シアトル時代のココロ許せる懐かしい友達と再会して、楽しいソウルでのひとときでした。

● ソンテッ氏 (Seong Taeck Kim) ソウル市内在住

● 由美子氏 は北海道千歳市在住

● 「BK」こと B. K. SON 君は数年前から連絡先が不明になり、4人で集う事が出来なくて残念でした。ソウル市内に住んでいるとは思うのですが。。。


1日目:金曜日

予定通り関空発の午後便で出発。大韓航空のスチュワーデスさんたちフライト・アテンダントというにはめちゃ綺麗。午後1時頃発なのに、おそばや巻きすしもはいったかわいい幕の内が出て、うれし。
2時45分着。

新千歳空港から来る由美子氏の便は夕方5時着なので、まあちょっと座って、到着便のボードを確認すると、由美子氏の便がない!5時以降のもざーっと出てるのに、なんで!?と大韓航空のカウンターに行ってきくと、「吹雪で離陸できず、到着は夜8時頃になります」とのこと。どっひゃ〜!!フライトキャンセルにはならない、とのことなので、今から5時間待ち、、、とりあえず、空港の中を探検。カフェにはいってカフェラッテを注文した。まずい、うすい、何これ、ミルクコーヒーより薄い味。これで4100ウォン。「勇進旅館」とソンテッ氏に遅れる旨を電話。さらに探検。2階はチェックインカウンター。広々してます。3階が出発のフロアーで、左右にレストランもある。全部を大体みて、コリアンレストランに目をつける。由美子さんの便がボードに出たのを確認して、そのレストランで夕食。カルビタン定食を。まあ、こんなもんでしょ。由美子さんの便は7時40分くらいに着いたけど、由美子さんの姿が見えず!!ソンテッ氏に今日は遅くなるし、今夜の食事は無理やし、また明日、と言ったら、彼の仕事先と勇進旅館は近いから、せめてお茶でもしよう、と言ってくれたのでそのまま、由美子さんを待つ。8時30分にやっと由美子さん登場!!とても疲れている様子。北海道からフライト時間が3時間以上もあるのに出たのは簡単なスナックだけ。とにかく、地下鉄でソウル市内へ向かう。地下鉄で約50分。料金はたったの600ウォン。(60円!)


「勇進旅館」に着いてまたまたどっひゃ〜!このオドロキはちょっと、表現できない。。。何ていうたら、いいんでしょ。想像以上!?のところでした。トイレは付いてるけど、シャワーは??よく見たら、トイレの向かいに確かにシャワーが付いてました。「地球の歩き方」の案内にうそはないけど、なんじゃ、これは〜!で、ここは2泊のみにして3泊目はホテルに移ることに変更。由美子氏とはよくビンボー旅行してて、ニューヨークのセントラルパーク横のYMCAの鍵のかからない部屋に泊まったこともあるし、まぁそんなには驚かないけど、でもこれはちょっと〜、、ぎゃおす、ぎゃおす、と由美子さんと騒いでたら、ソンテッ氏が来てくれて6年振りの再会。全然変わってないね〜。その足で、仁寺洞のレストランへ。そこで、きのこ入りのどんぶりと、きのこ入りのチヂミを食べて、コーラで再会の乾杯。ひとしきりしゃべって、旅館まで送ってもらう。ありがとう。旅館で、お土産を渡して、たくさんの荷物をもってソンテッ氏は地下鉄で自宅へ帰って行きました。(ごま油の缶が重かったやろな。。。)この晩は、顔と足を、共同のシャワーで洗って就寝。よく見ると、部屋は清潔で、ふとんもまくらも洗濯したてのにおい。なにせ、オンドルで床が暖かい。でも、なかなか強烈な部屋。ほんとにバックパッカー専門ね。何せ1泊2000円だから。。。ご主人もお孫ちゃんも奥さんもいい感じ。何やかんや由美子さんとおしゃべりしてたら夜中の2時を過ぎていた。ぐっすり。。。


2日目:土曜日

元気な旅人(由美子氏と私)は8時に起床。ソンテッ氏お勧めの昌徳宮(秘苑)へ散歩がてら歩いて行く。ここで由美子氏が帰りの飛行機のリコンファームをしなくちゃ!というのを思い出し、公衆電話から電話するものの、通じなくて、旅館まで戻る。宿のご主人にきくと、電話してくれて、無事リコンファーム完了。このご主人のぱっ、ぱとした親切に感激した由美子さん、「今夜もここで良かったね。」
(実は2泊目はどこかへチェンジしよう〜、と言っていたので。。。!)

