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特定非営利活動法人 よこはま成年後見つばさは、法人後見を実施する認定NPO法人です。

TEL. 045-744-5600

〒240-0006 横浜市保土ヶ谷区星川2丁目2-5

理事長のページYukitaka Suda

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  • 理事長の似顔絵  

    絵を描いたのは、今から20年くらい昔、中福祉事務所時代に私と一緒に働いた優秀な女性ケースワーカーです。大事にしていたその似顔絵に色を付けてくれたのは、千葉県の船橋に住んでいた故高橋邦彰氏です。

              
       

理事長のつぶやき

  • つぶやき(157)・・・奇跡

     この時期、我が家では山形県からラ・フランスを取り寄せます。昨年の今頃、家裁申立の打ち合わせが終わった後、被後見人のMさんに手許にあったラ・フランスを1個、ひょいと差し上げました。これを機に、Mさんとは何となく良い関係ができました。作業所の帰りに一人でつばさの事務所に立ち寄ってくれたりします。今年も先日、取り寄せたラ・フランスを事務所に持って行きました。Mさんが来ないかなとつぶやいていました。何とその日の夕方、Mさんがひょっこり顔を出したではないですか。紙に包んで差し上げると、Mさんすっ飛んで帰っていきました。私には「奇跡」のように思えました。(2017.12.10

     

  • つぶやき(156)・・・うちの人が、今日来たよ

    つばさでは、成年後見制度利用を相談・申立・受任として3場面を一体的に進めています。特長は、相談・申立に十分に力を注ぐことです。場合によってはプロジェクトチームを組んで後見的支援として取り組みます。「真理プロジェクト」はその典型例です。

    以下に紹介するのは、プロジェクトチームとしてではないが、申立支援の最中の例です。

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     先月、スーパーバイザーの有園さんと担当予定の中田さんが、K学園の祭りに参加した時のこと。50年近くK学園で過ごして来て、親族が来たのは50年ほど前の一度きりのIさん、祭りに参加した中田さんの姿を見つけるや、手招きして「こっちこっち」とジェスチャーをされたそうです。意気揚々と、施設の案内などをしたり、自分の手がけた手芸作品を披露したり…

     これまでの長年のIさんの表情や仕草で見られなかった生き生きとした姿であったようです。その姿を見て、K学園設立当初より在職している職員が驚き感銘を受けた、とのこと。(普段、Iさんはぶっきらぼうな面もある、怒ったように見える表情も)

    そして、何より一番驚いたのは…

    Iさんが祭りの後、職員達に言ったひと言だったそうです。

    「うちの人が、今日来たよ」

     Iさんの為だけに、これまで行動してくれた人はこの50年間おらず、Iさんのためにわざわざ会いに来てくれた中田さんと有園さんの存在が、本人の心に変化をもたらしたようです。

    それを聞いて、施設の中で後見人に対して良くないイメージを抱いていた職員も、胸に刺さるものがあったとか。(2017.11.25

  • つぶやき(155)・・・障害者

    『障害者と書くと、「今は障がい者と書きます!活動してるのに知らないのか!」と。 知っています。 なぜそういう経緯になったかも。内閣府も漢字表記を検討しています。 漢字を変えたり、ひらがなにしたり、表面的なことを変えても、偏見や差別がなくなるわけではありません。 根本から変えなきゃ。』と東 ちづるさんは書きました。
     障害当事者の方に聞くとだいたいこのような返事が返ってきます。障碍と意識的に書く人もいます。しかし、そもそも法律は身体障害者福祉法です。でも私は、できるだけ「障がい者」と書きます。私も障害者手帳を持っています。でも、障害者と書かれたからと目くじらを立てるつもりもありません。(2017.11.25
  • つぶやき(154)・・・変化

    ここのところ横浜家庭裁判所の審判で2つの変化が感じられます。
    その一は、報酬審判です。従来に比べて多めの審判が出ています。どうやら身上監護の活動が、配慮され始めているようです。
    そもそも報告書の様式が変わって、訪問回数や行政手続き等の回数の報告が求められるようになりました。
    変化の二つ目は、類型です。補助、保佐が少し増えてきたように思います。診断書の取り直しや鑑定の実施が増えてきました。その結果、申立の趣旨変更が見られるようになりました。

    これらは、内閣府での議論が制度運用上に反映されてきていると言えるのではないか。(2017.11.21)

  • つぶやき(153)・・・保土ヶ谷区民まつりを通して  UM(高校2年)

     今回、初めて保土ヶ谷区民まつりの出店ブースのお手伝いを通して感じたことは、接客の難しさとみなさんの対応力の素晴らしさです。

     風車の作り方を教えてもらい、さっそく小さいお子さんにも教えてみましたが、少し緊張してしまい上手くはできませんでした。しかし、そのお子さんや保護者の方が、「ありがとう」と言ってくださって自分に自信がもてました。

     私が今回一番印象に残っていることは、障害者の方がお客さんとして来てくださったことです。初めて障害者の方とお話ししたので、最初はかなり戸惑いました。その時、つばさの皆さんや障害者の方の後見人の方が優しく笑顔で対応している姿を見て、その対応力の素晴らしさにとても感動しました。まだしっかりと社会福祉の勉強はしたことはないのですが、ちゃんと勉強してつばさの皆さんのように知識のある社会福祉士になりたいと思いました。

     ブースが終了した後、つばさの皆さんや一緒にお手伝いをした大学院生の方にたくさんお話を聞けました。社会福祉専門の大学の話や実際の社会福祉士の仕事の話など、ここでしか聞けないような貴重な話を聞けてすごく嬉しかったです。

     今回は、とても貴重な体験ができ、本当に良かったです。またいつかこのような体験ができたら嬉しいです。

  • つぶやき(152)・・・区民まつりその2

     この度は区民祭りで当事者の方と一緒に、風車の作り方を子どもたちに教える機会を与えて頂きありがとうございました。当事者の方が率先して子どもたちと関わり盛り上げている姿を見て、私も楽しく取り組むことができました。また、教える合間に当事者の方とお話しすることができて嬉しかったです。私は大学院で「親なき後」に関わる研究テーマで学んでいるので、今回学ばせて頂いたことを糧に頑張っていきたいと思います。(大学院生から)

     昨日の保土ヶ谷区民祭りに親子で参加させていただき有難うございました。雨と泥濘の中でしたがとても良い経験が出来ました。お送りいただいたショットが全てを物語っています。本当に皆さまの温かいサポートのお陰です。改めてお礼申し上げます。これから神奈川新聞を買いに出ます。(親御さんから)

     紙面の都合で、十分には今回の意義を伝えられなかったのですが、記事を喜んで頂けて幸いです。成年後見制度を巡っては、ひどい話がたくさん生じている中で、まさに理想とすべき取り組みだと感激しました。今後も頑張ってください。(新聞記者から) (2017.10.15)

  • つぶやき(151)・・・区民まつりその1

     20171014日(土)、保土ヶ谷公園で行われた「ほどがや区民まつり」につばさは、初めてブースを出しました。会員が総勢25名、当事者とその担当のペアが7組参加しました。天気は、残念ながら曇り、時々小雨でした。足下は泥濘でしたが、ブースの中で子どもたちと風車を作りました。子どもたちへの作成指導には、高校生、大学院生と被後見人のKさん及びその担当の有坂さんが当たりました。(事前に大学院生がKさんに作り方を実演)。風車は子どもたちに大人気でした。完成した風車に息を吹きかけて見事に回ると一斉に拍手喝采です。子どもたちが風車を作っている間にお母さんたちは、つばさの資料に目を通していました。写真の好きな被後見人Tさんは、「写ルンです」で写真を撮る役目、皆なとお揃いのキャップを被っていました。区民まつり参加と言う一つの企画に、沢山の目的を織り交ぜておきました。

    ①成年後見制度の普及・啓発
    ②法人後見の普及・啓発
    NPO法人 よこはま成年後見つばさの広報
    ④市民公開講座の広報
    ⑤当事者の参加とそれぞれの役割
    ⑥福祉を目指す高校生の参加
    ⑦研究テーマを持つ大学院生の参加
    ⑧オーラルピースの広報
    ⑨関係団体とのエールの交換
    ⑩会員の団結、企画力・実践力の向上  (2017.10.15

  • つぶやき(150)・・・代理申立

     2017911日に開催された成年後見制度利用促進委員会の第7回議事録が公開されています。冒頭、「齋藤修一委員が8月7日に亡くなられました」と伝えられました。

     この春先、品川成年後見センターで彼にお会いした時、互いにやせ細ったほほをさすって「何だよ、病気の方も俺より上かよ」と冗談を言ったのです。私は、彼が品川区役所の総務課の時代から知っていました。彼が品川区社会福祉協議会に出向し、成年後見制度の市町村長申立権を品川社協に付与せよという特区申請に取り組んだこと。その結果、行き着いたところが「品川社協」による代理申立であること等を彼から教えてもらいました。

     昨年69日、私たちはホームレスの事案で横浜家庭裁判所に代理申立の許可を求めて申立をしましたが、残念ながらほぼ門前払いでした。今年の82日、最高裁家庭局で発言の機会がありましたので、資力の乏しい人には、家事事件手続法第22条の但し書きによる非弁護士による手続代理人の道を切り拓くべきだと主張しました。

     彼から学んだ代理申立について、いつか再挑戦します。ご冥福をお祈りします。(2017.10.13

  • つぶやき(149)・・・横浜家庭裁判所長就任会見で抱負
     

    2017927日(水)、横浜家庭裁判所長が就任会見で次のように抱負を述べた。

    神奈川新聞 思いくみ取る
     成年後見制度利用促進法が昨年施行されたことを踏まえ、法に基づいて今後、自治体を中心に地域連携ネットワークや中核機関が作られていく。家裁は従来から後見事務を取り扱ってきたので、知識や経験を基に新制度へ協力していきたい。

    朝日新聞 成年後見促進へ
     成年後見の促進について触れ、「知識経験を踏まえ、新たな制度への協力をしていきたい。」(2017.10.07

  • つぶやき(148)・・・斎藤修一氏

     911日(月)に開催された第7回成年後見制度利用促進委員会で、臨時委員の斎藤修一氏の名前がありません。今年の116日(月)に品川社協を訪れて、同病患者として、握手し、互いに痩せたなと頰を撫ぜ合ったのに。この825日(金)、厚生労働省の指定課題に取り組む某社会福祉法人の委員会でも当初、斎藤修一氏が予定されていましたが、体調が優れないとのことで、私がピンチヒッターで交代しました。94日(月)、県社協主催の研修会で内閣府参与の口から、斎藤修一氏のことが告げられました。まだ信じられないでいるのです。(2017.9.15

  • つぶやき(147)・・・地域連携ネットワークの構築

     201794日(月)、緊急開催と銘打った「成年後見制度利用促進基本計画説明会」が、神奈川県社会福祉協議会主催で行われました。会場となった海老名市文化会館はほぼ満杯で、関心の高さが伺われました。説明会の副題は、「地域連携ネットワークの構築に向けて」でした。これは、昨年5月に成年後見制度利用促進法が成立し、本年324日に基本計画が閣議決定され、その中心的課題が地域連携ネットワークの構築とそれをコーディネートする中核機関の設置だからです。

     しかしながら、この地域の概念がいささか疑問です。市町村に一つを想定しているからです。私たちは、法人後見を実施する団体ですが支援のためのネットワークは、小規模地域で構築します。横浜には、既に法人後見実施団体、地域包括支援センター、障害者基幹相談センター、後見的支援機関があります。自立生活アシスタント、ケアマネージャー、ホームヘルパー等もいます。地域には民生委員さんがいます。支援のための地域連携ネットワークは、本来あっちこっちに存在すべきなのです。(2017.9.15

  • つぶやき(146)・・・我が意を得たり

     2017911日(月)、第7回成年後見制度利用促進委員会が開催されました。
    内閣府のホームページに資料が公開されています。その中で2点注目しました。

    その1 
    82日最高裁家庭局で行われた「診断書の在り方」に関するヒアリングが実施されたと簡単に報告されています。私たちも参加しました。

    その2 
    参考人の新潟大学上山教授の資料の中に「デュー・プロセス上の重大な疑念」という言葉が使われていました。「我が意を得たり」と思いました。82日、私も最高裁家庭局に向かって、判断能力の不十分な高齢者、障害者にとってもデュー・プロセス(手続き的権利保障)が大事であることを発言したからです。私は、さらに具体的に家事事件手続法第22条但し書きの手続代理人の許可を家裁は認めるべきだと発言しました。(2017.9.13) 

  • つぶやき(145)・・・話し合い(2)

     201794日(水)、H区福祉保健センター長と高齢・障害担当課長がつばさの事務所に視察に来られました。区役所の職員はちょくちょく来られますが、幹部が来たのは初めてです。急遽、障害者基幹相談支援センターにも声を掛け、相談進行中のS事例(母親:認知症、長男:知的障害、長女:精神障害)のケースカンファレンスを行いました。成年後見の地域連携ネットワーク構築の必要性を説きました。(2017.9.11

  • つぶやき(144)・・・一目惚れ

     少し前に、NHKテレビ(バリバラ)をちらっと見ていたら、視力障がい者に向かって、「一目惚れ」ってあるのですかと質問している人がいました。これって変だよね。もしかすると「一目惚れ」の一目の理解不足かな。単純な文字解釈で、意味解釈に至っていないと言うことかな。一目って、もちろん見るも入るけど、視覚だけではない、言葉、雰囲気、ムード、気配、感じ、ボデータッチなどすべてから伝わることじゃないの。

     実は、相談職の方に良く言うのです。相手との信頼(ラポール)関係を作るこつは、傾聴、受容、全人格を傾けて語ることではないかと。見た目はその一部に過ぎないと。でも大事なことであることは言うまでもありませんが。後見業務に携わるのもこの辺がスタート(基礎)ではないのか。これからの成年後見制度の運用では、相談、申立、受任の3場面が重要ですよと最高裁家庭局のヒアリングで述べてきました。相談・申立の場面では、社会福祉的にはラポール 法律的にはデュープロセス 経済学的にはテイクオフの考え方が大事ですよと。(2017.9.11

  • つぶやき(143)・・・話し合い(1)

     2017830日(水)、横浜市健康福祉局地域福祉保健部長と横浜での成年後見について、1時間以上に渡り話し合いを行いました。つばさからは4人が参加しました。

    ①法人後見を進める私たち法人の概要

    ②厚生労働省指定課題、最高裁家庭局ヒアリングの結果報告

    ③成年後見制度利用促進基本計画

    ④最近の相談事例

    ⑤法人後見実施団体養成講座の実施

    ⑥成年後見制度利用支援事業の改善要望

    ⑦これからの成年後見制度の運用

    等々、思いの丈を話しました。ほぼ一方通行での話でしたが、最後に横浜での成年後見を良くしていきたいとの思いでは一致しました。(2017.9.3

  • つぶやき(142)・・・補佐は、保佐か補助か

    これは本当の話です。ある事案(区長申立、補助開始申立)で、診断書では保佐相当にチェックが入っていました。同時に診断書の特記(補助程度と判断された場合には、必ず記載してください。)欄にも記載がありました。しかも「補佐」との記述がありました。

