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栃木県市町村指定文化財 | ||
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宇都宮市 指定 | ||
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宇都宮市の馬場通りに鎮座する宇都宮二荒山神社の秋の例大祭である宇都宮菊水祭は、江戸期においては、東国(東日本)屈指の祭礼であった。江戸後期の最盛期には、80を越える出し物が登場したと云われている。宇都宮菊水祭でかって活躍し、現存する山車・屋台は以下の通りである。
@伝馬町彫刻屋台、A蓬莱町彫刻屋台、B本郷町山車、C新石町山車、D大黒町花屋台、E旧・新田町彫刻屋台(現・宇都宮市徳次郎町中町)、F旧・本郷町彫刻屋台(現・宇都宮市上田原町東組)、G旧・池上町山車(現・栃木市泉町)、H旧・大町山車(現・芳賀郡芳賀町祖母井西町)、I旧・上河原町山車(現・芳賀郡芳賀町祖母井代町)、J旧・宮島町彫刻屋台(現・芳賀郡茂木町下横町)、K旧・日野町彫刻屋台(現・芳賀郡益子町田町)、L旧・新石町彫刻屋台(現・芳賀郡益子町内町)、M旧・押切町彫刻屋台(現・芳賀郡益子町新町)、N旧・今泉町山車(現・芳賀郡益子町七井下町・裏町)、O旧・池上町彫刻屋台(塩谷郡高根沢町石末天神坂) |
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蓬莱町の屋台 民俗文化財(有形) 平成13年3月22日指定 2015年撮影 |
本郷町の山車人形 民俗文化財 平成23年6月24日指定 (神功皇后・応神天皇・武内宿禰) 2014年撮影 |
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石那田八坂神社天王祭付祭屋台 民俗文化財 昭和49年3月1日指定 |
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石那田八坂神社で行われる天王祭に、付け祭りとして数年に一度、6台の素晴らしい彫刻屋台が繰り出す。 | ||
徳次郎(とくじら)智賀都神社祭礼付祭屋台 民俗文化財(有形) 平成元年12月20日指定 |
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6台の彫刻屋台が徳次郎六か郷(西根、門前、田中、上町、下町、中町)より、3年に一度のペースで 智賀都神社祭礼の付祭として曳き出される。 | ||
徳次郎上町彫刻屋台 2019撮影 |
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徳次郎下町彫刻屋台 2019撮影 |
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東下ケ橋天棚 有形文化財 平成3年3月30日指定 2016年撮影 |
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東下ケ橋(ひがしさげはし)の天棚は、慶応2年(1862)に作られた、大型な白木の二階建造りで、ふんだんに彫刻が施されている。天棚とは天祭に用いられる車輪の無い置山の一種で、1階部分は「囃子場」、2階部分は日天・月天などを祭る祭壇になっている。 | ||
白沢南彫刻屋台 有形文化財 平成2年12月6日指定 |
→ | 文化13年製作 |
白沢甲部彫刻屋台 有形文化財 平成2年12月6日指定 |
→ | 天保4年(1833)製作 |
西下ケ橋彫刻屋台 有形文化財 平成3年3月30日指定 |
→ | 江戸末期製作 |
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足利市 指定 | ||
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葉鹿仲町の屋台 有形文化財(工芸品) 昭和35年7月12日指定 |
→ | 葉鹿町に伝わる3台の屋台の一つ。天保6年(1835)完成の張出舞台付き緻密な彫刻屋台。葉鹿祇園祭で3年に1度公開。 |
葉鹿上町の屋台 有形文化財(工芸品) 昭和48年11月2日指定 |
→ | 葉鹿町に伝わる3台の屋台の一つ。四輪の張出舞台付き彫刻屋台。葉鹿祇園祭で3年に1度公開。 |
山車(小俣町) 有形文化財(工芸品) 昭和48年12月24日指定 |
→ | 天保6年(1835)の年記がある収納箱から江戸時代後期製作の山車と思われる。8月15日の小俣祭りで公開される。 |
葉鹿下町の屋台 有形文化財(工芸品) 平成5年3月19日指定 |
→ | 葉鹿町に伝わる3台の屋台の一つ。木製の組立式屋台。張出を付設出来る。3年に1度の祇園祭で公開。 |
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栃木市 指定 | ||
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大町(弁慶) 有形民俗文化財 平成13年1月22日指定 2010年撮影 |
嘉右衛門町(仁徳天皇) 有形民俗文化財 平成13年5月24日指定 2014年撮影 |
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嘉永年間(1850年頃)の作。前柱の昇り龍・下り龍、正面欄間の花鳥の図、側面の葡萄に木鼠等の透かし彫りの彫刻が施されている。山車人形は弁慶。山車の形態は宇都宮型の亜流か? | 平成13年(2001)半世紀ぶりに山車の巡行が実現される。比較的小ぶりな江戸型山車。山車人形は仁徳天皇。 | |
泉町(諌鼓鶏) 有形民俗文化財 平成13年1月22日指定 2010年撮影 |
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明治7年(1874)宇都宮(宇都宮菊水祭で曳行)より購入した諫鼓鳥の宇都宮型山車。一説には幕末に製作されたとも。 | ||