空気が冷たくて気持ちいい。
地下鉄の入り口や公舎の前には2人組の若い警官が立っている。通りを行き交うバスや車の運転はワイルド。「現代」のビルはでかい。全体的に日本より、ゆったりしてスペースを感じる。地下鉄の天井や幅も広い。トイレは水洗だけど、紙は流さないで、となっていて、脇にいれものがあってそこに使用済みペーパーを捨てるところもある。昌徳宮の入場料は220円。でも、苑内ツアーで、観るようになっていてそのツアーの所要時間は1時間15分やし、はじまるのに30分以上あったので、断念。門のところから、のぞいて、終了。そのまま仁寺洞へ戻って行って、ちょっといい感じのベーカリーでコーヒーと野菜サンドイッチで軽く朝コーヒーはやっぱり薄い。。。ちょっとほっこりして、ぶらぶら買い物。今日は11時まで、ソンテッ氏の奥さんがクリスチャンネームをもらうセレモニーがあるとのことだったので(2人はカソリック)、11時過ぎにソンテッ氏の家のあたりまで地下鉄で行く。(約30分)その辺りは、「現代」グループの高層アパートが立ち並ぶ、住宅地でした。駅までソンテッ氏が迎えに来てくれて、途中から車に乗ったので、「どこへ行くのかな?」と思ってたら、自宅で、マンションの12階でした。エレベータを出ると、奥さんと息子ちゃんがドアを開けて待っていてくれました。美人な奥さまです。部屋は広々していて、1フロアに1戸なので、両側に窓があり、明るい。奥さんは英語はしゃべれないけど、ソンテッ氏に通訳してもらって、「昨日はいろいろお土産をいただいてありがとうございました」とまず、いわれて、私があげた、スターバックスのコーヒーをさっそくいれてくれました。ここも床が暖かく、大き目の黒いお膳にフルーツやお菓子も出して下さいました。ここにはこの9月に越してきたばかり。新築を買ったそうです。(2〜3000万円)ガイドブックによると中産階級は間取りが30坪以上ある高層アパートに住むらしい。きっとこういうのだと思うなぁ。

奥さんは今、2番目の赤ちゃんを妊娠中で、来年の5月に生まれるとか。息子ちゃんもわんぱく盛りで、ソンテッ氏、お父さんしてました。ウエディングアルバムを見たりして、なごみました。韓国では、親戚や家族に独身がいると、10人を目安に紹介するそうで、彼女は5番目に会った人。仕事場も近かったので、ほとんど、毎日お昼とか一緒にして会ってたんだって。(そうだよね〜)で、出会って3ヶ月後に結婚が決まったそうです。それは良かったね〜。結婚しても、女性は姓を変えないそうです。(オドロキ)

ソンテッ氏は4時から、新しい職場(次の月曜日から新しい仕事)のミーティングがあるので、私たちは3時間ほど、「アカスリ」に行く事にしていて、リストを渡しておいて、ソンテッ氏に適当なところを予約してもらいました。そこまで、タクシーで送ってもらいました。そのアカスリ、ほんまやってすっきり!でした。お昼を食べてなかったので、そこでまず、ビビンパを食べたんだけど、みんなサウナにはいる、格好で食べてて、なんかいい感じ。味も良かった。アカスリは、まず、よもぎのサウナや、いろんな種類のお風呂にはいって、皮膚をふやけさせてから、やってもらうねんけどこれがもう、まな板の鯉の心境。うろことかはがれるってこんな感じなのね、って感じで。真っ裸でやってもらうねんけど、もう出るわ、出るわ。ぱっと、見たら、和紙の固まりみたいのがあって、、、それがアカの固まり!なんだよね。全身すってもらって、泥のお風呂に入ってからオイルマッサージと顔のきゅうりパック(両方とも気持ちいい〜!!)仕上げに「豆乳ドリンク」をかけて中和?シャワーで流して終わり。由美子氏は石鹸で洗ってたら、「それはダメよ〜!!」って係りのおばさんにびっくりされました。もう、肌がやわらかくなって、しなやか〜。オイルマッサージってすごいね。この汗蒸幕(サウナ)はアックジョンドン(狎鴎亭洞)にありここは、ブランドショップが並ぶ、ソンテッ氏いわく、ソウルのロデオドライブとか。住んでる人もお金持ちです。なので、サウナも韓国人が多かった。基本アカスリコースは8200円ってけっこう韓国人には高いと思うけど、来てた人たちはそれなりにお金持ちだったのね。

