龍の生い立ち
龍の生い立ち

 龍という想像上の動物がいる。
 中国が産んだ動物だが,他には鳳凰といった想像上の鳥もいる。
 ほかの動物は概ねモデルがある。象やバクは南方の動物だが,中国には生きて連れてこられたであろうし,サイやキリンも同様である。
 龍にはモデルがあるのだろうか。タツノオトシゴは形態的には似ているが,大きさが全く合わない。あの小さな生き物から,天を駆け昇る龍をイメージするのは難しいだろう。

 私は龍のモデルは恐竜の化石だと思う。
 ご承知のとおり,中国は恐竜の化石がたくさん産出するところである。
 今はそうでもないようだが,昔は田畑を耕しているときに,化石が見つかるといった事も数多くあったらしい。
 昔の人は,太古の昔に,恐竜が生息していた時代があったことは知らない。
 しかし,化石を見ればそれが何かの骨である事は察する事はできる。骨であれば対応する動物がいるはずだが,それは見つからない。
 それでも,いくつかの骨を手がかりにすれば,復元は可能であろう。
 それが龍になり,鳳凰になったと,私は推測する。



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