2

2

31

新千歳〜秋

2

2

32

新千歳〜仙

2

Boeing 737-800

IBX CRJ700NG

1

Boeing 737-800

-1

33

新千歳〜福

1

1

34

新千歳〜新

2

2

35

長崎〜対馬

1

DHC-8-200

1

DHC-8-200

36

長崎〜福江

1

DHC-8-200

1

DHC-8-200

93

86

-7

第 5 表

第5表に見る通り、Q400は路線廃止や減便により全般的に稼働が低下しており、それでCRJ700NG便の減便にも対応できている。 ここから当所は、ANAのQ400の終わりの始まりを感じるのである。 中期経営計画では2025年度計画では「中・小型機を中心に増加」と記載されており、それには70席機は含まれていないと推量する。

5.予想するANAの将来の事業戦略

要約すれば、ANAはその70席級機フリートについて、DHC-8-Q400の高齢化及びDHC-8-Q400の後継機と目していた三菱スペースジェットの開発断念と言う問題を抱えている。 今回発表された中期経営計画では、2024年度まではQ400の24機フリートは維持すると呼んでいるが、機材の高齢化に対処するためか、その稼働率を下げていることは第5表を見ても明らかである。 当所の見方としては、ANAはそろそろフリートから70席級機を退役させて、使用機材の底上げ大型化を図ろうとしているのではないかと思う。 

Q400の便名はANA codeとなっているが、運航は子会社のANAウィングス(AKX)が実施している。 すなわちANA便の70席機はANA本体の運航ではなく、AKXとIBXの運航である。 中期経営計画では、当面Q400の24機体制を維持するとは読めるが、投入路線の再編成には触れていない。 従って2025年度以前でも、Q400を不採算路線から引き抜いてIBXの撤退する穴埋めに使用しているのが、第4表からも窺える。 

ANAがグループの運用する最小型機をBoeing 737-800とするならば、AKXはQ400を退役させた後はANAと一体化される可能性が高いと考える。 IBXが近い将来にCRJ700NGの交代に着手する可能性があると見るが、今の所それを示唆するような情報はない。 

6.DHC-8-Q400路線の行方

これまでの検討ではANAがQ400の後継機を導入する可能性は殆どないと考える。 以前は三菱スペースジェットの導入時には、この機種がANAの最小型機になると予想していたが、いまはANAが三菱スベースジェットに代わる機材を探索しているとの情報はない。 もし、ANAが近い将来に70〜90席級機を導入しないならば、Boeing 737-800(166席)がフリートの最小型機材となるので、そのような使用機材の大型化に対応できない需要規模の路線は廃止される可能性が高くなってくる。 それで第6表で近い将来における現Q400路線の行く末を予測してみた。 考え方として、現在Q400だけで運行している路線の需要量が、Boeing 737-800を導入するに十分な規模であるのかと言うことである。 基準とする需要は新型コロナ禍前の2019年度を平年度とみなして事業計画の基準となる需要規模と想定する。 なお特記なき場合はANAの輸送実績である。 機材をBoeing 737-800(第6表では738と略す)と交代すると客席数が2倍以上になり、仮に座席利用率を60%以上に維持しようとするには、概ね73,000人/年の需要が必要になり、需要がそれに達しない路線はQ400退役に伴い減便或いは廃止せざるを得なくなると予測する。

ANA/ORC DHC-8-Q400の稼働状態

区間

便数/日

並行他機種運航(便数/日)

2019年度

輸送旅客数

Q400以後の

路線の存続予測

1

中部〜秋田

2

70,239

路線廃止

2

中部〜仙台

2

IBX CRJ700NG (3)

223,282

減便して738を投入

3

中部〜松山

3

65,444

路線廃止

4

中部〜宮崎

1

SNA Boeing 737-800(2)

150,797

ANA便は廃止してSNA運航に集約

5

伊丹〜青森

3

242,706

減便して738を投入

6

伊丹〜秋田

3

216,121

減便して738を投入

7

伊丹〜福島

1

109,892

路線廃止

8

伊丹〜新潟

2

Boeing 737-800(2)

IBX CRJ700NG (3)

340,915

減便して738に集約

9

伊丹〜高知

6

239,555

減便して738を投入

10

伊丹〜松山

7

Boeing 737-800(2)

534,418

減便して738に集約

11

伊丹〜大分

3

IBX CRJ700NG (1)

225,156

減便して738を集約

12

伊丹〜熊本

3

Boeing 737-800(3)

