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第4部 光芒の果て(4)

「お風呂入りますよね」
由利はきっかけを掴むために,話題を変えた。
「うん,そうしたいな」
朝里が同意すると,由利は,じゃあ,と言ってバスルームに行き,風呂に湯を張ろうとしたが,浴槽はすでに湯で満たされていた。
「また,準備しておいてくれたんですね。どうも済みません」
由利はそう言いながら戻ってくると,黙って朝里の服を脱がそうとした。
「俺が先に脱がしてやる」
朝里は,由利の手を掴みながら言った。
「えー,いいですよ。恥ずかしいから」
由利は身をくねらせて,朝里の手を振り解こうとしたが,抵抗は強いものではなかった。
「まあ,いいから,いいから」
朝里は子供をあやすようにしながら,由利のブレザーを脱がした。由利は脱がされながらも,朝里のシャツのボタンを外し,自らタートルネックのシャツを脱ぎ,ジーンズのボタンを外した。由利のシャツの下は,胸が半分はみ出してみえる,黒いストリングブラであった。
 由利の挑発に乗って,朝里はかがみ込むと由利のジーンズを脱がしにかかった。由利のジーンズの下から表れたのは,体にぴったりへばりついた,悩ましい,漆黒のビキニパンツだった。
「私ばっかり脱がして,朝里さんずるいわ」
 ブラとパンツ姿になった由利は,今度は反撃に転じ,朝里のシャツやズボン,靴下を脱がしにかかった。
 ブリーフ1枚になった朝里が由利のストリングブラを外し,お返しに由利が朝里のブリーフを脱がせ,最後に朝里が由利の最後の一枚の布地を脚から滑り落とさせて,このゲームは終わった。
 由利は手早く,散乱した2人の着物をまとめると,お先に失礼といった感じで浴室に向かった。
 朝里は由利の後を追った。由利の全裸の後ろ姿が艶めかしく,この女をこれから自由に出来るのかと思うと,朝里の下半身は見る間に力を漲らせ,怒張は硬直し天を仰いでいった。
 浴槽に入ると,由利が液体石鹸を手に取って待っていた。朝里の体を確かめるようにしながら,泡を立てていく。
「うれしいわ。私のために,こんなに大きくしてくれて」
由利はそう言いながら,朝里の猛りを愛惜するように,やさしくなぞっていった。
「後ろを向いて頂けます」
 由利はそう言って,朝里の向きを変えると,泡にまみれた手で,朝里の背中から股間を撫でていった。
 由利の愛撫によって,朝里の猛りはますます硬度を高め,ひくひくと痙攣するほどになっていった。
「少し,しゃぶってくれないかな」
朝里は由利に頼んでみた。
「一寸待ってもらえます。先に暖まっていて下さい」
 由利はそう言って,朝里を浴槽に入れると,大胆に脚を開いて,自分の大切なところを手早く洗い,朝里に向かい合うように浴槽に入ってきた。
 由利は朝里のものをまさぐりながら,「しゃぶらせて頂けます?」と言って,朝里を浴槽の縁に腰掛けさせ,朝里のものを口一杯に含んだ。
 こんな美人が口一杯に自分のものを頬張り,優しく舐めまわし,そして激しくしゃぶってくれている。由利にプロのテクニックがあるというのではないが,あたかも愛情や誠意といったものが伝わってくるような技なのである。
 朝里は上から由利の口元を眺めながら,至福の時に浸っていた。
「ああ,気持ちいい。最高だ」
 朝里にとって,猛りを女の口に含ませる事など何度も経験しているし,昨日から2人の女と愛し合った後である。由利の口の中で,果てるはずなどないはずだが,油断するといってしまいそうだった。
「サンキュー。後はベッドでしよう」
朝里はそう言って,両手で由利の顔を挟み,自身の猛りから引き離した。
「もう,終わりなの。もっと,しゃぶりたいのに」
由利は上目遣いに,朝里を見つめると,恨めし気に言った。
 朝里は由利の顔を見ながら,技としてその表情を作っているなら,この女は侮れないと思った。


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