    家裁での申立時、調査官から区役所職員に補助類型で申立をした理由が問われました。区役所職員の回答は、医師から補助と聞きました。類型が変わっても構いませんでした。

    <家裁対応>

    ①鑑定をするかもしれません

    ②申立趣旨の変更を求めるかもしれません

    ③診断書作成の医師に確認するかもしれません

    補佐は、いったい保佐か補助か行方はいかに!(実は、成年後見制度ではありませんが、刑事訴訟や民事訴訟では補佐人制度があるようですから話はややっこしくなります。)

    なお、家裁対応の③は、同席していた私が発言したものです。(2017.9.2

  • つぶやき(141)・・・がん検診受けて

     私も、昨年の6月に胃癌の宣告を受けました。発見された時は、ステージ1のbで早期癌から進行癌に移行するところだったようです。あいにくできたところが胃の上部のため、胃の全摘手術となりました。一年経過後の数日前に、医師からどこにも転移はありませんと検査結果の説明を受けました。私も忙しさにかまけて、5年程検査を受けていなかったのです。検査を受けるという意識がなかったのです。検査を受けたきっかけは、血便でした。妙に便が黒いなとは思っていたのですが、それが血便とは思いもしなかったのです。異常だと気付いた時の気持ちは、率直に言って「しまった」「いけねえ」「しくじった」でした。もうちょっと発見が遅かったら、人生の幕引きになってしまったでしょう。

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    西村元一さん、がん検診をPR 死の4日前に動画撮影

    朝日新聞 2017815

     金沢市は、NPO法人「がんとむきあう会」の元理事長で5月に胃がんのため58歳で亡くなった西村元一さんが生前にがんについて語った15分の動画を製作し、市の公式動画チャンネルで公開している。がん検診の受診啓発が目的。山野之義市長は「亡くなられる4日前に撮影した。聞いていて胸が痛くなる、熱くなるお話でした」と話す。(2017.9.1

    https://www.youtube.com/watch?v=MYII1SuOw9I

  • つぶやき(140)・・・幻のメルマガ“つばさ”第70

     私は、丁度一年前の2016817日に胃の全摘手術を受けました。胃癌でした。昨日(817日)の検査結果で、医師から転移もなく、まったく問題がありません。何でも食べてよろしいと説明がありました。 

    月刊メルマガ“つばさ”(12ページ程度)は、2012321日に創刊号を発行しましたが、201681日、第69号で休刊としました。編集できなくなったからです。

    実は、ここに書きかけの第70号があります。幻のメルマガです。・・・(会員・賛助会員専用ページから)

  • つぶやき(139)・・・区民まつり

    ほどがや区民まつり(1014日 保土ヶ谷公園)につばさの出店が決まりました。これから余暇活動のようにペア(担当者と当事者)での参加を募っていきます。

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    法人後見 まつりDEわっしょい!

    風車を一緒に作りましょう!

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    いつものように強張った顔して事務所に来た被保佐人Kさんに意図的に声を掛けました。私の声掛けに乗ってきました。私にお役に立てるかしらと言うので一緒にやるんだよ、手伝ってくださいと伝えました。Kさん、帰り際心なしか微笑みが見えました。

    いつも家に引籠もる被後見人Tさんには、趣味の写真を撮ってくれと話してあります。参加する一人、一人に役割を見つけたと思います。そして一緒にまつりの達成感を味わいたと思います。そんな経験したこと、Kさんにも、Tさんにもきっとないと思います。

    まつりに参加することの本当の意味はここにあるのです。

    2017.8.18

  • つぶやき(138)・・・代理申立の必要性

     一年前の201669日、家事事件手続法第22条但し書きに基づき、横浜家裁に手続代理人の許可を求める申立を行いました。その際、書記官から反論されました。本人申立こそ、意思決定支援そのものではないかと。その時は、適切な返しはできませんでした。

     しかし、書記官の論は詭弁ではないか。ご本人の意思を真に実現するには、代理申立を行うことではないのか。

     一方で、本人申立を家裁に持ち込むと、まず聞かれることはこの申立書は誰が作りましたかです。非弁行為、非司行為がなかったかどうかを探るためでしょう。

     それから調査官によっては、後見類型で本人申立は矛盾だとの声が漏れ聞こえてきます。ちっとも矛盾ではありません。憲法第32条には、裁判を受ける権利があるではないですか。民法にちゃんと本人と書いてあるではないですか。財産管理の能力と申立の能力は違うではないですか。82日の最高裁家庭局のヒアリングで、ドンキホーテのように岩盤規制に穴を開けて欲しいと訴えました。いつか許可される時が来ると信じています。

    横浜家裁との話し合いの記録があります。(2017.8.18

    http://www.ne.jp/asahi/hama/tubasa/tyousa.html

  • つぶやき(137)・・・実習レポート

     担当のHさんと駅で待ち合わせて、被後見人Mさんのグループホームに行く。これから市長選の期日前投票に行き、それからつばさが開催する音楽会に参加することになりました。Mさん、にこやかにさわやかに落ち着いている。投票に行くということに少し驚きましたが、時間もかからずすぐに出口から出て来られました。 

     駅から乗車券を購入する時は、Hさんが180円ですと言うとご自分でしっかり出来ていました。エスカレーターは、動きが怖いというのでエレベーターで移動しました。音楽会の会場に到着するとご自分からトイレに行きますと言って用をたしました。会場では、何処に座るのかわからないので、声を掛けてどうぞここにと言うとスムーズに座ることができました。音楽会では、楽器など上手に使い楽しんでいました。 

     普段は、作業所の喫茶部でケーキを作ったり、コーヒーを出したりして働いている。50歳を過ぎてから、編み物を始め上手だということ。休みの日は、ディズニーランドや八景島などにガイドヘルパーさんと遊びに行くのを楽しみにしている。ぬいぐるみが好きで、たくさん持っていると楽しそうに話をしていました。Mさんは、今の生活が充実し、楽しんでいるように感じました。担当のHさんは、Mさんがどうしたら生活が充実し、楽しめるだろうかと言うことをご本人の希望を聞いて、組み立てている。Mさんには、ほんの少しの助けがあれば自分のことが出来る人なんだと感じられました。色々考えてプランを立てている担当のHさんは、すごいと思いました。(2017.8.13

  • つぶやき(136)・・・先取特権

     東京都の生活保護実施要領の解説です。さすが東京都です。この解説に基づき横浜市の某福祉事務所と交渉したことがあります。同時に横浜市健康福祉局の生活保護所管課と話し合いました。そしたら別の見解もありますと宣っていました。もちろん現場では、東京都の見解で対応してもらいました。因みに成年後見制度利用支援事業の要綱には、報酬助成よりも遺留金充当が優先とあります。

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    問 単身者に対する葬祭扶助の適用(成年被後見人の場合)(新設)

    成年後見を受けていた単身の被保護者が死亡し、遺留金品がある場合には、後見人報酬と葬祭扶助のどちらが優先されるか。

    答 成年後見人報酬は、被成年後見人の財産に係る共益の費用と見なされる。民法329条第2項但書きにより、共益の費用は特別の先取特権も含む全ての債権に優先する旨が規定されている。遺留金品に対して生活保護法に根拠を置く葬祭扶助に係る特別の先取特権と成年後見人報酬が競合した場合は、成年後見人報酬の先取特権が優先される。

     したがって、成年後見を受けていた被保護者が死亡した場合には、遺留金品から成年後見人報酬の支払がされた後に、葬祭扶助費用に充てることになる。

     *民法第329条第2項「一般の先取特権と特別の先収特権とが競合する場合には、特別の先取特権は、一般の先取特権に優先する。ただし、共益の費用の先取特権は、その利益を受けたすべての債権者に対して優先する効力を有する。」(2017.8.11

  • つぶやき (135)・・・生活保護法第18条 葬祭扶助

     実践 成年後見(70号)に社会福祉士の投稿した論文が掲載されています。(115ページ)その中に被保佐人の死亡(120ページ)と題して、生活保護法第18条 葬祭扶助に触れた部分があります。正確に言うと生活保護法第18条第1項と2項の違いです。

     記事を読むと保護の実施機関の説明は不十分だし誤りもありそうです。ましてや投稿された社会福祉士は正しく理解できていない。

     葬祭扶助は、普通被保護世帯の中のどなたかが亡くなり残されたご家族が葬儀を行なった場合に発動されます。(生活保護法第1項)

     それに対して、生活保護法第2項は、多くの場合単身の被保護者が亡くなりその葬祭を行なった者に費用弁済として発動されるものです。もちろん遺留金は、葬祭費にまず充当されます。

    この条文は、昔から福祉事務所のケースワーカーも正しく理解していない条文です。(2017.8.11)

  • つぶやき(134)・・・デュープロセス

    法に基づく適正手続の保障
    何人も法の定める適正な手続きによらなければ、生命・自由または財産を奪われないとする原則。
    日本国憲法第31
    何人も、法律の定める手続きによらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。

    8月2日、最高裁家庭局に呼ばれて発言する機会がありました。これまでの成年後見制度の運用は一つの舞台(後見支援)、これからの成年後見制度運用は三つの舞台(①相談支援、②申立支援、③後見支援)が必要と自説を述べました。その際、法律に素人の私が①ではデュープロセス②では手続代理人③では法人後見が大事、各段階で意思決定支援が重要であることは言うまでもないと発言しました。(2017.8.6

  • つぶやき(133)・・・手続代理人の資格

    家事事件手続法第22条(手続代理人の資格)の家裁よる許可(第1項ただし書)について(金子 修編著の家事事件手続法逐条解説から)

     家事事件の中には、紛争性がなく、その事案も比較的軽微なものもあることから、弁護士以外の者が手続代理人として対応しても手続進行上の問題が生じず、本人の利益を害することがないような場合には、裁判所の裁量で弁護士以外の者を手続代理人とする余地を認めたものである。

     
    201782日、最高裁家庭局で「診断書の在り方」についてヒアンリングがありました。その際に、家裁申立時の手続代理人として非弁護士にも許可して欲しい、規制緩和、岩盤規制に穴を開けて欲しいと発言しました。(2017.8.6

  • つぶやき(132)・・・権利としての成年後見制度

     私は、40年近く横浜市で生活保護行政に携わってきました。201757日、社会保障の学者小川政亮さんが亡くなりました。学生時代に小川政亮さんが著した「権利としての社会保障」や小川さんが原告側証人として関わった朝日訴訟に学びました。
     これまでの成年後見制度の運用は、判断能力の不十分な高齢者・障がい者にとって与えられたものに過ぎなかったのではないか。これからは、権利として行使できるものでなければならないのではないか。大上段に構えるなら、
    ・憲法第13条 幸福追求権
    ・憲法第14条 法の下の平等
    ・憲法第25条 生存権
    ・憲法第29条 財産
    ・憲法第31条 法定手続きの保障

    これら憲法上の各理念から導き出されるものではなければならないのではないか。家事審判法が家事事件手続法に変わり、子どもの手続代理人が明白にされたのと同様に、判断能力の不十分な高齢者や障がい者にも手続代理人が、明白にされなければならないのではないか。特に、資力の乏しい人の場合、法テラスを利用しなくとも、軽微且つ紛争性がなければ非弁護士にもその途が拓かれているべきではないのか。法人理念として、「資力の乏しい人の身上監護を重視する」と掲げ、成年後見の業務に邁進する中で強く実感しています。(2017.8.4

  • つぶやき(131)・・・最高裁家庭局ヒアリングその3

     201782日、最高裁家庭局で「診断書の在り方」についてヒアンリングがあり、特定非営利活動法人 よこはま成年後見 つばさも参加しました。

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    成年後見制度利用促進基本計画(平成 29 3 24日閣議決定)

     医師が診断書等を作成するに当たっては,福祉関係者等が有している本人の置かれた家庭的・社会的状況等に関する情報も考慮できるよう,本人の状況等を医師に的確に伝えることができるようにするための検討を進める必要がある。

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    出席者は、最高裁家庭局のほか、成年後見制度利用促進委員会から、

    全国手をつなぐ育成会連合会の久保委員
    一般社団法人日本メンタルヘルスピアサポート専門員研修機構の櫻田委員
    一般社団法人日本発達障害ネットワークの新保委員
    公益社団法人認知症の人と家族の会の花俣委員

    さらに、関係省庁からは内閣府、法務省、厚生労働省の各担当官でした。
    意見発表団体は次の8団体で、成年後見実施団体はつばさだけでした。

    ・公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会
    ・一般社団法人 日本発達障害ネットワーク  一般社団法人 日本自閉症協会
    ・公益社団法人 認知症の人と家族の会
    ・全国手をつなぐ育成会連合会
    ・特定非営利活動法人 よこはま成年後見つばさ
    ・公益社団法人 日本医師会
    ・特定非営利活動法人 日本相談支援専門員協会
    ・公益社団法人 日本精神科病院協会

    なお席上、私たちはおおよそ次のような報告をしました。

     1.法人概要
     ①基本理念
     ②会員 横浜市社会福祉職OB 受任状況
     ③厚生労働省指定課題 
    .真理プロジェクト
     ①目的
     ②経過
     ③医師との話し合い
     ④見えてきたもの
    .具体的提案
     ①診断書備考
     ②情報提供書
    .まとめ 
     ①これまでの成年後見
     ②これからの成年後見
        (2017.8.4

  • つぶやき(130)・・・最高裁家庭局ヒアリングその2

     最高裁家庭局ヒアリングには、内閣府の成年後見制度利用促進委員会のメンバーや内閣府、法務省、厚生労働省の担当官が参加していました。意見を述べた団体は、医師会や手をつなぐ育成会など8団体です。私たちつばさもその一つです。診断書作成に当たっての家庭的・社会的情報の必要性については、どの団体も認めていました。
     つばさの主張が他の団体と違ったところは、3年に渡る真理プロジェクトに取り組み、診断書を作成する医師と話し合ったことを紹介した上で、今出来ることとして具体的な情報提供書を提案したことです。さらに情報提供書の実践例を紹介したので、説得力が違ったことです。また、事前に制度運用に言及しても良いとされていたので、デュープロセス(適正手続きの保障)、手続代理人、法人後見など準備していたことを主張しました。
     成年後見制度利用が、診断書の作成から始まるとすれば、今回の提案がそれに大きな影響を与えることになるかもしれません。なお、平成303月を目途に検討結果を公表するとのことです。(2017.8.3

  • つぶやき(129)・・・最高裁家庭局ヒアリング

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    成年後見制度利用促進基本計画(平成 29 3 24日閣議決定)

     医師が診断書等を作成するに当たっては,福祉関係者等が有している本人の置かれた家庭的・社会的状況等に関する情報も考慮できるよう,本人の状況等を医師に的確に伝えることができるようにするための検討を進める必要がある。

