外国人から見た花岡「和解」



 昨年11月29日成立した花岡事件の「和解」をめぐって、原告、中国人学者、日本側支援者の間で意見の対立が見られる。当事者である中日両国以外の国の人々はこの「和解」をどのように見ているのか。雑誌「週間金曜日」5月11号では、金子マーティン氏が対談で次のように語っている。

 「花岡事件」の和解が昨年11月29日にありました。敗戦直前、鹿島組の鉱山で強制労働させられていた中国人が蜂起した事件です。この和解に、中国人がものすごい抗議をしていました。当然ですよ。鹿島は和解の当日に「当社としても誠意を持って最大限の配慮を尽くしました」と、ふざけたコメントを発表しているんです。在日中国人も、米国やカナダから来た中国人も怒っている。

 それを日本の支援者たちは、まったく理解しようとしない。それを見て、ものすごくがっかりしちゃってね。途中で嫌になって帰りました。カナダから来た中国系の女性が「これはおかしい。こんなものは勝利じゃない」と言ったとき、何人もの支援者たちが、今にも彼女に突っかかりそうな感じで詰め寄った。


「人民網日本語版」2001620


「私の戦後処理を問う」会 <<トップページに戻る>>