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鹿沼市 指定 | ||
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麻苧町屋台 有形文化財(工芸品) 昭和47年2月29日指定 2007年撮影 |
上材木町屋台 有形文化財(工芸品) 昭和49年3月29日指定 2016年撮影 |
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安政4年(1857)に製作された『獅子にぼたん』の彫刻が主題の白木造りの屋台である。箱棟に丸彫りの小獅子を配す。 | 鬼板と破風板両端の丸彫り金獅子が印象的な黒漆塗彩色彫刻屋台。花鳥の彫刻が美しい。文政11年(1828)の製作。 | |
久保町屋台 有形文化財(工芸品) 昭和54年3月9日指定 2007年撮影 |
戸張町屋台 有形文化財(工芸品) 昭和56年3月31日指定 2016年撮影 |
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現存する屋台では、銀座一丁目屋台とともに現存する最古の屋台である。文化10年(1813)頃の製作と思われる。屋台内部も豪華な黒漆塗彩色彫刻屋台。平成10年完全修復。 | 当初は白木の彫刻屋台として、文政12年(1828)に製作。その後、弘化3年(1846)に黒漆塗彩色彫刻屋台となる。リスや葡萄、瓢箪などの彫刻が楽しい。 | |
天神町屋台 有形文化財(工芸品) 昭和56年10月1日指定 2016年撮影 |
仲町屋台 有形文化財(工芸品) 昭和57年10月6日指定 2007年撮影 |
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制作年代は不詳であるが、江戸期に製作されたものと思われる白木造りの彫刻屋台。高欄下、車隠しにも重厚な彫刻が施されている。 | 江戸期・天保7年(1836)製作の要所に彩色の入った白木造りの彫刻屋台。彫刻の一部は、日光五重の塔の彫物師棟梁後藤周二正秀。 | |
銀座2丁目屋台 有形文化財(工芸品) 昭和58年3月31日指定 2016年撮影 |
銀座1丁目屋台 有形文化財(工芸品) 昭和61年9月13日指定 2007年撮 |
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安政4年(1857)完成の白木造彫刻屋台。江戸期の屋台としては唯一、前柱に柱飾りの彫刻を有する。鳳凰をあしらった大きな鬼板と懸魚が印象的である。 | 文化11年(1814)に製作された白木彫刻黒漆塗屋台。当初は極彩色の彫刻屋台であったが、奢侈禁止令により白木彫刻に変更されたらしい。鬼板、懸魚は龍の彫り物。脇障子は鷲に猿。平成10年に全面改修される。 | |
下横町屋台 有形文化財(工芸品) 昭和61年9月13日指定 2007年撮影 |
石橋町屋台 有形文化財(工芸品) 昭和61年9月13日指定 2007年撮影 |
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江戸期、文化年間(1804年頃)に製作された黒漆塗彩色彫刻屋台。花鳥の彩色された彫物が主体の屋台で、特に前鬼板と懸魚は芙蓉の彩色彫物で華麗である。 | 黒漆塗極彩色の彫刻屋台。文化年間(1812)頃の製作。美しく彩色された菊・金鶏鳥・小鳥の彫刻が素晴らしい。特に前鬼板の彫刻は印象的。 | |
下材木町屋台 有形文化財(工芸品) 昭和61年9月13日指定 1998年撮影 |
中田町屋台 有形文化財(工芸品) 昭和61年9月13日指定 1998年撮影 |
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全体が『竜』の彫刻で埋め尽くされた黒漆塗彩色彫刻屋台。鬼板と懸魚の竜は上下で相対し、脇障子の竜は昇り竜と降り竜になっている。天保3年(1832)製作。平成5年(1993)錺金具等を付け修復。 | 江戸期天保年間(1830年頃)製作の白木造彫刻屋台。この屋台は、日露戦争後に一旦、日光の十字屋に売却され、宇都宮の宮島町に買収されるもふたたび中田町に買い戻された経緯がある。 | |
下田町屋台 有形文化財(工芸品) 昭和61年9月13日指定 1998年撮影 |
上田町屋台 有形文化財(工芸品) 平成2年11月30日指定 2016年撮影 |
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龍を主体とした白木彫彫刻屋台で、文久2年(1862)製作。籠彫りの毬など繊細な彫刻と大鷲などの重厚な彫刻がミックスされ見応えがある。 | 文政5年(1822)製作の屋台消失(明治末期の火災)により、その焼け残りの部材を流用し昭和28年に完成。平成5年黒崎嘉門が新しく彫刻を完成。 | |
上石川の天棚 附 天棚彫刻49点 民俗文化財 平成25年4月26日指定 |
唐破風付き二層の天棚。 | |
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日光市 指定 | ||
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小倉町一二丁目彫刻屋台 有形文化財(工芸品) 日光市今市 2016年撮影 |
小倉町三丁目彫刻屋台 有形文化財(工芸品) 日光市今市 2016年撮影 |
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住吉町彫刻屋台 有形文化財(工芸品) 日光市今市 2016年撮影 |
相生町彫刻屋台 有形文化財(工芸品) 日光市今市 2016年撮影 |
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春日町一丁目彫刻屋台 有形文化財(工芸品) 日光市今市 2016年撮影 |
春日町二丁目彫刻屋台 有形文化財(工芸品) 日光市今市 2016年撮影 |