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     このことについて、201782日、最高裁家庭局で「成年後見制度における診断書等の在り方」に関するヒアリングが行われ、私たちも意見を述べてきました。診断書に限らず、制度運用に言及してもよいと言われていたので、横浜家裁で門前払いだった「家事事件手続法第22条但し書きでいう非弁護士の手続代理人を家裁は許可してほしい。弁護士に頼むことができない資力の乏しい人にとって、欠くことができない重要なことです。まさしく規制緩和です。是非、岩盤規制に穴を開けてください。」と主張しました。(2017.8.2

  • つぶやき(128)・・・握手

    2017729日(土)は、午前中かながわNPO法人連絡会でした。協議題に入る前に、82日の最高裁家庭局のヒアリングでどのような発言をするのかに質問が集中ししたので、大凡の趣旨を説明しました。

    午後は、星川一丁目自治会館でのつばさ主催の余暇活動(音楽療法)に参加しました。被後見人さんたち6組が参加していました。つばさの会員は15名近くいて、今まで一番多かたように思います。Fさん手作りのチーズケーキもとても美味しかったです。

    最後に、被後見人さんのMさんが私のところに来てもじもじしていました。なあにと聞いたところ、担当のHさんが握手したいのよと教えてくれました。両手でありがとうとさすってあげました。被後見人さんと担当者のチームが三々五々帰るのを見送りました。こうした光景もいいものです。(2017.7.29)

  • つぶやき(127)・・・成年後見制度法人後見支援事業

     成年後見制度法人後見支援事業は、平成254月から障害者総合支援法による市町村地域生活支援事業の必須事業として位置付けられた事業です。

     横浜市では、平成25年度の実施はなく、平成26年度から横浜市社会福祉協議会の横浜生活あんしんセンター運営事業の中に予算付けをし、「市内の社会福祉法人等による法人後見実施に向けた支援を行います」としてきましたが、よこはま法人後見連絡会を設置して、年に2回程度の連絡会・講演会開催程度でした。平成29年度は、法人後見支援事業<拡充>と明記し、「成年後見制度の利用が必要な障害分野において長期間の後見受任期間に対応可能で、かつ障害理解のある団体が、法人後見に取り組めるよう、人材育成等の活動支援を実施します。」としています。少しだけ国の示した成年後見制度法人後見支援事業に近づいています。今後、どのようなことを実行するのかその内容を注視していきたいと思います。

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    成年後見制度法人後見支援事業

    1.目的

     成年後見制度における後見等の業務を適正に行うことができる法人を確保できる体制を整備するとともに、市民後見人の活用も含めた法人後見の活動を支援することで、障害者の権利擁護を図ることを目的とする。

    2.事業内容

    (1) 法人後見実施のための研修

    ア 研修対象者 法人後見実施団体、法人後見の実施を予定している団体等
    イ 研修内容等 市町村は、それぞれの地域の実情に応じて、法人後見に要する運営体制、財源確保、障害者等の権利擁護、後見監督人との連携手法等、市民後見人の活用も含めた法人後見の業務を適正に行うために必要な知識・技能・倫理が修得できる内容の研修カリキュラムを作成するものとする。

    (2) 法人後見の活動を安定的に実施するための組織体制の構築
    ア 法人後見の活用等のための地域の実態把握
    イ 法人後見推進のための検討会等の実施

    (3) 法人後見の適正な活動のための支援
    ア 弁護士、司法書士、社会福祉士等の専門職により、法人後見団体が困難事例等に円滑に対応できるための支援体制の構築

    (4) その他、法人後見を行う事業所の立ち上げ支援など、法人後見の活動の推進に関す事業

    3.留意事項

    (1) 事業の実施に当たっては、地域の実情に応じて、複数の市町村が連携し広域的に研修を実施するなど最も効果的な方法により実施すること。

    (2) 実施主体である市町村は、社会福祉協議会やNPO法人等適切な事業運営が確保できると認められる団体に委託することができるものとする。

    (3) 研修受講に係る教材費等については、受講者の負担とすること。

    (2017.7.24)

     

  • つぶやき(126)・・・経済学書

    まず、次は2017723日の朝日新聞「天声人語」です。

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    挑戦する人は多いが、なかなか通読できない本がある。代表例が、今年で出版150年となる『資本論』だろう。著者のマルクスは生前、難解だと苦情を聞かされると「労働日」の章を読んでくれと言っていたそうだ。英国にはびこる長時間労働を扱っている▼「わたしたちも普通の人間です。超人ではありません。労働時間が長くなるとある時点で働けなくなるのです……頭は考えるのをやめ、目は見るのをやめるのです」(中山元〈げん〉訳)。事故を起こしたとして裁判にかけられた鉄道労働者の言葉だという▼読んでいくと、本当に19世紀の記述なのかという気がしてくる。食事の時間を削られ、働かされる人たちがいる。納期に追われ過労死した若者がいる▼現代の日本は、またも過労の犠牲を生んでしまったか。新国立競技場の建設工事にあたっていた20代の建設会社員が失踪し、自ら命を絶った。失踪前の1カ月間は211時間の時間外労働をこなしていたという。人間よりも工期が優先なのか、違法状態がまかり通っている▼残業時間を規制するため法改正の動きはあるが、どうも様子がおかしい。「残業代ゼロ」法案を通そうという流れが同時にあり、将来、規制の抜け道に使われるのではと危惧される。対応をめぐって連合内部で意見が割れ、労働界は大揺れである▼労働者が死と隷従に追いやられるのを防ぐ。そのための強力な法律を――。マルクスはそんな訴えで章を終えている。悔しいことに、少しも古びてはいない。

     現在放映しているNHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出てくる慶応大学の学生島谷の書棚にイギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズが1936年に著した経済学書「雇用・利子および貨幣の一般理論」がありました。気になっていました。

     私が大学で学んだゼミの教授は、マルクス経済学者でした。ゼミの中ではマルクス経済学を学ぶ学生とケインズ経済学を学ぶ学生がいました。私は後者でした。50年以上も昔の話ですが、今ですと、水野和夫の「資本主義の終焉と歴史の危機」「閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済」などを読みたいと思うのですが、、、(2017.7.23

  • つぶやき(125)・・・はらっぱ劇団

    今から12年前のことです。あの時の小学校5年生は、成人し素敵な女性になっていることでしょう。

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     20051119日は、横浜市中区にある「はらっぱ劇団」の第6回公演でした。横浜市社会福祉士会共催です。小学校の体育館で行われ、参加は、スタッフを入れると80から90名くらいだったかもしれません。劇は大掛かりで、10数名の合唱団付きです。舞台準備には、市内の定時制高校演劇部が協力してくれました。

    内容は、次の2本でした。

    公演:上を向いて歩こう キミの宝箱

    講演:悪徳商法VS成年後見制度 

     私は、ナレーター、民生委員役と講演講師の三役を務めました。そもそもは、横浜市社会福祉士会の「かもめ座」で成年後見劇を演じるために先輩格のはらっぱ劇団に教えを請いに行った時に協力する羽目になったのです。

    8月から打合せや練習を重ねてきました。劇の内容は、認知症がちょっと始まった一人暮らしの高齢者が、「つぎつぎ詐欺」にひっかかってしまうストーリーです。

     劇については、いつかまた違う機会にご紹介しますが、劇を通して、仲良しになったある小学5年生がいます。劇に関わることになってちょっと心配しました。劇は、中学校以来です。恥ずかしかったのです。この歳になって台詞が覚えられるのかなとも思いました。

    知らない人たちに混じってやる不安もありました。それを見事に吹き飛ばしてくれたのが、この小学生でした。とても人なつこくて、私の台詞を一緒に覚えてくれるのです。段々と練習にいくのが楽しみになりました。小学生に逢うのが待ち遠しくなりました。劇では、最後に出演者全員で手をつないで「上を向いて歩こう」を歌います。

     公演の当日私は、一つの作戦に打って出ます。洋梨をお土産に持っていきました。山形県朝日町から取り寄せたものです。そして告白しました。最後に、一緒に手をつないで欲しいと。なんとその場面になったら私の隣に来てくれました。

    その日の夜小学校の同窓会がありました。先生を始め、クラスメートからいい顔をしていると言われました。それはそうです。高揚した一日でしたから。

     その小学生の続報です。私は、その日同窓会があって劇が終わるとトンボ帰りしたのですが、出演者で打ち上げがあったそうです。演劇指導にあたった方からメールをいただきました。

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    打ち上げの1次会で、○○ちゃんに「大人と演ってみてどうだった?」と聞いてみました。

    「みんな大人だけど、いいなあと思った。意外に優しかったよ。またみんなとやってもいい。特にねーナレーターの人と仲良くなったよ。シゲじいも優しい」と嬉しそうに言っていました。

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    またまた嬉しくなりました。小学生と交流があったことを自慢にしています。実は講演が終わると、○○ちゃんは一人で演壇に上がってきて、私が講演の最後に○○ちゃんのことを話したので「恥ずかしかった」と言っていましたが、二人で握手をしました。生涯忘れられない思い出になることでしょう。(2017.7.21

  • つぶやき(124)・・・老人

    田中達也(社会福祉士/精神保健福祉士)
    車椅子に乗る老人・・
    その老人は車椅子に座り、施設の窓から見える田園風景を見ていた・・その老人の手は細くしわだらけだ・・認知症が進行し会話は成立しない・・身寄りもない・・この老人が現役時代何をしていたのか、どういう友人がいたのか何も分からない・・老人の人生の終末期に縁あって、後見人に選任された・・何を想い、何を感じ、風景を見られていたのだろう・・

    須田幸隆(社会福祉士)
    この老人に寄り添うソーシャルワーカーが必要です。この老人に寄り添う後見人が必要です。言うまでもありませんが、それは財産の有無に関係がありません。成年後見制度とは、そのような制度であって欲しいと思います。(2017.7.18

  • つぶやき(123)・・・これでいいのだ!

     平成29710日、旭区の認知症家族会のあさがお協力隊に招かれて、2時間ばかり成年後見制度の講演をしてきました。20名くらいの方が参加していました。年齢は、私よりもお年を召した方が多いように感じました。試しに神中線(相鉄線)、進駐軍、帷子川と捺染工場など昔の話をしたところ乗ってくれました。
     参加者の中には、これまでにも成年後見制度の話を聞いたけれどもよく分からないと言う人もいました。 それではと、NHKのバラエティー生活笑百科で放映された「フリーターは成年後見人なれるか」のシナリオと横浜市作成の小冊子「ご存知ですか、成年後見制度」を用いて、おもしろおかしく話させてもらいました。「制度のことは、理解しなくともいいのです。困ったらつばさの事務所に来てくれればいいだけの話です。」と結びました。
     話の途中では、ちょっと個別相談のようにもなりました。最後に、「本日の話は理解できましたか」と聞いたところ、全員が「は〜い」と手を挙げてくれました。これでいいのだ!(2017.7.18
     
  • つぶやき(122)・・・断腸の思い

     ○○ ○○様

     先日、お電話でお伝えしましたが、ご相談のあったNさんにつて、628日にK区役所に出向いて、担当の○○さんと話し合ってきました。皆様から期待されている身上監護については、○○・○○のチームで上手にできると信じています。

     しかしながら、万が一の時の補償能力が私たちのような弱小のNPO法人にはありません。正直このことについて、法人内では議論が半々でした。責任者の私としては、苦渋の選択、断腸の思いですが、断念する判断をしました。皆様に期待を抱かせたことについては、深くお詫び申し上げます。

    このメーリングリストについても、残念ではありますが本日をもって閉じさせていただくことにします。ありがとうございました。(2017.7.9

  • つぶやき(121)・・・阿南学園

     福祉新聞の「リレーずいそう」に、長野県下伊那郡にある阿南学園のことを書いたところ、それを読んだ施設長から丁寧なお手紙が届きました。
     私が阿南学園に通ったのは、もう50年も昔の学生時代です。手紙に同封されていた50周年記念誌に当時の園長を見つけました。懐かしくなって電話もしました。こころは一気に青春時代です。
    このことを福祉新聞に伝えたところ次のようなメールが返ってきました。
    -----------------------------
    阿南学園の施設長様へのお返事、拝読させて頂きました。須田さんのご返信の文面から、その当時の情景が絵のように浮かびました。新聞の片隅に置かれた小さなコーナーである「リレーずいそう」ですが、執筆者が次の執筆者につなぐだけでなく、読んだ方にもつながっていったことに担当者としても嬉しさを覚えます。(2017.7.7
    社会福祉法人 ひだまりの郷あなん
    https://anan-gakuen.jimdo.com

  • つぶやき(120)・・・弁護士の解説は妥当か その2

    質問
    申立ては慎重に、ならば具体的にはどうしたらよいでしょうか?任意後件契約を結んでおく等でしょうか? 

    回答

    真に成年後見制度を利用しないと困る状況なのか精査してみてはどうですかと言っているのです。困る状況なら、第三者が選任される可能性が高いことを理解の上で申立をしてください、しかも申立は取り下げることが出来ませんよと言っているのです。任意後見契約を締結できるのであれば、公証役場に相談するのも一つでしょう。なお蛇足ながら、私たちへの相談は資力が乏しい人や親族がいないか、いても疎遠な方が多いので、成年後見制度利用を急ぐことに追われるのが実情です。(2017.6.19

  • つぶやき(119)・・・弁護士の解説は妥当か

    毎週土曜日の午後にNHKでバラエティー生活笑百科が放映されます。2017617日は、「フリーターは成年後見人なれるか」でした。

    <問題設定>
     幸一さんは母と二人暮らしだがフリーターで貯金もあまりない。母は、父の遺産でアパートを作った。母は、元気な頃に弟に必要な時は後見人を頼むと言っていた。
     最近物忘れなどが酷い母親に成年後見人を決めたほうがいいと、幸一さんは北海道で会社員をしている弟に後見人を頼んだが、弟は近くにいる兄がなればいいと言う。収入が不安定なフリーターでも成年後見人になれるのか?