ソンテッ氏との待ち合わせにサウナのとなりにあった感じのいいカフェに入ったけど、ここもソファがゆったりしてて、広い。しつこくカフェラッテを注文。由美子氏はココアを。ココアの方が美味しい。なんか、うすいんだよね〜。一応、スチームミルクのフォームはのってんねんけど、なんか味のベースがエスプレッソじゃなくて「コリアンティー!??」由美子氏いわく。お店の人はとても感じが良くて次々とサービスで、クラッカーとかビスケットを出してくれました?

ソンテッ氏登場。また地下鉄に乗って、ソンテッ氏の家のところまで戻って、ソンテッ氏ファミリーとディナーに行きました。上司に「韓国へ行ったらうなぎを!」といわれてたので、リクエストしていたので、近所のうなぎ専門のレストランを予約してくれていました。わーい!焼き肉のうなぎ版みたいなんやけど味は2種類あって、塩タイプと、たれタイプ。たれは京都でいう「まったり」した味。塩はコチュジャンみたいなのをのせてレタスや大葉で巻いて食べる。私も由美子氏も塩の方が好きでした。にんにくのスライスがあって、それも焼いて食べてました。これもいける味。奥さんがキムチを食べないので、「キムチは嫌いですか?」ときいたら、2人とも笑って、「自分のお母さんが作るキムチが一番食べなれていて一番だから、お店で出るキムチは食べない」とのことでした。そういえば、レストランによっても、味がそれぞれ全部ちがうんだよね!ここで出たうなぎの骨のから揚げもぱりぱりで美味しかった!!ほんとに楽しいひとときでした。月曜日から新しい職場でいろいろばたばたしているようなので、日曜日は私たちでまわれるし、ソンテッ氏、無理しないでね、ということで、この土曜日の夜、みんなでゆっくり出来て大満足でした。カムサハムニダ!別れ際、奥さんが見えなくなるまでただずんで見送ってくれる姿が印象的でした。手とか振るわけじゃないんだけど、何か温かいものが、伝わってくるんだよね。ソンテッ氏もやっぱりそういう人だし。おしゃべりな人じゃないけど、人柄の温かさが伝わってくる人です。シアトルの時と同じなんだよね、と由美子氏と後で、話したことでした。

3日目:日曜日

午前中は、まず景福宮へ観光に行きました。ここは自由に入れたので、一通り、まわりました。
(日本人ツアーの後ろをついていって説明をききつつ。。)そして、楽しみにしていたサムゲタンを食べに。。。これがメイン。(鶏一羽の内臓を抜き、そこへもち米?ナツメ、クリ、にんにく高麗人参を詰めて、1人前ずつ土鍋で煮る)ソンテッ氏は夏バテにこれを食べるよ、といってました。もう1種類、骨まで黒いオゴルサムゲタンというのがあって、由美子氏はこれを注文したけど、そっちの方がさらにこくがあって美味しかった〜。お肉も高麗人参もとろける〜。周りは、地球の歩き方を持った日本人の2人組だらけ。可笑しいね。お店の人も「注文は白?黒?」って感じで、ね。景福宮の近くにあるこの店は韓国人のお客さんも多く、美味しいお店でした。


