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【閑話休題】苺ちゃんねる「えふしそ板」のみなさんへ。



表題のとおり、今からみなさんに、ひとつ「お願い」をさせていただこうと思う。
「お前、ネットでは人に頼らないと書きながら、何を勝手なことを」というご指摘があるかもしれない。

もちろん、強制でもないし、無理強いできることでもない。ただ、思い立った理由のひとつに、こうい
う内容は、匿名掲示板という「場」では、意外と思ったことをストレートに書いていただけるのではな
いか、という気がしたのである。

まぁ、えふしそ板は、そもそも「思ったまま」のことが書かれているということも承知していますが。

実は、来年度、ある大学で2単位、夏と冬の集中講義形式で講義を引き受けることになった。対象
年度は3年生である。科目は「映像分析論」 新幹線に乗っていくというのも些か億劫ではあるのだ
が、期間が限られているので、お引き受けすることにした。学生の課題提出は、全てネットで提出
してもらうため、採点、その他も便利である。

で、何を取り上げるか。10年前のテレビドラマ、月曜21時、フジテレビ放映の「東京ラブストーリー」で
ある。このドラマを実際に視聴してもらい、学生諸君に、このドラマの分析を行ってもらうという試みで
ある。再放送を除けば、ON-AIRされたとき、彼らは10歳前後、そう記憶には残っていないだろう。

講義録を作成するにあたって、先日、発売された「東京ラブストーリー」のDVDを改めて通して視聴した。
驚くことに、というべきか、恥ずかしいことというべきか、私はこのドラマの台詞を殆ど覚えていた。リアル
タイムで観たとき、私はちょうど30歳である。その後、シナリオ集も刊行され、当時、これも読んだ。脚本
を書かれた坂元裕二氏は、確か20代の前半の作品となった。

3番に書こうかとも思ったが、思いとどまった。私の趣味・嗜好は、FSHISOでは受け入れられないという
経験則を肌身にしみて、私は知っている。これだけ書いてきて、私はFSHISOで、ただひとりのさだまさし
ファンに出会うことすらできなかったのである。これ以上の説明は不要だろう。

余談だが、中島みゆきファンというのは、例えば*鬼女面氏がいた。私はRTで「さだ」についての意見を
求めたが、冷笑されたことを覚えている(笑)

1991年、例えばこの頃、まだ携帯電話というものはドラマにも出てこない。第1回で、おっそろしくでかい
車載電話が登場するくらいである。そして「互いが(あるものとしての)電話で、コミュニケーションすると
いうシーンが何度も出てくる。

キーワードは沢山ある。「地方と都会」「故郷を有する者、もたない者の絆」「血縁の問題」「人を愛する、
かたちの有様」「赤名リカは、何故、長尾の故郷を最後に選んだか」「時間通りに駅に走った長尾の前
に何故、赤名はいなかったのか」「記号としての雪ダルマ」「別離の象徴コード」「長尾は関口に止められ
て、いかなかったのか、いけなかったのか」

もちろん、苺ちゃんねるに書き込む方の年齢も私にはわからないし、男女比率も見当もつかない。ただ、
私は、あのドラマをみなさんが、もしごらんになっていれば、どう思われたのか。馬鹿馬鹿しくてみていら
れなかったのか、それとも観て泣くことがあったのかどうか。ドラマとしてどう評価するのか、そういうご意
見をざっくばらんにお聞かせいただければと思っている。

とはいえ、ただでそんなこと書けるかというのも、よくわかる。まぁ「東ラブ」のスレッドなど立てていただけ
れば感謝感激だが、このHPスレッドでも構わない。講師収入の一部を、いずれふくやんと会うときに寄付
させていただくことを、ここにお約束しておきたい。

あのドラマに出演した俳優さんは、当時、著名だったわけではない。織田裕二にしても江口洋介にしても
鈴木保奈美にしても、ドラマデビューは、この作品といっても過言ではない。演出もプロデュースも殆ど、
経験者はいなかった。それだけに荒削りだけれど、勢いというものがある。今の学生が、この作品をみて
何を感じるか、今から興味深いものがある。





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