    <相談員回答
    山田花子は、成年後見人になれると予想。特別な資格などはいらずフリーターでも成人していればなれるとコメント。
    桂吉弥は、絶対になれないというわけではないが安定した収入がいると裁判所が判断する。また心配症の人が向いているなど述べた。
    ゲストのコロッケは、成年後見人になれると予想した。

    弁護士の見解は、「成年後見人になれる」という。母に全く判断能力がなくなれば、財産を管理するために家庭裁判所に成年後見人を選任してもらうことができる。また特別な資格は必要ないという。後見を受ける本人の配偶者や親族がよくなることもあるが、争いのある場合や財産関係が複雑な場合は弁護士や司法書士などの専門家がなることもある。ただし成年後見人の職務にふさわしくないという理由で後見人になれないという人間もいて、例えば未成年者、後見人を解任された人、破産した人、後見を受ける本人と訴訟をしている人・訴訟をしたことのある人・その配偶者や直系血族、行方不明の人は欠格事由といい成年後見人になれない。今回の場合のように資産がない・定職についていないということは欠格事由には当てはまらない。

     さて、ここからがケースカンファレンスです。本日つばさの担当者会議でした。弁護士の解説を紹介する前に、聞いてみました。14名中、9名ができる。5名ができないでした。私の見解は、できない。正確にはできるが家裁は選任しない可能性が高いです。弁護士は、民法第847条の欠格事由を引用し、それには当てはまらないから「成年後見になれる」と解説しました。妥当な解説でしょうか。私には、むしろ桂吉弥さんの回答の方が妥当のように思えます。弁護士の解説は教科書的過ぎます。その理由は、

    ①後見人による横領事件の98%は親族後見人です。
    ②候補者照会書では、候補者の経済状況を明らかにさせています。
    ③家裁は、7割以上第三者後見人を選任します。
    ④母には不動産があります。

    とすれば、家裁は弁護士か司法書士を選ぶのが普通ではないでしょうか。仮に、長男が選任されるとしても後見監督人に弁護士が選任されるのではないか。以上が実務的、実践的に学んだ「感」です。このような事例の相談を受けたら、申立を慎重にと助言するでしょう。何故なら申立をすれば、長男ではなく見ず知らずの方が選任される可能性が高いからです。(2017.6.17)

  • つぶやき(118)・・・あの時青かった私

      私は、今73歳です。私が社会福祉士の資格を取得したのは、47歳の時ですから26年前になります。明治大学商学部に入学したのは、東京オリンピックのあった昭和39年です。学部が商学部であったに関わらず入学と同時に、社会福祉研究部に入ります。春休み、夏休みを使って長野県の南の端にある知的障害児の入所施設阿南学園に通いました。夏には天竜川でキャンプをしたのも懐かしい思い出になっています。
     大学卒業後は、横浜銀行に就職します。しかし、預金集めなどで私の肌には合わない気持ちを抱いていました。丁度そのころ、重症心身障害児施設琵琶湖学園々長の糸賀一男さんが亡くなります。多額の借金を残しながらも、多くの福祉関係者からその死が悼まれます。その事が青かった私の心を琴線に触れるが如く揺さぶり、転身のきっかけとなりました。当時原宿にあった日本社会事業学校の研究科に入ります。その後、生活保護のケースワーカーを目指し横浜市に入庁、望み通り生活保護のケースワーカーになりました。平成15年に中福祉事務所長を最後に定年退職しました。生活保護行政一筋でした。退職後は、原点回帰のつもりで後見人、保佐人として個人後見業務に10数年従事しました。今はその経験を生かして、横浜市の社会福祉職OBらと法人後見に取り組んでいます。取り分け資力の乏しい方々の身上監護を重視した後見業務に力を入れています。 定年退職後は、もう一度青い時代のソーシャルワーカーに戻るのが夢でしたから、実現しつつあります。私の人生ドラマの仕上がりです。青かった私が選択した人生ドラマも、どうやら間違ってはいなかったように思います。(2017.6.17 

  • つぶやき(117)・・・視覚障害者の本人申立

     平成29614日、48番目の審判書が届きました。本人申立の後見類型です。昨年10月に某児童福祉施設併設のグループホームから相談があって、後見的支援と位置付けて申立支援を行なってきた事案です。
     ご本人と家庭裁判所に申立書類をもらいに行った際、視覚障害があるので点字で申立書を作成して良いかを相談しました。受付でそれなら弁護士の代理申立ができないのかと言われましたが、お金がかかるので施設の方が支援して本人申立で進めたいと伝えたところ、後見係のAさんが相談窓口にきてくれて一緒に話を聞いてくれました。
     Aさんの話では、申立のあと調査官が本人の意思を確認するので、申立書は本人の意思を聞き取り、それを書いた上で、それを読み上げて確認し、本人の記名押印があれば良いと丁寧に教えてくれました。要するに代書でもよいとのことでした。名前は記名でもよいので、ハンコを押してくださいとのことです。上申書で申立の内容は、本人の意思であることを書き添えてくれればよいとのことでした。また一つ新しい事例が生まれました。(2017.6.14
    (注)
     実は、家裁後見係のAさんは、以前、家事事件手続法第22条但し書の非弁護士による代理申立の相談をした時の書記官でした。

  • つぶやき(116)・・・岩盤規制

     「岩盤規制に穴を開ける」、最近どっかで聞いたことのあるセリフです。20151219日、日本社会福祉士会は各都道府県社会福祉士会宛に通知を出し「社会福祉士が行う成年後見制度の利用に関する相談について」で注意喚起を促しています。
     内容は、独立型社会福祉士(職業後見人)に対して、報酬を得ることを目的として申立支援を行うことは、非弁行為または非司行為に抵触するので行わないこと。申立支援と言う用語を用いないことでした。
     私たちは、職業後見人ではないので無料の申立支援を控えめながら行なっています。家裁のヒアリングでは、そのことも明らかにします。もっともその数は、取るに足らないものですが、、、。
     この問題解決の糸口は、家事事件手続法第22条の但し書きに基づく非弁護士による手続代理人就任だと思います。既に私たちは家裁にその許可を求めて申立をしましたが、まだ突破できていません。これぞ岩盤規制です。(2017.6.6
  • つぶやき(115)・・・家裁と地裁その2

     「家裁と地裁」のとっ違い事件は、悲劇よりも喜劇ですよね。地裁に行ってしまったお二人は、地裁の職員から丁寧に家裁を案内されたそうです。ついでに言うと、家裁のヒアリングで指摘されたことは、診断書の生年月日が違うことと財産目録に添付した預金通帳の入力データが古いことだったそうです。何たって、区役所にスピード感がないのです。資料が古くなってしまいます。
     立ち会ったつばさの二人からの報告は、「せっかく当事者が参加しているのだから、家裁の人からもう少しご本人に声掛けがあってもいいのにね。」でした。目の付け所が違うのです。(2017.6.6 

  • つぶやき(114)・・・家裁と地裁その1

     201765日、某区長による家裁申立の後見人候補者として、つばさから2名が立会いました。当事者と当事者の入所する施設職員も参加しました。ところが、待ち合わせ時間になっても当事者と施設職員が到着しません。何と地裁に出向いていたそうです。しかも事前に案内したのは、区役所の職員だったそうです。これって単なるミスかな。家裁も地裁も分かっていないのではないか。(2017.6.6

  • つぶやき(113)・・・横浜市の社会福祉職制度

     私たちは、横浜市で30年も40年も憲法25条(生存権)に連なる「生活保護」の仕事をやってきました。退職後、今度は憲法13条(個人の尊厳)に連なる「成年後見」の仕事をやっています。それも財産管理の制度と言われたことに反発して、資力の乏しい人でも使える成年後見制度を掲げてです。守備範囲は、主として生活保護受給者など低所得者です。
     これが出来ているのも、横浜市が50年間守り続けてきた社会福祉職制度があったからです。同じ志の仲間、かつての福祉事務所の仲間がいるからです。
     小田原市の「保護なめんな」事件、10年前の北九州市での「おにぎり食べたい」餓死事件など起こる度に、生活保護の仕事は行政内部で敬遠される仕事になっていると識者の方々から指摘されます。
     退職後も生活保護に連なる仕事を続けている私たちからは、到底考えられないことです。それよりも格差社会の中での足の引っ張り合い、異常なほどの生活保護受給者バッシング、自己責任を追求する政治意識の変化こそ危機的です。(2017.5.27   
     

  • つぶやき(112)・・・これからの成年後見制度

     516日(火)の神奈川新聞支え合い欄に、「成年後見の研修案作成」が紹介されました。これは、平成28年度厚生労働省指定課題18「成年後見制度の理解促進及び適切な後見類型の選択につなげることを目的とした研修の開発及び法人後見における利益相反に関する研究」の報告書の一部です。
     成年後見制度については、これまで様々な課題について議論されてきましたが、制度の普及・啓発や研修のプログラム開発などについては後回しになっていたように思います。
     私たちは、民間の法人後見を実施する団体ですが、家裁申立までの段階や申立支援を重視しています。開発した研修プログラムを使って「○○さんの成年後見制度」と題し、ご本人に丁寧に説明する試みも行なっています。
     これからの成年後見制度は、単なる財産管理の制度ではなく意思決定支援や身上監護を重視した利用者がメッリトを実感できる制度・運用であるべきです。本年324日には、成年後見制度利用促進基本計画が閣議決定されています。地域で利用促進を図るため、これから策定される市町村基本計画に期待を寄せています。
    2017.5.23
      
  • つぶやき(111)・・・耳打

     先日、ご両親と19歳の息子さんがつばさの事務所にやってきました。息子さんは、特別支援学校を出て現在は都内の特例子会社に勤務しています。ご両親は、親亡き後を心配して1ヶ月ほど前に相談にきていました。息子さんは明るく、はきはきと私たちとおしゃべりしました。終わりの方になって、突然隣のお父さんに耳打ちしています。

    父  聞いてごらん
    息子 僕、結婚願望があるのですが、できますか
    須田 好きな人がいるのですか
    息子 いません
    須田 じゃあ、まず好きな人を作らなきゃあね
    息子 そうですね
    須田 私にもいつか耳打ちしてください。好きな人できたと。紅白のおまんじゅう用意しておきます
    (他の女性理事から、わあ!と声があがる)
    須田 ではつばさに専用窓口を作っておきます。担当は、Aさん(女性)です。
    息子 Aさんはどこに住んでいますか。
    A  お近くですよ。
    (この後、Aさんのことを関心を持って質問していました。)(2017.5.15

  • つぶやき(110)・・・新しい成年後見制度下の生活保護制度

     512日(金)、横浜市健康福祉局生活支援課長及び援護対策担当課長と話し合いました。生活支援課長とは、成年後見制度利用促進基本計画を示しながら「生活保護制度と成年後見制度」の課題について、特に成年後見制度利用支援事業の不備と生活保護制度による給付や生活保護行政の中での権利擁護事業、権利擁護から見た生活保護法の改正等を話し合いました。
     援護対策担当課長とは、この8月に失効を迎えるいわゆるホームレス自立支援法延長の新聞記事と最近私たちが取り組んだ3事例を紹介しながら「ホームレスと成年後見制度」の課題について、話し合いました。お二人の課長さん、とても真摯な対応で好感が持てました。
     実は、私はこの二つのポストの経験者です。それにしても禁治産・準禁治産時代の生活保護制度を新しい成年後見制度下の生活保護制度にしなければならないと強く思っています。そのために法人後見に取り組んでいるのです。ケースワーカーを応援しているのです。(2017.5.12)
     

  • つぶやき(109)・・・安心

     先日、60歳前後のご夫婦が、某区障害担当の紹介と言うことで一人息子さんのご相談に見えました。息子さんは特別支援学校卒業後、特例子会社に勤務しています。母親には心の病があり、息子さんの将来を思いやっての相談です。これも親亡き後の相談です。ご両親は、既に横浜市後見的支援事業、社協の日常生活自立支援事業、あんしんノート、自立生活アシスタント等周辺施策を検討、活用した上での相談でした。
     法人後見受任に裏打ちされたつばさとのつながりを求めた相談、安心を求めた相談であることが痛いほど伝わってきました。
     次回は、息子さんを連れてきたいとご両親は言います。成年後見制度の利用は、今ではなさそうですが1年先か5年先そのタイミングはまだ分かりません。しかし、私たちもこのご両親の期待に応えられるよう工夫したいと伝えました。

     つばさの事務所に来られた時の母親の強張った顔が、帰りには心なしか和んで見えました。(2017.4.8

  • つぶやき(108)・・・電話

     昨日、つばさの事務所で相談対応中に1本の電話が掛かってきました。応対に出た理事が最初相手の名前を聞き取れなかったようですが、被後見人のTさん(40歳代)からでした。
     Tさんは、4月1日(天候不順で延期予定)の法人主催のお花見に参加予定ですが、その確認の電話だったようです。
     
    実は、一人暮らしのTさんは普段家に引きこもってしまうので、できるだけ外出するよう声を掛け合ってきました。いつしか法人主催の外出支援の常連さんになりました。電話が切れた途端、このことを知っている他の理事から一斉に拍手が沸き起こりました。(2017.3.30 

  • つぶやき(107)・・・審判書
     

    平成29210日、43番目の審判書が届きました。ホームレス自立支援施設からグループホームに入所し、ホームレスから脱却した事例です。グループホームに入所したのは、平成27618日でその時に施設側から後見人選任の要望がありましたが、申立費用がないので、区長申立を相談してもらっていました。しかし長らく放置されていたので、支援付き本人申立に挑みようやく審判に漕ぎ着けたのです。(2017.2.21

  • つぶやき(106)・・・パブリックコメント 

     昨年5月、成年後見制度利用促進法が施行され、昨秋には内閣府に設置された成年後見制度利用促進委員会で急ピッチに利用促進策と不正防止対策が議論されました。平成29113日、同委員会から担当大臣に、「成年後見制度利用促進基本計画に盛り込む事項」についての意見書が提出されました。平成29119日から平成29217日まで同意見についてパブリックコメントが募集されました。平成29121日、私たちはつばさのパブリックコメントをインターネットを使って提出(15テーマ 30提言)しました。
    2017.2.17

  • つぶやき(105)・・・講演会
     

     2017214日、大和市主催の講演会及び個別相談会に参加しました。
    つばさからは5名が参加しました。会場には70名を越える参加者がいました。
    講演では、通常と違ってQ&A方式で会場の方を巻き込むやり方で進めてみました。
    個別相談会は、事前に相談のポイントを議論しより相談が深められる工夫してみました。
    成年後見制度への大和市と大和市社協の熱心な取り組みが感じられました。(2017.2.14 

  • つぶやき(104)・・・年賀状

     もう2月だと言うのに、年賀状の話です。
    今年は当事者の方お二人から年賀状をいただきました。
    もちろんお二人ともよく知った方です。
    皆なの前で、私と対談したりしたこともあります。
    僕の出番はまだないのかと督促もされます。
    私は、食事で苦労していますが随分と元気になってきたので、
    そろそろ当事者の方にも出てもらう企画を考えます。(2017.2.11

  • つぶやき(103)・・・クリスマスカード

    12
    26日、事務所に一通のクリスマスカードが届きました。
    そこには、「父母がいなくなってもよろしくね」とありました。
    今、後見的支援としてつばさのメンバー二人が関わっている方からです。
    ご高齢のお父さん、お母さんから相談のあった方です。
    来春の家裁申立に向けて、少しずつ関係を作っています。
    気持ちが伝わったかと思うと感動です。(2016.12.28

     

  • つぶやき(102)・・・年の暮れ
     

     昨日は、あるお母さんが息子さんのことで相談に見えました。お母さんはフルタイムで働いているので、土曜日に無料相談室を開きました。お母さんは、相談に来られる前にここに書いてある「つぶやき」を丹念に読まれていたようです。これから我が子を託すかもしれないお母さんの気持ちが痛いほど伝わってきました。

     つぶやきは、今年の731日からストップしていました。実は、つぶやきを書いている私はこの8月に入院し、胃の全摘手術を受けました。癌からのサバイバーになりました。それから病気療養中でした。ここのところようやく元気になってきました。つぶやきだってお役に立っていることが分かりましたので、再開することにします。私にとって危機だった今年もあと少しで暮れていきます。(2016.12.25