慣れてきた?「勇進旅館」ともお別れ。。。今となってはなごりおしいなぁ。強烈だっただけに。。。面白かった。今夜は明洞のサボイホテルです。ご主人がいなかったので、奥さんにお礼をいって、失礼しました。タクシーで明洞へ。う〜ん、なんか渋谷みたいだね。人でごちゃごちゃ。お店の音がすごい〜!まあ、またちがったエリアです。サボイホテルは古いけど、清潔。でも、これといって特徴のない、まあ便利な立地ってところかな。ツインで1万円弱。なんか疲れたので、チェックインしてしばらく休憩。そして、ロッテデパートへお買い物。ソンテッ氏は新星デパートの方が老舗で好き、といってたけど、近場にしてしまった。それに南大門市場とか面白そうだけど、キムチとかお土産だったら、デパートで買う方が品物が確かだよ、ともソンテッ氏がいってたので。このあたり、由美子氏と一致してるので、のりやキムチ、ごまのお菓子や、チャンジャのびん詰めなど。チャンジャは由美子氏の大好物やけど、彼女いわく試食したけど、鶴橋の方が美味しいって。。。キムチも。。。なんかどこもけっこう甘口で。。。(私も同感です)チャンジャに関していえば、鶴橋の方がもっと、具?がこまかくて、珍味って感じなんだよね。そして!このデパートの野菜とかフルーツを売ってるコーナーで、偶然、韓国のライスペーパーを見つけました。これ、何がいいって「サイズ!」大でもなく、ミニでもない「中」サイズ。こんなサイズ、関西では売ってないのだ。感激のうちに1袋、買いました。(360円)品物もちゃんとしてたよ!これでまた作るで〜!!

夕食は石焼きビビンパで、有名なサボイホテル向かいの全州屋に行ったけど、これは失敗!ちょっとなめとる、この店は。お客さんは日本人ばっかり。値段も高いし、コムタンスープも、ヘムルパジャン(魚介のはいったお好み焼き)もなんだ、これ?って感じ。パジャンのソースは醤油みたいやしビビンパもなんか味がしゃんとしない。ヘムルパジャンはやっぱり、シアトルの新羅がベストやね。などと、由美子氏とうんちくをたれながらも、だいたい食べてフィニッシュにカフェへ行き、しつこくコーヒーを頼みました。やっぱり、うす〜い。メニューにアメリカンもある。アメリカの中西部で飲むコーヒーみたいに麦茶みたい!?

4日目:月曜日

今朝は6時起床。6時30分出発。
地下鉄で、空港まで早目に行って、例のコリアンレストランで朝食。由美子氏はあわびのお粥。(あわびはどこ?)私はソルロンタン(牛の骨、肉、内臓を煮込んだもの)定食を。まあまあ。9時30分くらいまで、免税店をのぞいてうなぎの皮の小銭入れを買ったり、ちょっとにがい缶入り韓国りんご100%ジュース(70円)を飲んでおしゃべりしたりして由美子氏と別れました。あ〜、楽しかった!!美味しかった!
大満足の旅でした。


関空に着き、実家に電話。スターバックスへ直行。
ショートラッテを飲んで、「あ〜、やっと美味しいコーヒー飲んでる。。。」韓国はやっぱり大陸的で、なんか人のもの腰がゆったりして、やさしい感じがしたなぁ。とげとげしてないというか。どこのお店とかはいっても。建物もでかいし、関空からのリムジンバスから見る景色はちまちましてなんか、小さいなぁ。ミニチュアみたい。。。に見えました。でも、やっぱり、好きだし、ほっとする。いいねぇ。大阪。


シアトルで同じ時を過ごした友達が集まれて、みんなそれぞれに今の場所でがんばっている様子をお互い知れて、またそれぞれががんばろう、と励まされるような、ほんとうにいい時間でした。
私自身もココロも身体も!活性化できたと思います。



韓国にはまだカフェ文化はなかったのでした。。。

● 後日、当のBKから電話があり、私達の訪問直後に、ある会社(ソンテッ氏の新しい勤め先)とのミーティングで、7年振りにソンテッ氏と再会!し(こんなウレシイ偶然てあるのでしょうか)、私達の来訪を知り、「ソンテッ氏からソウル滞在中の様子をきき、Yumiko や Kayozi と、シアトルから帰国してからも友情が続いているのを知ってすごくうれしかった!先月は会えなくて残念だったけど、必ず又、韓国で集まろう!」と再会を約束しました。