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文挟町彫刻屋台 | → | 有形文化財(工芸品) 日光市文挟町 |
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真岡市 指定 | ||
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田町の彫刻屋台 有形民俗文化財 昭和58年9月指定 |
→ | 江戸末期の嘉永元年4月製作。昭和58年(1983)7月に修復。 |
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河内郡上三川町 指定 | ||
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西木代天棚 民俗文化財 昭和47年12月1日指定 |
→ | 「天祭」に使われるこの天棚は、江戸末期〜明治初期に創建。組立式二階作りで、彫刻が施されている。 |
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芳賀郡益子町 指定 | ||
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内町彫刻屋台 有形民俗文化財 平成元年9月1日指定 2014年撮影 |
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宇都宮市新石町より明治14年(1881)頃に購入。宇都宮型の彫刻屋台で、日光東照宮の建築の影響を受けた、見せるための彫刻は見事。豪華絢爛な彫刻屋台といえよう。 | ||
新町彫刻屋台 | → | 有形民俗文化財 平成元年9月1日指定 |
田町彫刻屋台 | → | 有形民俗文化財 平成元年9月1日指定 |
原彫刻屋台 | → | 有形民俗文化財 平成2年9月4日指定 |
松本屋台 | → | 有形民俗文化財 平成2年9月4日指定 |
上棟柱立飾山車 (じょうとうはしらだてかざりだし) |
→ | 有形民俗文化財 平成26年2月26日指定 |
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芳賀郡茂木町 指定 | ||
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大 町 有形文化財(工芸品) 昭和58年7月19日指定 2016年撮影 |
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万延元年(1860)の幕末期に製作された彫刻屋台である。登り竜・下り竜の透かし彫りや鳳凰などの彫刻がふんだんに施されている。同一の形式で小スケールのこども屋台もあり、珍しい親子屋台となっている。毎年夏の茂木祇園祭で曳行される。 | ||
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芳賀郡芳賀町 指定 | ||
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祖母井上横町の屋台 | → | 民俗有形文化財 平成9年6月2日指定 |
祖母井内町の屋台 | → | 民俗有形文化財 平成9年6月2日指定 |
祖母井西町の山車 民俗有形文化財 平成9年6月2日指定 2014年撮影 |
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旧宇都宮大町の山車。日の出に鶴の山車である。 | ||
祖母井代町の山車 | → | 民俗有形文化財 平成9年6月2日指定 |
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下都賀郡壬生町 指定 | ||
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壬生の天棚 有形民俗文化財 平成16年7月12日指定 |
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天棚(てんだな)は、五穀豊穣を祈り行われる祭=天祭で用いられる置山である。天棚のまわりで僧侶の祈祷や梵天かつぎの儀式が執り行われる。 | ||
不動院の天棚 | → | 上田不動院地内に置かれる。明治期以降の製作。 |
小林寺の天棚 | → | 北小林小林寺地内に置かれる。江戸後期の弘化3年(1846)製作。 |
助谷の天棚 | → | 助谷宝光院地内に置かれる。二階部分を文化2年(1805)製作の彫刻屋台を現在の鹿沼市久保町 より買い入れ現在の形態となる。制作年代は、嘉永4年(1851)。 |
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塩谷郡高根沢町 指定 | ||
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花岡東下天祭たな及びその行事 | → | 有形民俗文化財 昭和48年10月1日指定 2階建ての造りの置山。 天祭で用いられる。天棚2階部分に十二天を祭り、供物を奉じ、行者が天棚のまわりで祈祷を行う。 |
中阿久津東天祭たな及びその行事 | → | |
宝積寺上組・中組・下組の天王祭屋台及びその行事 | ||
江戸末期建造の彫刻屋台。かつては、鬼怒川に船屋台が繰り出す「船祭」と3台の彫刻屋台が繰り出す「つけ祭」が行われていたが、現在は、彫刻屋台の行列のみが行われている。 | ||
宝積寺上組 | → | 有形民俗文化財 昭和50年6月1日指定 |
宝積寺中組 | → | 有形民俗文化財 昭和53年8月2日指定 |
宝積寺下組 石神鷺ノ谷組 |
→ | 有形民俗文化財 昭和54年10月10日指定 |
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関東山車コレクション | ||
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