  • つぶやき(101)・・・社会の意識の表れ

     7月26日未明、神奈川県相模原市にある障害者施設で悲惨な事件が起きました。事件で被害に遭われた方々のご冥福と一日も早い回復をお祈りします。この事件は、加害者を断じて許さないのは勿論ですが、ナチスの障害者虐殺と同じ思想であり、公然とヘイトスピーチを行う社会、戦前回帰の風潮、憲法改正の風向きなど社会・時代背景の中で起きたことを危惧します。昨日(730日)の毎日新聞朝刊で読みましたが、神奈川県下の某障害者団体が県知事宛の申し入れ書の中で、「容疑者の主張は個人の問題ではなく、社会の意識の表れ、この現実こそ直視しなければならない」とありました。まったく同感です。 2016.7.31

  • つぶやき(100)・・・似顔絵

     私の似顔絵には、それなりに思い入れがあります。絵を描いてくれた人は、私と一緒に働いたことのある女性ケースワーカーです。今から20年くらい昔、中福祉事務所の課長時代に課内会議で私が説明している時、資料の余白に描いているのを発見したのです。罰として取り上げました。そうそうその後、彼女はアルバイトで働きにきていた男性と結婚しますが、私が縁結びの神です。

     大事にしていたこの似顔絵に色を付けてくれたのは、千葉県の船橋に住んでいた故高橋邦彰氏です。高橋さんは、今から10年くらい前に難病で29歳の若さで逝ってしまいました。高橋さんとの出会いは、私が立ち上げたインターネット福祉相談室です。その相談室を通して、高橋さんから「須田さんは、私と同じ股関節症ですか」と問われことに始まります。彼は、ホームページ作成に優れた技を持っていました。たちまち、新しい福祉相談室を作ってくれます。ピア相談として同じ難病の方からの相談も受けるようになってくれました。
2000年から2001年にかけて、世紀またぎの政府主催イベントのインターネット博覧会がありました。私は、彼と組んで全国の社会福祉士にも呼び掛けパビリオンを出展します。それが見事に大臣表彰を受けるここになります。彼が亡くなったのはそれから間もなくです。私は、この似顔絵を今も名刺にも刷り込んで大事にしています。 
     因みに今も使われている横浜市社会福祉士会のロゴマークは、彼の遺作です。 

    また、彼の作ったインターネット福祉相談室はウェル相談室として今も存在しています。彼が亡くなった後、困っていた私たちに助け舟を出してくれたのは、日本コンピューター株式会社です。ホームページ作成のプロ集団が管理を引き受けてくれました。相談室への協力として、特定非営利活動法人 よこはま成年後見 つばさを明示してあります。
    2016.6.26
        
  • つぶやき(99)・・・樹木葬

     2016621日(日)午前、Oさんの葬儀・火葬でした。朝から涙雨です。
    Oさんは、民生委員として地域に貢献された方です。沢山の方がお焼香に来てくれました。
    残された一人息子のHさん(被補助人)、喪主のあいさつ文を読み上げてくれました。
    上手にできました。
    午後は、その日のうちに埋葬でした。Oさんが生前に契約していた樹木葬です。
    文字通り樹木の生い茂ったところでした。遠くの方で小鳥の声も聞こえます。
    いつしか雨も晴れ上がり、紫陽花が綺麗に咲き誇っていました。
    O
    さんのご冥福をお祈りします。(2016.6.22
  • つぶやき(98)・・・7年前の約束

    614日の早朝に、あるお母さんが亡くなりました。
    母と子一人の母子家庭です。
    母はこの3年間癌と闘ってきました。
    私たちは息子(49歳)さんの補助人です。

    息子さんには、この日の夕方葬儀社で母親に対面してもらいました。
    ご焼香は、私が先にやり同じようにやってと促しました。
    息子さん神妙でした。何度も合掌していました。
    お母さんは亡くなったけど、
    これまで通りお手伝いするからねと伝えました。
    お母さんとの約束だからと。

    実は、お母さんとの約束は7年前です。
    育成会の相談会で初めてお会いしました。
    3年前に病気になったと連絡があってから、
    親亡き後に備えて、支援の仕組みを作ってきました。
    お母さんの支援と息子さんの支援です。

    この3年間、お母さんは「人生の中で一番精神的に安定しています。」
    [皆んに支えられているから。」と言ってくれていました。

    ご冥福をお祈りします。(2016.6.17)
  • つぶやき(97)・・・実践 成年後見 No63

     実践 成年後見 No63の特集は、「成年後見制度利用促進法・円滑化法成立」です。日本成年後見法学会理事長の新井 誠さんは、成年後見制度利用促進法と円滑化法の意義の中で、「利用促進法は、既存の成年後見制度の利用をやみくもに促進させようとするものではない。成年後見制度を本来の理念に沿うように根本的に改めたうえで、その促進を図ろうとするものである。本来の理念とは、ノーマライゼーション、自己決定の尊重、身上保護の重視である。」と述べています。現実に成年後見業務に従事している者として、後見人等の支援の必要性のある方を目の前にしている者としては、納得がいきます。(2016.6.13

  • つぶやき(96)・・・家裁と話し合い

     20151219日付で、日本社会福祉士会から各都道府県社会福祉士会長宛に、「社会福祉士が行う成年後見制度の利用に関する相談について(注意喚起)」の文書が発出されています。要は、申立支援を行わないにようにとの周知です。必要がある場合には、弁護士、司法書士乃至市町村長につなぐようにとの指示です。

     私たちは先日、資力の乏しいホームレス利用施設に入所している方の申立(保佐類型相当)について、家裁と話し合いました。当初区長申立を区役所に相談しましたが、本人申立ができると拒否され、申立費用の助成も断たれました。このことにも問題がありますが、申立費用と具体的進め方で途方に暮れたご本人と施設職員には、本人申立と申立費用について、私たち独自の「つばさ基金」の活用を提案しました。

     申立に当たっては、保佐開始申立書と家事事件手続法第22条ただし書による代理人許可申請書を準備しました。

     家裁と申立の仕方について長時間議論しました。詳細は別の機会に譲りますが、貴重な話し合いでした。一歩前進です。

    ・申立段階での現状と課題
    ・制度の狭間の事例
    ・支援付き本人申立
    ・資力が乏しい方への無償の申立支援と代理申請

    などなど、高齢者・障害者の手続き的権利保障、意思決定支援の観点から、私たちは日本社会福祉士会の通達とは別の途ですが、引き続き「支援付き本人申立」に力を入れること、非職業後見人による資力の乏しい方への「代理申立」を目指すことなどを伝えてきました。(2016.6.13

  • つぶやき(95)・・・法律要綱の俯瞰

     成年後見制度利用促進法と名前は頭に入っていますが、法律全体を俯瞰してみることも必要です。

    ………………………………

    成年後見制度の利用の促進に関する法律要綱の項目

    第一 総則
     一 目的
     二 定義
     三 基本理念
     1 成年後見制度の理念の尊重
      2 地域の需要に対応した成年後見制度の利用の促進
     3 成年後見制度の利用に関する体制の整備
     四 国等の責務
     1 国の責務
     2 地方公共団体の責務
     3 関係者の努力
     4 国民の努力
     5 関係機関等の相互の連携
     五 法制上の措置等
     六 施策の実施の状況の公表

    第二 基本方針
     一 成年後見制度の理念の尊重に係る基本方針
      1 成年後見制度の三類型が適切に選択されるための方策の検討
      2 権利制限に係る制度の見直し
      3 成年被後見人等であって医療、介護等を受けるに当たり意思を決定することが困難なものの支援
      4 成年被後見人等の死亡後における成年後見人等の事務の範囲の見直し
      5 任意後見制度の積極的な活用
      6 国民に対する周知等
     二 地域の需要に対応した成年後見制度の利用の促進に係る基本方針
      1 地域住民の需要に応じた利用の促進
      2 地域において成年後見人等となる人材の確保
      3 成年後見等実施機関の活動に対する支援
     三 成年後見制度の利用に関する体制の整備に係る基本方針
      1 関係機関等における体制の充実強化
      2 関係機関等の相互の緊密な連携の確保

    第三 成年後見制度利用促進基本計画
     一 成年後見制度利用促進基本計画の策定
     二 成年後見制度利用促進基本計画において定める事項
     三 閣議の決定
     四 成年後見制度利用促進基本計画の公表

    第四 成年後見制度利用促進会議
     一 設置
       二 所掌事務等
     三 組織等

    第五 成年後見制度利用促進委員会
     一 設置
     二 資料の提出要求等
     三 組織等

    第六 地方公共団体の講ずる措置
     一 市町村の講ずる措置
     二 都道府県の講ずる措置

    第七 施行期日等
      一  施行期日
     二 検討
     三 成年後見制度利用促進会議及び成年後見制度利用促進委員会の廃止
     四 成年後見制度利用促進会議及び成年後見制度利用促進専門家会議の設置
    2016.6.7

  • つぶやき(94)・・・所管

    成年後見制度利用促進の所管も明らかになりました。

    加藤大臣(少子化対策) (男女共同参画)
    髙鳥副大臣
    髙木政務官

    共生社会政策、子どもの貧困対策、アルコール健康障害対策、成年後見制度利用促進
    子ども・子育て本部、男女共同参画、男女共同参画会議

    成年後見制度利用促進担当室長    中島   
    成年後見制度利用促進担当室参事官  上村  秀紀
    成年後見制度利用促進担当室参事官  坂本  大輔
    成年後見制度利用促進担当室参事官  藤澤  美穂  (2016.6.7 

    http://www.cao.go.jp/minister/doc/20160422_tanmu.pdf

  • つぶやき(93)・・・位置付け

     内閣府の政策のどこに位置付けられるか、てっきり共生社会と思って見ていましたが、その他の中に「成年後見制度利用促進」として位置付けられました。

    <その他>
    被災者生活支援チーム

    国際平和協力(PKO) 遺棄化学兵器処理 日本学術会議 公益認定等委員会 野口英世アフリカ賞 みどりの学術賞 官民人材交流センター 再就職等監視委員会 消費者委員会 死因究明等施策の推進 消費税価格転嫁等対策 社会保障・税番号制度 特定秘密の検証及び監察 日本医療研究開発機構担当室 等 成年後見制度利用促進 その他の施策  2016.6.7

    http://www.cao.go.jp/seisaku/seisaku.html

  • つぶやき(92)・・・各都道府県知事宛通知

      各都道府県知事殿

                              内閣府成年後見制度利用促進委員会事務局長
                              同     成年後見制度利用促進担当室長

          成年後見制度の利用の促進に関する法律の施行について

     内閣府所管行政の推進につきましては、平素より御協力を頂き厚く御礼申し上げます。

     さて今通常国会(第190回国会)において成立した成年後見制度の利用の促進に関する法律(平成28年法律第29号)が5月13日付けで施行されました。

     この法律は、認知症、知的障害その他の精神上の障害があることにより、財産の管理又は日常生活等に支障がある者を社会全体で支え合うことが高齢社会における喫緊の課題であり、かつ、共生社会の実現に資すること及び成年後見制度がこれらの者を支える重要な手段であるにもかかわらず十分に利用されていないことに鑑み、成年後見制度の利用の促進について、その基本理念を定め、国及び地方公共団体の責務等を明らかにし、並びに基本方針その他の基本となる事項を定めること等により、成年後見制度の利用の促進に関する施策を総合的かつ計画的に推進することを目的として制定されたものです。

     政府においては、今後、この法律に基づき、成年後見制度利用促進基本計画を定め、関係省庁が連携して成年後見制度利用促進を総合的かつ計画的に推進することとしています。

     都道府県におかれましても、この法律の第24条において、市町村が講ずる措置を推進するため、各市町村の区域を超えた広域的な見地から、成年後見人等となる人材の育成、必要な助言その他の援助を行うよう努めるものとするとされていますので、成年後見制度利用促進の推進に御協力をお願い申し上げます。

     なお、管下の市(区)町村に対しては、貴職から御周知いただきますよう併せてお願い申し上げます。(2016.6.7

      http://www.cao.go.jp/seinenkouken/law/sekoutuuti.htm

  • つぶやき(91)・・・内閣府の政策

    成年後見制度利用促進
    内閣府 成年後見制度利用促進委員会事務局 成年後見制度利用促進担当室

     認知症、知的障害その他の精神上の障害があることにより財産の管理や日常生活等に支障がある人たちを社会全体で支え合うことが、高齢社会における喫緊の課題であり、かつ、共生社会の実現に資することです。しかし、成年後見制度はこれらの人たちを支える重要な手段であるにもかかわらず十分に利用されていません。

     これに鑑み、成年後見制度の利用の促進に関する法律が平成28年4月15日に公布され、同年5月13日に施行されました。本法律では、その基本理念を定め、国の責務等を明らかにし、また、基本方針その他の基本となる事項を定めるとともに、成年後見制度利用促進会議及び成年後見制度利用促進委員会を設置すること等により、成年後見制度の利用の促進に関する施策を総合的かつ計画的に推進するとされています。政府においては、今後、この法律に基づき、成年後見制度利用促進基本計画を定め関係府省が連携して成年後見制度の利用の促進に関する施策を総合的かつ計画的に推進していきます。(2016.6.7 

    http://www.cao.go.jp/seinenkouken/index.html

  • つぶやき(90)・・・首長代行その3

     日本社会福祉士会は、20151219日付けで各都道府県社会福祉士会宛に、「社会福祉士が行う成年後見制度の利用に関する相談について(注意喚起) 」という通知を出しています。「報酬を得ることを目的として申立支援を業として行うことは、非弁行為(弁護士法第 72 )または非司行為(司法書士法第 73 )に抵触する行為であり、できません。 また、業務内容を紹介するパンフレット等で「申立支援」という用語を用いることは、非弁行為・非司行為を行うとの誤解を与えますので、使用しないでください。」と徹底しています。私たちは基本的に職業後見人ではありません。「報酬を得ることを目的として申立支援を業として行う。」考えは毛頭ありません。それは職業後見人さんに任せます。
     とすれば、日本社会福祉士会の通知とは逆の道を探ります。「申立支援」ができる道を探します。既に、家裁と相談しながら本人申立7件、親族申立12件を実現しています。首長申立制度と申立費用助成制度の矛盾も分かってきました。制度と制度の狭間を埋めるのもNPO法人の役割でしょう。(2016.5.12
  • つぶやき(89)・・・首長代行その2

     代行は、代理でないし、代理には委任契約が必要です。首長申立にはそれが必要ないのですからね。さて、この記事は首長申立が過去最多となったとあるので、歓迎です。いわば申立の社会化かな。ただ現場感覚では、首長申立が必要なのになかなか進まないが実感です。そこで分かってきたことは、例えば左側に本人申立・親族申立・首長申立、右側に成年後見制度を置くとして、左側から右側にブリッジを掛けるには中間機関が必要だということです。申立支援機関です。私たちは今、それを意識しています。(2016.5.12
  • つぶやき(88)・・・首長代行その1

