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第1章 夢のはじめ(6)

 朝里は女をどのように取り扱おうかと考えていた。由利の大柄な体は腕の奮いがいがありそうだった。
 由利をベッドに横たえると,朝里は改めて自分の口唇を由利の口唇に重ね,舌で彼女の唇をこじ開けた。同時に,朝里は右手を彼女の下腹部に伸ばしていった。由利の脚は軽く閉じられていた。朝里は右足を彼女の右足に絡ませると,自分の方に引き寄せた。由利は抵抗する風情もなく,素直に脚を開いた。朝里の右手は由利の絨毛の感触を確かめながら,クレバスを下降していった。人差し指と薬指を使ってクレバスを広げ,中指で内部を確かめた。軽くさわっただけで,彼女が十分に樹液を溢れさせ,全ての準備が出来ていることが確認できた。
 朝里は目標を乳首に移すと,口唇を使って軽く摘んだり,舌先で転がしたりして刺激した。由利の乳房は弾力があって十分大きく,若さを保っていた。朝里の刺激に,少し大きめの乳首はたちまち固くなり尖ってきた。それに合わせるように,樹液の分泌量も増加し,あふれ出した樹液は一筋の流れとなって,尻の方に垂れていった。
「感度がいいんだね」
朝里は少し冷やかすように言った。
「貴方って優しいのね。そう言う風にソフトにしてもらうの好き」
由利はそう言って,体が反応してしまった照れ隠しのように,少し首を持ち上げ,両手を朝里の首に絡め,自分から唇を重ねてきた。
「俯せになってくれるかな」
朝里は由利の両肩を持って,由利の体を反転させた。由利の脚の間から腕をこじれると腰を持ち上げた。由利は膝を立て,肩と膝で体を支え,朝里の方に無防備な腰を突き出した。周囲に絨毛が密生したクレバスも,その上の秘密の排出孔も剥き出しとなった。由利の排出口は放射状の亀裂が排出口に向かって整然と並んでおり,少し上を向いて挑発していた。
 朝里は人差し指をクレバスに潜り込ませた。ほとんど抵抗らしい抵抗もなく,人差し指は根本まで吸い込まれていった。指の先端で内部の段丘の状態や壁の強度をチェックした後,注意深く中指も挿入した。少し摩擦感があったが二本の指はクレバスの中に収まった。朝里は排出口に軽く息を吹きかけたり,親指で前側の敏感な突起をまさぐったりしながら,クレバス内部の二本の指に最大限自由な活動を許した。
 由利はあえぎ声を発することは堪えているようだったが,それでも時折,我慢しきれないのか低い声で
「あっ,あっ」
といった,記号のような音声を漏らした。朝里には由利が声に出さなくても,十分反応していることは理解できた。両方の足の指は九の字に強く曲がる瞬間があったし,クレバスの内部は膨張し大きな洞を作っていた。それらは反応の証であった。左手で弄ぶ由利の乳房も,乳頭が硬直し,全体に張りが増してきていた。背骨の窪みにはうっすらと汗が噴き出しいていた。由利は時折,腰を捻ったり,手で制止したりしながら過剰反応を懸命に抑制していた。
「どうする。そろそろ入れてもいいかな?」
朝里は指での攻撃を少しも緩めることなく,由利に聞いた。
「そのまま入れて。お願い」
由利は,喘ぎながら言った。朝里は由利が折角の盛り上がりを中断したくないのか,ここまでのやりとりで,朝里のことを信頼に足りると判断したのであろうと推測した。
「じゃあ,お言葉に甘えて」
朝里は,己の猛りを少し,しごいた後,手を添えて,後ろから,由利の剥き出しのクレバスに突き刺した。由利は小さく
「うっ」
と嘶いた。朝里は,ひたすら抜き差しだけの子供のような交接はしない。内部でゆっくり回転させてみたり,十分根本まで挿入して全体で圧迫を加えてみたり,時には後ろから中腰で攻めてみたり,あるいは覆い被さってみたりと,由利の反応を確かめながら,次々と技を披露していった。これらの技は,朝里の女達との長い交友によって会得したものである。朝里が抽送を繰り返し,指で敏感な突起を愛撫すると,由利の体は刺激に応動し,クレバスの内部は,朝里の猛りを食いちぎらんばかりに激しく収縮し,締め付けた。
 朝里と由利との歳の差は約十歳。由利のどの程度の男経験と学習能力があるのかどうかは定かではないが,初戦は朝里の技が勝った形になった。少なくとも朝里はそう確信した。
 由利は四つんばいという体位のハンデもあって,朝里の繰り出す技を受け止めるだけの戦いになってしまった。挿入してから5分以上が経過したところで,朝里は勝利宣言をした。
「よし,いくぞ」
そう言って,朝里は由利に最後の一突きをくれると,由利の体の中に排出した。朝里が支えていた由利の腰を離すと,由利はそのまま手足をずるずると弛緩させ,ベッドの上に俯せに身を横たえた。
「どうも,ごちそうさま」
朝里は由利の体を再び反転させると,口唇を重ねながら言った。由利の眼は潤み,額には汗をかいていた。戦いは終わった。

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