423,044

減便して738に集約

13

伊丹〜長崎

4

377,828

減便して738を投入

14

伊丹〜宮崎

3

Boeing 737-800(3)

565,305

減便して738に集約

15

伊丹〜鹿児

2

Boeing 737-800(2)

Airbus A321(1)

627,806

減便して738に集約

16

福岡〜小松

ANA 2

ORC 2

(ANA)49,418

(ORC)108,553

ORC運航に集約

17

福岡〜宮崎

ANA 1

ORC 5

(ANA)320,554

(ORC) 64.053

ORC運航に集約

18

福岡〜対馬

ANA 3

ORC 2

(ANA)178,687

ORC運航に集約

19

福岡〜福江

3

(ANA) 29,607

(ORC) 51,340

ORC運航に集約

20

新千歳〜稚

2

55,936

路線廃止

21

新千歳〜女
満別

3

208,170

減便して738を投入

22

新千歳〜中
標津

3

104,172

減便して738を投入

23

新千歳〜釧

3

95,948

減便して738を投入

24

新千歳〜函

2

76,811

減便して738を投入

25

新千歳〜青

2

151,184

減便して738を投入

26

新千歳〜秋

2

111,650

減便して738を投入

27

新千歳〜仙

1

Boeing 737-800(1)

IBX CRJ700NG (3)

ADO 737-700(3)

768,471

減便して738を投入

28

新千歳〜福

1

54,483

路線廃止

29

新千歳〜新

2

151,151

減便して738を投入

30

長崎〜対馬

1

ORC DHC-8-200(3)

(ORC) 67,922

現行形態で可能

31

長崎〜福江

1

ORC DHC-8-200(1)

(ORC) 35,908

現行形態で可能

86

第 6 表

第6表の結果を要約する。

Q400以後の路線予測対応一覧表

予測対応措置

路線数

備考

現行の運航形態を維持

2路線

ORCのATR42の増機が必要になる

運航便数の削減により738を投入

13路線

他社との競合路線については競争力低下が問題

減便して使用機材を738に集約

6路線

座席利用率の維持が問題になる可能性あり

SNA運航に集約

1路線

SNAは対応できると予想する

ORC運航に集約

4路線

ORCのATR42の増機が必要になる

路線廃止

5路線

現実に廃止できるかが課題

第 7  表

なおORC運航に集約する場合は、その時にはANAのQ400運航支援体制がなくなるので、ORCもQ400が運用できなくなると予測される。 従ってORCはATR42の増機が必要になるが、第三セクター会社のORCがそこまでANAに対応しなければならないのかと言う問題提起がされる恐れはある。 従って「現行の運航形態を維持」の2路線と「ORC運航に集約」の4路線は、廃止に追い込まれる可能性は残っている。

7.総括

今回発表されたANAの中期経営計画ではフリート戦略については次のように記載されている;

1.  事業規模に合わせて航空機数を徐々に拡大

2.  フリート戦略でも経済的・社会的価値を同時追求(成長原資の確保、機材の世代更新、環境への配慮)

そして具体的なフリート構成の変化を次のように図示している。

ANAの中期フリート戦略概要

機種

2019年度

2022年度(見通し)

2025年度(計画)

大型機

59

33

中型機

106

103

約110

中・小型機を

中心に増加

小型機

111

107

約115

Prop

24

24

第 8 表

この表を見る限りでは、Q400は2025年度には全機退役しているように見える。 このフリート戦略の目的は、中期経営計画で明らかにしているように国際線事業の拡大である。 ANAの有機材の国際、国内の配分は、2019年度末では国際40%:国内55%であったものを、2030年度末には国際45%:国内50%と国際線の比重を増加することを計画している。 それでその措置の一環としてQ400を退役して、その運航支援体制のリソースを国際線用に転用しようとしていると見られる。 Q400路線の廃止や機材変更による減便の実施には、関係地元の反対が当然予想されるので、ANAの期待するペースでは進まない可能性はあるが、航空法上では6ヶ月の猶予期間をおいて路線廃止を国土交通大臣に届ければ、地元の同意の有無に関わらず路線廃止できるので、最終的にはANAの計画通りに進むであろう。 第7表では、路線廃止を予測しているのは5路線であるが、その他の路線についてもANAやORCが当所の予測通りに動かない可能性もあり、関係地元の希望に沿った形にかならずなるとは言えないので、関係地元は関係する運送サービスが量、質ともに相当に低下する場合も予期しておく必要があろう。 今後どのように進展するかに関わらず、地方路線の全般的なサービス低下はさけられないと考えるのである。

以上