     2016511日の朝日新聞の記事で、見出しに「成年後見の申請 首長代行6千件」とあります。この代行という表現は正しいだろうか、首長申立と表現すべきではないか。

     代行と代理の意味については置いておいて、例えば、老人福祉法第32条では、「市町村長は、六十五歳以上の者につき、その福祉を図るため特に必要があると認めるときは、民法に規定する審判の請求をすることができる。」とされているのだから、代行・代理よりも積極的な意味合いがあるのではないか。本人申立、親族申立と並列ではないのか。ちょっと違うかな。

    これとは別に、私たちは法律の素人ですが、今、家事事件手続法第118条手続行為能力や第22条の手続代理人の資格を読んでいます。(2016.5.12

  • つぶやき(87)・・・本人申立

    佐藤彰一教授の見解の中に次の一文がありました。

    「制限的行為能力の概念は、日本の民法制度の中心的概念である。現在の成年後見制度の抱える課題を整理しようとすれば、ここにメスを入れなければならないことは法律家であれば誰でもわかることである。訴訟法上は行為無能力の概念が未だに通用しており、司法制度の中で障害者や高齢者の手続権は、確保されていない。
    そして、成年後見制度の実施主体は、家庭裁判所であり、その手続を規律するものは、家事事件手続法である。裁判所の見解では、家事事件手続法には憲法上の「裁判を受ける権利」保障の適用がなく、もともと職権的で裁量的な要素が強いが、そのことを横に置いたとしても、、、、」

    家事事件手続法には、次の様な規定があります。
    (手続行為能力)
    第百十八条  次に掲げる審判事件(第一号、第四号及び第六号の審判事件を本案とする保全処分についての審判事件を含む。)においては、成年被後見人となるべき者及び成年被後見人は、第十七条第一項において準用する民事訴訟法第三十一条 の規定にかかわらず、法定代理人によらずに、自ら手続行為をすることができる。その者が被保佐人又は被補助人(手続行為をすることにつきその補助人の同意を得ることを要するものに限る。)であって、保佐人若しくは保佐監督人又は補助人若しくは補助監督人の同意がない場合も、同様とする。

    一  後見開始の審判事件

     私たちは、本人申立を重視しています。既に7件の本人申立(後見3件 保佐3件 補助1件)が実現しています。今、新たな課題(申立費用さえ保障されていないホームレスの本人申立)に向けて準備を進めています。きっと道が拓けると信じています。(2016.05.09)

  • つぶやき(86)・・・ホームレスと家裁

     あるホームレスの方が、現在「横浜市生活自立支援施設」に入所しています。成年後見制度利用のために準備を進めています。

     関係書類の中に以下の一文を書き込みました。成年後見制度は財産管理の制度と考えてきた家裁には、ホームレス問題とはびっくりポンでしょうが、先月成立した成年後見制度利用促進法の基本方針には、「成年後見制度の利用の促進に関する施策は、成年後見制度の利用者の権利利益の保護に関する国際的動向を踏まえるとともに、高齢者、障害者等の福祉に関する施策との有機的な連携を図りつつ推進されるものとする。」とありますから間違ってはいないでしょう。
    ------------------------------
     平成28428日の厚生労働省の発表では、ホームレスは全国で6,235人うち神奈川県には、1,117人さらにそのうち536人が横浜市内とされています。ホームレス状態は、本人とっても社会にとっても不健全であり、その解消は権利擁護そのものと言えます。2016.05.1

  • つぶやき(85)・・・平成27年成年後見関係事件の概況

    1. 申立件数は、34,782件(対前年比1.2%増)で2年続いた微減から増に転じた
    2. 後見類型は三類型の81.0%(前年81.8%)を占めているが、件数、比率とも横這い
    3. 保佐・補助類型は、引き続き増加
    4. 第三者後見が、70.1%(前年65.0%)で、さらに社会化が進んだ
    5. 社会福祉士の受任が、3,725件で対前年比10.2%の増加
    ・弁護士は、   8,000件(対前年比 14.9%増)
    ・司法書士は、 9,442件(対前年比  8.3%増)
    ・法人は、   2,006件(社協821件 その他1,185件)(対前年比 9.3%増)
            全体の5.9% 弁護士法人等は弁護士等に含める
    ・市民後見人は、224件で前年の213件に比べて5.2%増加
    6. 市町村長申立は5,993件(全体の16.4%)で、前年の5,592件に比べて7.2%増加
    7. 制度の利用者数は、平成2712月末時点で191,335人 対前年比3.6%の増加
    2016.04.28

  • つぶやき(84)・・・専門職団体の声明

    今もって声明の出せない日本社会福祉士会は、成年後見制度の一翼を担う専門職団体ではなかったのか。

    ③成年後見制度の命運のかかった声明になったかも
    ------------------------------

    成年後見制度の利用の促進に関する法律に対する会長声明
    2016年(平成28年)4月22日
    日本弁護士連合会
    会長 中本 和洋

    http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2016/160422.html

    ②一番熱心に取り組んできました
    ------------------------------
    2016(平成28)0421
    成年後見制度利用促進関連二法の成立について(会長声明)
    日本司法書士会連合会
    長 三河尻 和 夫

    http://www.shiho-shoshi.or.jp/association/info_disclosure/statement/41237/

    ①平成22年に骨子案策定、法成立直後の声明でした。
    ------------------------------
    日本成年後見法学会理事長声明
    成年後見制度利用促進法の理念の実現を
    2016 48
    日本成年後見法学会理事長 新井 誠 

    http://jaga.gr.jp/wp-content/uploads/65a3aaf8c8c7d764ddf440a67fed75211.pdf

    2016.04.26

  • つぶやき(83)・・・コンニャク問答

     Face Bookから拾いました。成年後見制度に精通した高名なお二人の弁護士のやり取りです。どんな教科書よりも面白いね。因みにS弁護士は、「成年後見制度から意思決定支援制度へ」のエースです。E弁護士は、Y市社会福祉協議会あんしんセンターの所長です。

    ○S弁護士(つぶやき)
    自分のことは自分で決めたい、そうは思うけど、これがなかなかどうして難しい。
    かと言って人に決めてもらうわけにもいかんしねえ。はてさて、どうしたものか。

    E弁護士(くせ球)
    他人(ひと)に決めてもらいたいというのも、自己決定だと思うのですが…

    S弁護士(補球)
    仰せの通りです。自分で決められず、人様にも任せられず、ただただ流れに身を任せております。

    E弁護士(直球)
    意思決定支援の概念は、理念的にはその通りだと思うのですが、実際に高齢者や障害者で意思を表明できない人に対してどのように支援するのかご教示ください。

    S弁護士(いなす)
    ハイ、悩ましいところが良いのだと思っております。

    E弁護士(突っ込み)
    代理代行をしないことに価値があるのですね

    S弁護士(信念)
    悩むところに価値があるんです。そう思っています。

    E弁護士(真面目)
    横浜市社協では障害者について「後見的支援」をしています。
    とことん障害者に寄り添っていくという仕組で、成年後見には、なかなかつながりません。
    私としては隔靴掻痒の感があります。

    S弁護士(さすが)
    とても良い取り組みだと思っています。全国各地で紹介してますよ。

    E弁護士(賛成)
    成年後見で意思決定支援をするのであれば「後見的支援」と成年後見には親和性があると思うのですがw

    S弁護士のつぶやきに対して、次々に繰り出すE弁護士の、くせ球、直球を軽くいなしながらも信念を曲げないS弁護士、さすがにご両人です。拍手!(2016.04.25

  • つぶやき(82)・・・国会議事録

     成年後見制度の利用の促進に関する法律と成年後見の事務の円滑化を図るための民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律が成立しています。

     衆議院では、平成28323日に内閣委員会で、324日に本会議で可決しています。参議院では、331日及び45日に内閣委員会で、46日に本会議で修正可決しています。さらに、48日に参議院から衆議院に回付され再可決しています。

    促進法は、平成28415日に、円滑法は、平成28413日に公布されています。促進法は、「公布の日から起算して一月を超えない範囲内において政令で定める日から施行する。」とされています。円滑法は、「公布の日から起算して六月を経過した日から施行する。」とされています。

    衆議院内閣委員会の議事録は、次のところで読むことができます。http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000219020160323008.htm#p_honbun  

    参議院内閣委員会の議事録は、次のところで読むことができます。http://online.sangiin.go.jp/kaigirok/daily/select0101/190/19004050058008a.html

    2016.04.25

  • つぶやき(81)・・・声明

     2016422日、日本弁護士会が成年後見制度利用促進法について、会長声明を発しました。法律が成立してから沈黙を保ってきたのは、これまでの経緯があり仕方がないものと見ていました。激論があったそうです。発表された声明は、とても重要な内容でした。特に私たちは、次の部分に注目します。

    ------------------------------

     法第11条が、「高齢者、障害者等の福祉に関する施策との有機的な連携」を図ることを明記した上で市町村長申立ての積極的活用(7号)、成年後見人報酬の公的援助(8号)に必要な措置を講ずることを基本方針として規定したことは、当連合会の上記改善提言の指摘とも軌を一にするものである。法が成年後見制度の果たすべき福祉的役割に着目したものであり、制度の利用が必要な人については資産の有無にかかわらず成年後見制度を利用できるよう、十分な財政上の措置が講じられるべきである。(2016.04.24

  • つぶやき(80)・・・オーラルピース募金

     熊本地震で避難者が20万人になるとも伝えられています。私たちは2年前の広島土砂災害の時も、神奈川県社会福祉士会を通して広島県社会福祉士会の被災地活動の一助にしてもらうため、水の乏しい被災地でも使える「飲み込んでも安心な口腔ケア剤 オーラルピース」の事業を進める(株)トライフから送ってもらいました。今回は、法人内からオーラルピース募金の声が上がりました。いち早く現地入りした(株)トライフの活動を資金面から支えるためです。私たち法人内に「被災地へ、オーラルピースを送る会」を設置し、募金受け入れの口座を開設いたしました。

     ぜひ、みなさまの温かいご支援ご協力をよろしくお願いいたします。(2016.04.24

  • つぶやき(79)・・・理想と現実その2

    理想

    成年後見制度利用促進法では、
    (法制上の措置等)
    第九条 政府は、第十一条に定める基本方針に基づく施策を実施するため必要な法制上又は財政上の措置その他の措置を速やかに講じなければならない。この場合において、成年被後見人等の権利の制限に係る関係法律の改正その他の同条に定める基本方針に基づく施策を実施するため必要な法制上の措置については、この法律の施行後三年以内を目途として講ずるものとする。

    現実

    成年後見制度の利用と各種資格等の欠格事由に関する質問に対する答弁書では、
     地方公務員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務するものであり、一定の状況にある者については、職員たる資格を認めないことが地方公共団体の行政の民主的かつ能率的な運営の観点から合理的であると考えられることから、地方公務員法(昭和二十五年法律第二百六十一号)第十六条の規定により成年被後見人及び被保佐人を含む一定の者について欠格条項が定められ、また、同法第二十八条第四項の規定により職員が欠格条項に該当するに至った場合の失職が定められている。
     成年被後見人及び被保佐人に係る同法のこれらの規定の見直しについては、一般職の非常勤職員に係る場合を含め、公務員法制における欠格条項の趣旨等を踏まえつつ、慎重に検討すべきものと考えている。

    政治の問題です。(2016.04.23
  • つぶやき(78)・・・理想と現実その1

    理想

     裁判所は、裁判を行うところであって監督を行うところではない、監督は一般行政機関が行うべきであるが識者の声です。

    現実

     横浜家庭裁判所は、組織変えがありました。今までは後見係でしたが、それが後見開始係と後見監督係になりました。

    実務家の私には理解ができます。(2016.04.23
     
  • つぶやき(77)・・・官報
     

    成年後見制度の利用の促進に関する法律

    この法律は、公布の日から起算して一月を超えない範囲内において政令で定める日から施行する。
    公布年月日 平成28415

    http://kanpou.npb.go.jp/20160415/20160415g00088/20160415g000880010f.html 


    成年後見の事務の円滑化を図るための民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律

    この法律は、公布の日から起算して六月を経過した日から施行する。
    公布年月日  平成28413

    http://kanpou.npb.go.jp/20160413/20160413h06755/20160413h067550004f.html

     (2016.04.18)

  • つぶやき(76)・・・お花見
     

     201642()、法人企画のお花見会が開かれました。場所は、桜の名所保土ヶ谷公園でした。参加者は、4チームと法人から3名の11名でした。満開の桜の下で、お食事や輪投げに興じました。被後見人のAさんは、この日のためにケーキを焼いてきてくれました。皆なで分けて食べました。ぶどうが沢山入っていてとても美味しかったです。Aさん、ありがとう。被後見人のCさんからは、次は鎌倉の紫陽花との提案もありました。秋の三渓園との声もあります。マリンタワーと中華街もあります。そうか、当事者参加の企画のプロセスが大事なんだな。今回は、思いつきからのお花見でした。新年度は、外出支援計画を樹立し予算の裏付けもして実施したいと思います。(2016.04.11

  • つぶやき(75)・・・際立つ二人のコメント
     

     お二人のコメントは、促進派と反対派のように一見際立って見えますが、「成立した利用促進法は、内閣府に中央省庁を横断して議論する会議を設け、家庭裁判所の監督体制の強化を含めて制度を設計し直し、推進していく仕掛けを作った。」ので、さあ「介護職や福祉職といった後見人以外の人も意思決定支援に関わる制度構築と、家裁の改革」の議論を始めましょうと私には読むことができます。それが民主主義、法治国家というべきものではないですか。

    サービス供給充実を 新井 誠中央大教授(民法)

     成年後見制度が2000年に始まって16年たった。しかし、サービスの供給はいまだ質・量共に貧弱な状況だ。認知症高齢者や精神障害者など制度を必要としている人たちが増加傾向にあるのに、サービスがほとんど届いていない。一方で、後見人による財産の着服や横領が増えている。成立した利用促進法は、内閣府に中央省庁を横断して議論する会議を設け、家庭裁判所の監督体制の強化を含めて制度を設計し直し、推進していく仕掛けを作った。会議での議論を実際の政策に反映していけるか。国の本気度が試される。 

    時代逆行的な法律だ 佐藤彰一國學院大法科大学院教授(民事訴訟法)

     家庭裁判所の過重負担に具体的な改革方針を示さないまま成年後見制度の利用を推進しようとしており、障害者権利条約を批准した国としては特異で時代逆行的な法律だ。意思決定支援をスローガンに掲げながら後見人の権限を強め、認知症高齢者や精神・知的障害者など自らの希望を明確に他者に伝えることが難しい人たちの思いがないがしろにされるケースが増えることを懸念する。介護職や福祉職といった後見人以外の人も意思決定支援に関わる制度構築と、家裁の改革にまずは力を入れるべきだ。(2016.04.10

  • つぶやき(74)・・・成年後見制度利用促進法に思うその4
     

     横浜市には、ホームレスの方々が利用する「横浜市生活自立支援施設」があります。この施設建設には現役時代に私も関わりました。ここのところ、この施設から成年後見制度を利用したいとの相談が続いています。その中の1事例ですが、申立者がいないので市町村長申立を行政に相談したところ本人申立が可能と判断され、それ以上の申立支援は得られなかったとのことです。そのことも問題ですが、市町村長申立以外は申立費用の助成も受けられないという制度の不備にも遭遇しています。今、これを突破する戦略を練っています。準備が整えば、家裁に相談に行きます。「成年後見制度利用促進法に思う」はこれでおしまいにします。(2016.04.09

  • つぶやき(73)・・・成年後見制度利用促進法に思うその3
     

     成年後見制度は単なる財産管理の制度ではないとの認識に立てば、例えば、生活保護受給者でも容易に使える制度でなければならないはずです。私たちが目指すのはそのような制度です。そうであるならば、生活保護法には未整備の部分があります。以下にその部分を紹介します。 

    生活保護法の改正意見

    (後見人選任の請求)
    生活保護法第81条 後見人選任の請求を新規の成年後見人選任の場合にも準用すること。

    (理由)
     第81条の解釈は、現に成年被後見人であって、後見人の職務を行う者がいない時とされています。一方新規に成年後見人を選任するに当って、その申立者がいない場合には、老人福祉法、知的障害者福祉法、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づき、市町村長が審判の請求をすることができるとされています。
     そのために申立事務の所管は生活保護の所管から離れますが、被保護者についてはその実態を把握している生活保護の所管が、生活保護法に基づき申立事務を進めるのが合理的であり、迅速にできます。その場合、その専任の担当者を配置できればベストです。
     なお、判断能力の不十分な方の権利擁護のためには、成年後見制度の活用が不可欠であり、ケースワーカーと成年後見人等との連携強化が求められます。

    (後見人等の報酬等の給付)
    生活保護法第12条 後見人等の報酬等の給付規定を加えること

    (理由)
     成年後見制度の利用が必要であるにもかかわらず、申立費用や後見人等への報酬の負担が困難で、制度の利用に支障をきたしている者も多くいます。
     助成事業である成年後見制度利用支援事業は、必須事業にもかかわらず予算化していない自治体もあり、予算化している自治体でもその内容には差があり不平等です。
     旧制度の禁治産・準禁治産制度から近年の社会福祉の理念に即して誕生した新しい成年後見制度は、後見の社会化とも言われています。その重要性、ニーズの高まりを考えると、介護の社会化で介護保険が誕生し介護扶助が創設されたように、後見扶助の創設も考えられますが、立法技術上は生活扶助に後見人等の報酬等の給付規定を設けることの方が容易に実現できるのではないか。

    (成年後見人による申請)
     生活保護法第7条 申請保護の原則に成年後見人を含めること。

    (理由)
     意思表示の困難な被後見人の場合には、その法定代理人である成年後見人に申請権を認めるのは、法定代理の趣旨を考えれば自明のことであり、現行は法の未整備とさえ言えます。なおその場合、現在申請権を付与されているその扶養義務者又はその他の同居の親族よりも優先度は高いものです。(2016.04.09)

  • つぶやき(72)・・・成年後見制度利用促進法に思うその2

     参議院内閣委員会の審議の過程で、論旨が明快であった共産党の委員が後見人による横領事件に言及されました。提案された公明党の議員は、その原因として後見人の理解不足を挙げていました。確かに横領事件の95%以上は親族後見ですので、その面はあるかもしれません。しかし、共産党の委員は、個人の資質の問題よりも制度の構造的問題を指摘されました。こうした問題は、未然防止策を議論するのが建設的です。続いて、同委員は日本弁護士会が提唱する「成年後見制度から意思決定支援制度へ」も言及されました。

     昨年101日の日本弁護士会主催の大会では、日本の意思決定支援制度の一つとして、真っ先に横浜市の後見的支援事業を取り上げていました。私たちの法人後見では、この事業とも連携を図っています。しかし、「成年後見制度と後見的支援事業」はあっても、「成年後見制度から後見的支援事業へ」は考えられません。役割が違うからです。

     もう一つ審議の過程をみていて、気になることがあります。それは、与野党総ての議員の意識下は、「成年後見制度は財産管理の制度」ではないかと感じられるからです。私たちが取り組むのは、資力の乏しい方々の身上監護です。有産階級の財産管理は私たちの守備範囲外です。その意味では、共産党の委員に取り上げてもらいたかったことがいくつもあります。例えば、報酬等の費用は単なる助成制度でいいのか権利としての給付を求めるべきではないか。禁治産・準禁治産時代の生活保護法はこのままでいいのかなどです。(2016.04.09)

  • つぶやき(71)・・・成年後見制度利用促進法に思う
     

     今回の成年後見制度利用促進法について、3、4年前に日本成年後見法学会が明らかにし与党に働きかけ始めた頃から、さらには昨年一年間、内閣府に設けられた障害者政策委員会、厚生労働省社会保障審議会障害者部会での議論、そしてこの2週間ばかりの法案国会上程後の審議経過を注意深く見守ってきました。促進する与野党と執行する行政は、成立した法と付帯決議を誠実に実行してください。それを監視するのは、私たち国民の義務であり権利です。

     また、反対した野党は、目指す意思決定支援制度の実現に努めて欲しいと思います。目指す方向には同感です。参議院内閣委員会で反対した共産党の委員の論旨は明快でした。日本弁護士会の提案した「成年後見制度から意思決定支援制度へ」にも言及されました。これをまとめた川島志保弁護士は、先般の神奈川県社協主催の講演会で成年後見と意思決定支援は矛盾しないとも述べておられました。

     一方で、私の脳裏には意思決定支援の名の下に代理・代行を行うとの識者の一言が突き刺さっています。

     私たちは実務家です。日々行政や市民から相談が持ち込まれます。理想を求めるために現実を放置しておくことはできないのです。苦悩しながらも良質な法人後見に取り組みたいと思います。来週厚生労働省に行く機会に恵まれました。この思いを伝えたいと思います。(2016.04.07

  • つぶやき(70)・・・2法案
     

     323日、内閣委員会で「成年後見制度の利用の促進に関する法律案」「成年後見の事務の円滑化を図るための民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律案」の2法案が可決されました。翌24日には、衆議院本会議で可決成立しています。間もなく参議院本会議でも可決されることでしょう。4月施行の内閣府スリム化法の前に成立させるという事情もあったようですが、3、4年前から言われていたこの2法案、最後は脱兎のごとくでした。

     この成年後見制度利用促進法をよく読むと取り組み方は、介護保険と同じです。また、「基本理念」は私たち法人の定款や基本理念とつながるところがあります。その意味では、一歩前進だと思いますがやっぱり禁治産・準禁治産制度を引き継ぐ現行成年後見制度は社会保障の制度に組み替える必要があるのだと思います。所管は厚生労働省と明確にすべきです。また、よく言われる意思決定支援は、成年後見の部分だけで言うべき問題ではないし、「いろはのい」です。そのために改革を遅らせるという立場に実務家の私は立ちません。(2016.03.25

  • つぶやき(69)・・・横浜家庭裁判所 大門 匡さん
     

     223日の神奈川新聞2面の下の方に小さな記事を発見しました。21日付最高裁人事で、千葉家裁所長の大門 匡(だいもんたすく)さんが横浜家裁所長に就任したという記事です。「大門 匡」で私にはすぐ分かりました。私が読んだ成年後見制度の最初の本が、大門さん著作の「新成年後見制度の解説」でしたから。今、私の書棚には一問一答「新しい成年後見制度」と言う分厚い大門さんの本も並んでいます。平成233月のあの東日本大震災の直後、横浜市はたきがしら一時避難所を設置しました。そこでの生活相談に横浜市社会福祉職OBらが結集、それが縁でその後、法人後見を目指してNPO法人を設置しました。横浜家裁のご理解も得て、平成242月から法人基本理念(誰にも等しく権利擁護)実現のために、主として資力の乏しい方々への支援を中心にした法人後見に取り組んでいます。NPO法人としては、横浜で最初の法人後見実施団体です。ここまでは、行政や障がいの関係者からの期待も大きく順調に発展してきています。しかし、ここのところ後見人の横領事件等が度々報道され、沈んだ気持ちになっていました。前から知り合いのような新所長着任で、なんだか元気が戻ってきたような気がします。(2016.03.12)

  • つぶやき(68)・・・スイカ
     

     ちょっと考え事していて、スイカを切符挿入口に入れようとしました。
    それを見ていた後ろの若い女性が、「かざせばいいのですよ」と教えてくれました。
    私、「恥ずかしいね」と言ったら、その女性、「ニッコリ」笑ってくれました。
    失敗だっていいことがあります。(2016.02.28

  • つぶやき(67)・・・成年後見制度利用支援事業予算その2

     平成28年度横浜市健康福祉局の権利擁護事業予算(案) 4億   617万円(100.7%)

    その内訳は

    .横浜生活あんしんセンター運営事業                  2億4,732万円( 97.5%
    .成年後見制度利用支援事業               8,631万円(110.4%) 
    .成年後見制度利用促進事業                ,317万円(114.1%) 
    .市民後見人養成・活動支援事業             5,937万円( 99.0%

    財源内訳は

    国費  1億5,199万円
    県費    2,575万円
    市費  2億  684万円
    その他   2,159万円                        (2016.02.14)

  • つぶやき(66)・・・成年後見制度利用支援事業予算その1

     この時期になると各地方自治体の新年度の予算(案)が判明します。私は、毎年横浜市健康福祉局の権利擁護事業予算についてチェックしています。横浜市の平成28年度成年後見制度利用支援事業については、8,631万円を計上し、対前年比10.4%と大幅に増加しています。資力の乏しい方々の後見業務に従事する私たちにとっては朗報です。
     また、横浜生活あんしんセンター運営事業費の中にこれまで「市内の社会福祉法人等による法人後見実施に向けた支援を行います。」とあった表現が、「市内のNPO等による法人後見実施に向けた支援を行います」と変わっています。この微妙な変化に私たちは注目します。今後もその内容をしっかり見極めていきます。(2016.02.14

  • つぶやき(65)・・・地域でのちょこっと相談、勉強会
     

     201623日(水)、私たちの事務所のある町内会の自治会館で、民生委員や町内会主催で「成年後見制度を学ぶ〜誰もが気になる認知症に備えましょう〜」と題した研修会に講師として呼ばれました。事前に成年後見制度の基本のきを話して欲しいとの要請を受けていました。60名以上の地域の方々が来てくれました。「講演会後、参加者の方に感想を伺ったところ、制度についてはよく分かった、身近に相談できる場が増えたとのお声を多くいただきました。大変好評で、うれしく思っております。」と主催者からメールがありました。これからも地域でのちょこっと相談、勉強会を大切にしていきたいと思います。(2016.02.05)

  • つぶやき(64)・・・成年後見制度は、国連の権利条約に抵触するか。

    【論点】
    ①権利条約は代理決定を否定しており、取消権を中心とした保護主義的な代行型の枠組みである成年後見制
     度は権利条約に抵触するのではないか。
    ②意思決定をする事項の中には、簡単な行為から高度な法律行為まであり、内容を理解できない事項につい
     ては意思決定できない。本人に取り返しのつかない不利益を及ぼす重要事項の決定には、成年後見制度に
     よる権利擁護が必要であり、権利条約の理念に適っている。(2016.01.21

  • つぶやき(63)・・・成年後見制度は、国連の障害者権利条約に抵触するか。

    (法務省)
     法務省としては、我が国の成年後見制度は条約に抵触するものではないと認識している。民法上,成年後見人は、本人(成年被後見人)の意思を尊重し、心身の状態及び生活状況に配慮する義務を負っている(民法第858条)ほか、本人の利益を保護するために各種の措置が講じられており、これにより本人の権利、意思及び選好の尊重(条約第12条第4項)が図られている。なお、仮に本人による意思決定が事実上不可能な場合(例えば、重度の認知症患者など)にまで一律に成年後見人等の代理権を認めないとすると、本人は事実上何らの法律行為をすることができないことになりかねず、かえって本人の保護に欠けるおそれがあると考えられる。(2016.01.19

  • つぶやき(62)・・・法人後見で先駆的成果
     

     2015123日付神奈川新聞特報面で、「法人後見で先駆的成果」と題して、よこはま成年後見つばさの取り組みが大きく報じられました。

    ・横浜市社会福祉職OBで作ったNPO法人
    ・活動評価され認定NPO法人に
    ・法人後見におけるつばさの存在感がうかがわれる
    ・会員有志が出資して「つばさ基金」を設立

     私たちの夢は、税金に頼らずオーラルピース事業とタイアップして全国でつばさ方式を展開することです。初夢かな。(2016.01.05

    *オーラルピース事業とは、新しく開発された飲み込んでも安心な口腔ケア剤の販売で障がい者の工賃アップを図る事業です。

  • つぶやき(61)・・・法人後見とは その3
     

     最高裁の平成26年の統計では、法人後見の全体に占める割合は、たった5.4%です。私は、社会福祉士として個人後見を10数年やってきましたが、法人後見はもっと普及すべきだと思っています。個人後見に携わる社会福祉士からの法人後見に対する声はあまり見掛けませんが、

    ・受任している全事案についてこのような業務検討会を行っているのか、行っているとしたらすごい
    ・被後見人に攻撃され精神的に追い詰められ病気になったことがあった。このように法人後見で対応でき
     たら良かった
    ・つばさに入って修行したい
    ・法人後見は心強い
    と言った法人後見を肯定的に受け止める意見が多くあったようです。

     個人後見か法人後見かではなく、個人後見も法人後見もきちんと機能すること、選択できること、連携しあえることが利用者に取って一番望ましいことと言えるのではないか。それこそが真のフィフティフィフティです。(2015.11.26)

  • つぶやき(60)・・・法人後見とは その2

     今国では、内閣府障害者政策員会と厚生労働省社会保障審議会障害者部会とで、「成年後見制度の利用促進の在り方」や「意思決定支援」について議論が進んでいますが、その中でもチームで対応する法人後見に注目が集まっています。

     法人後見を語る切り口はいくつかありますが、端的に言えば「個別処遇」と「法人運営」です。「個別処遇」については、つばさの担当者の多くは、ソーシャルワーカーとして豊富な経験があります。「法人運営」については、福祉事務所や児童相談所で学んでいます。チーム対応にも長けています。また、本人参加、本人意思の尊重はソーシャルワークの基本です。(2015.11.25

  • つぶやき(59)・・・法人後見とは その1
     

     横浜市内の地区の社会福祉士の集まりで、法人後見が話題になったそうです。私は居合わせてはいなかったのですが、個人後見に携わる社会福祉士の多くからは評価する声が上がったようです。しかし、中には法人後見は面倒臭い、自由にできないとの発言もあったようです。評価する人もいれば、しない人もいるこれでフィフティフィフティです。利用者の声も拾ってみたいものです。今も考えが同じかどうかわかりませんが、日本社会福祉士会発行の書物を読むと、「後見人は自然人が原則」と法人後見を極めて限定的に捉えています。しかし横浜国大の西森利樹氏の論文を読むと2000年の民法改正時の議論では、必ずしも限定的に捉えない意見も結構多くあったようです。今時代は、法人後見を求めているが私の感想です。(2015.11.26

  • つぶやき(58)・・・法人後見支援事業
     

     法人後見支援事業については、平成25年度から国は障害者地域生活支援事業の中で市町村の必須事業と定めています。神奈川県では、神奈川県社会福祉協議会が県から委託を受けています。横浜市では、横浜市社会福祉協議会が市から委託を受けています。

     それぞれNPO法人連絡会、よこはま法人後見連絡会を立ち上げて年に数回の連絡会が開催されています。県社協は良質な研修会を開催するなどそれなりに頑張っています。しかしながら、本来国が示している内容は、もう少し内容のあるものです。

    (1) 法人後見実施のための研修
    (2) 法人後見の活動を安定的に実施するための組織体制の構築
    (3) 法人後見の適正な活動のための支援
    (4) その他、法人後見を行う事業所の立ち上げ支援など、法人後見の活動の推進に関する事業

    政令指定都市の横浜市も頑張って欲しいものです。(2015.11.22

  • つぶやき(57)・・・50周年

     毎週日曜日の日本テレビで放映される人気番組「笑点」は、スタートして50周年になるそうです。50周年といえば、横浜市社会福祉職制度が導入されて丁度50周年だそうです。50年前というと昭和40年前半です。日本は高度成長真っ盛りの時です。企業も行政も人集めに四苦八苦していた時代です。そうした中でスタートした社会福祉職制度です。紆余曲折がありましたが、50年続きました。つばさにもその社会福祉職OBが沢山集っています。福祉は結局人材です。横浜市の社会福祉制度が果たしてきた役割を再認識したいと思います。(2015.11.22

  • つぶやき(56)・・・人間裁判「朝日訴訟」

      川崎市の成年後見制度利用支援事業改悪に関して、限られた予算の中で増額予算も確保しているので改悪ではないとすることに、半世紀も前の朝日訴訟第1審判決に絡めて私の考えを説明しました。朝日 茂さんが起こした朝日訴訟は私の学生時代です。
     何と1028日の日比谷公園での憲法25条集会で、小池さんが挨拶の中で同趣旨のことを言っていました。朝日訴訟継承者の朝日健二さんは、 1020日に亡くなられています。ご冥福をお祈りします。(2015.10.31

  • つぶやき(55)・・・マイナンバーへの対応
     

     是非はともかくとして後見人としての実際対応は、「やむを得ない理由により住所地において通知カードの送付を受けることができない方への各種質問について」に従いました。

    第1段階は、①通知カードへの対応 ⇒ 居所情報の登録
          ②マイナンバーの把握 ⇒ 情報管理     
    第2段階は、個人番号カードへの対応 

     現在は、第1段階の①が終了。今後は、第1段階の②と第2段階です。対応経過について、122日の県社協主催法人後見連絡会で発表を依頼されています。私たちの法人では、ここまでは「居所情報の登録」など急を要したので、該当者にメール、電話で対応依頼しましたが、1月早々に担当者会議を招集予定です。
     なお蛇足ですが、実践 成年後見 No57「マイナンバーへの成年後見人の心構え」を参考にしました。(2015.10.31

  • つぶやき(54)・・・成年後見制度の利用促進の在り方に関する研究報告書

     意思決定支援の在り方並びに成年後見制度の利用促進の在り方に関する研究報告書が公開されています。長文ですが、最後に法人後見を重視したとりまとめで得心がいきます。(2015.09.20
    ------------------------------
    平成26年度障害者総合福祉推進事業
    意思決定支援の在り方並びに成年後見制度の利用促進の在り方に関する研究報告書
    発行 : 20153
    発行者:公益社団法人日本発達障害連盟
    内容 :A4版 111ページ
    Ⅰ 事業の全体的まとめ
    Ⅱ 意思決定支援について
    Ⅲ 成年後見制度の利用促進について 

    http://www.jldd.jp/?page_id=2504

  • つぶやき(53)・・・釜山
     

     韓国釜山に私たちの知り合いがいます。障がい者施設の施設長です。そこの法人では、高齢者の施設も運営しているそうです。45年前に病院の建物を高齢者施設に転用した例がないかと相談があったので、旧横浜市大病院の建物を特別養護老人ホーム等に転用した例を紹介しました。その後、数人の方が視察にきましたので案内しました。来週、車椅子の看護師さんがその施設長に会いに行きます。私も一度は釜山に行き、韓国にもオーラルピース事業を売り込みたいと思っています。(2015.09.20

  • つぶやき(52)・・・成年後見制度の変革
     

    権利擁護のパラダイム転換と成年後見制度の変革
    ~認知症の方や障害者の方にも意思はある~

    権利擁護の世界は、代行決定から意思決定支援へのパラダイム転換が起きています。ところが、日本の成年後見制度は、身上看護、財産管理の両面で課題が山積し、制度疲労を起こしています。実情は直視してみましょう。
    201597
    全国権利擁護支援ネットワーク代表 国学院大学教授 弁護士 佐藤彰一

    私も一生懸命読みました。法人の中でも繰り返して読んでいくことにします。
    全文は、以下のところで読めます。(2015.09.07

    http://bylines.news.yahoo.co.jp/satoshoichi/20150907-00049247/

  • つぶやき(51)・・・阿部志郎さんの話
     

     天草四郎の話から、話が発展しました。現代のしろうは阿部志郎と浅野史郎です。まじめな志郎とおちゃらけの史郎です。横須賀基督教社会館会長の阿部志郎と元宮城県知事の浅野史郎です。56年前の社会福祉士全国大会神奈川大会で同時にお二人を招きました。その落差が面白かった。 

     神奈川県社会福祉士会の設立総会は、平成411月でしたから、23年前になります。私も準備委員会の一人でした。設立総会の記念講演は、阿部志郎さんに頼みました。阿部志郎さんは今年の社会福祉士全国大会石川大会の基調講演もやっています。厚生省の「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会」では、座長を務めていました。報告書は、平成12128日です。その報告書がきっかけで、平成14年にいわゆるホームレス自立支援法ができます。私はその検討会に呼ばれて意見発表しています。ホームレス自立支援法制定過程にも関わりました。古い話です。(2015.09.07 

    http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s0012/s1208-2_16.html

  • つぶやき(50)・・・後見監督人の職務
     

     家裁が監督人を選任することについて、これまで私は新米で危なっかしいからという理由しか考えてきませんでしたが、民法860条(利益相反行為)のただし書きの趣旨による監督人選任もあるのですね。

    860条 利益相反行為
    826条の規定は、後見人について準用する。ただし、後見監督人がある場合は、この限りでない。

    民法851条 後見監督人の職務
    後見監督人の職務は、次のとおりとする。
    一 後見人の事務を監督すること。
    二 後見人が欠けた場合に、遅滞なくその選任を家庭裁判所に請求すること。
    三 急迫の事情がある場合に、必要な処分をすること。
    四 後見人又はその代表する者と被後見人との利益が相反する行為について被後見人を代表すること。
    2015.08.29

  • つぶやき(49)・・・飛べ!
     

     今、北京で世界陸上が開かれています。昨晩、何気なくテレビを見ていたら、男子走り高跳びが放映されていました。実況していたアナウサーが、「飛べ!」と絶叫していました。よく見たら飛んでいたのは「戸邉 直人」選手でした。(2015.08.29

  • つぶやき(48)・・・オーラルピース事業
     

     オーラルピース事業を進める(株)トライフの手島社長は言います。「障がい者が安心して生きられる社会、そのために足りないピースが二つある。一つが仕事の問題。もう一つは、親亡き後問題。この二つのピースを埋めるのがオーラルピース事業」。私たちはこの言葉を信じています。本日もオーラルピース事業を個人で始めた「けちんぼう散歩」の田所 淳さんに代わって、知的障がい者入所施設のK学園にオーラルピースを納品してきました。もしかするとK学園自体がオーラルピース事業を始めるかもしれません。同じ法人が隣で特別養護老人ホームも運営しているからです。
     手島社長から返事がきました。⇒須田さん ありがとうございます。「仕事」の方を早く軌道に乗せて、「親なき後問題」を融合させるモデルを示したいと思います。引き続きお力をいただけましたら幸いです!(2015.08.28

  • つぶやき(47)・・・改革の手法
     

     私も所属する日本成年後見法学会の関係者の方から、821日の与党による成年後見制度の普及促進のための2法案(議員立法)報告会の資料をいただきました。3年前にも同様の動きがありました。3年前に与党に提案したのは、日本成年後見法学会でした。
     正直なところ成年後見法学会の動きと日本弁護士会の動きの違いに戸惑っています。弁護士会は、「成年後見制度」から「意思決定支援制度」へです。内閣府障害者政策委員会で参考人意見を述べられた佐藤彰一さんと細川瑞子さんの違いかもしれません。現実政治を動かす手法の違いかもしれません。現実論と理想論かもしれません。私たちの社会の仕組みを改革する方法の違いかもしれません。しかし、現実論も理想論も障害者権利条約を意識しているのは間違いありません。何れにしても、私たちは評論家でなく実践家です。日々、判断能力の不十分な方々の生活課題解決とその権利擁護に追われています。一生懸命取り組むことに違いはありません。2015.08.27

  • つぶやき(46)・・・成年後見制度利用の促進に関する法律案
     

     821日(金)、与党が成年後見制度の普及促進のための2法案(議員立法)を弁護士や司法書士の関係団体と障がい者団体に報告したそうです。(2015.08.27

    公明党の起案:「成年後見制度の利用の促進に関する法律案」
    自民党の起案:「成年後見の事務の円滑化を図るための民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律案」

  • つぶやき(45)・・・団体の名称
     

     私たちの法人の名称は、「NPO法人 よこはま成年後見つばさ」ですが、当初は次のような4つの名称の提案がありました。
    1. NPO法人 よこはま成年後見支援ネット つばさ   提案者:篠崎
    2. NPO法人 はまっ子後見             提案者:芦田
    3. NPO法人 よこはまサポート つばさ        提案者:熊谷
    4. NPO法人 後見支援 よこはま           提案者:須田
    どこで何をやっている団体かが一目で分かる名称にしたい。愛称も付けてはどうかとのことから最終的に「特定非営利活動法人 よこはま成年後見 つばさ」と命名しました。2015.08.22

  • つぶやき(44)・・・年金未支給問題
     

     本日814日は、年金支給日です。私たちが担当してきた被後見人(生活保護受給)のSさんが、残念ながら812日に亡くなりました。銀行振り込み口座は813日に解約しました。余命を宣告されていたので、14日を境にいくつかのシミュレーションを立てていました。年金未支給問題と生活保護との関係です。Sさんのご冥福をお祈りします。(2015.08.14

  • つぶやき(43)・・・成年後見制度利用支援事業について
     

     最近の横浜市成年後見制度利用支援事業の運用と川崎市成年後見制度利用支援事業要綱改悪を巡って、7月末に、当事者であるA区長とB区長宛に成年後見制度利用支援事業につての意見・要望・提言書を提出しました。これについて、84日(火)、5日(水)にA区とB区の高齢担当係長から、取り扱いについて照会がありました。回答は要しないが、意見・提言については行政内部での議論の際に参考にして欲しいこと、要望もあるので健康福祉局に上申して欲しいことを伝えました。一方、川崎市内のNPO法人からの連絡によると、これを機会に川崎市と話し合いの場を設けるとのことです。(2015.08.10

  • つぶやき(42)・・・あと少し
     

     「999,516」これは、201587日現在の私のホームページのアクセス回数です。あと、少しで100万アクセス達成です。ホームページの開設は、1996512日ですから、19年経ちました。ホームページの開設目的は、福祉相談室の設置でした。福祉相談室は、運営主体こそ日本コンピューター株式会社に代わりましたが、今でも続いています。(2015.08.07 

    http://www.asahi-net.or.jp/~zi8y-SD/ 

  • つぶやき(41)・・・鶴首して吉報を待つ
     

     731日(金)午後、つばさの事務所に特別送達で審判書が届きました。法人として32番目の受任です。申立は617日(水)でしたから、最近ではめずらしく審判まで時間がかかりました。後見制度支援信託の利用を検討しているのではないか、申立まで3年掛けたので報告書(真理プロジェクト)の回し読みしているのではないかなど憶測が飛びました。「鶴首して吉報を待つ」とはこのことか。(2015.08.01

  • つぶやき(40)・・・認定NPO法人の申請
     

     昨年から準備を進めてきた認定NPO法人について、729日(火)、横浜市市民局で3度目の事前相談がありました。二人の職員が最終の書類点検を行い申請が受理されました。来月下旬には、つばさの事務所で市民局の職員4名が実態確認調査を行い、6ヶ月以内に認定の結論が出されます。財政基盤の強化、社会的信用度の向上はもとより権利擁護の分野でのリーディングヒッターを目指します。(2015.07.29

  • つぶやき(39)・・・梅雨明けか(2

     712日(日)夕方7時頃、近くを流れる鶴見川の土手で赤く染まる夕焼けを見ていたら、ねぐらに帰るカラス、すずめのお宿、むくどりの大群、曲芸のこうもり、もの哀しげに鳴くひぐらしにも出会いました。
    2015.07.12

  • つぶやき(38)・・・梅雨明けか(1)
     

     712日(日)、明け方4時過ぎ外はまだ真っ暗ですが、小鳥の鳴く声で目を醒ましました。よく聞くとカナカナカナと蝉の声が聞こえるではありませんか。もしかして梅雨明けか。遥か昔、夏の到来を待ちわびる童心、そんな気分になりました。(2015.07.12)

  • つぶやき(37)・・・BMIの計算式

     NHKテレビで朝、ダイエットの番組がありました。何となく見ていたら、BMIの計算式で、
    体重÷身長÷身長=18.525というのがありました。
    よしやってみよっと思って、数字を入力していて、何だか変だなと感じて、手をよく見るとそこには、テレビのリモコンがありました。(2015.06.27
  • つぶやき(36)・・・キーボード
     

     2015625日(木)、第4回担当者養成講座でした。パワーポイントを使うため、デスクトップパソコンの位置をテーブルの方に移しました。パソコンを起動して、マウスでパワーポイントをスタートさせました。しかしその先に進めません。変だな、どうしてだろうとしばらく考えてしまいました。キーボードを使うことに気づいたのは、しばらくたってからです。(2015.06.27

  • つぶやき(35)・・・人生の終末に寄与
     

    家裁に提出した報告書に付記しました。
    ------------------------------------------------------------
    中区長申立による平成181026日付審判の保佐業務でしたから、ほぼ9年に渡りました。受任の経緯は、私が中福祉事務所長経験者だったことにあります。親族が誰もいませんでしたので、ご本人から頼られました。墓参やヘルパー派遣などそれなりに人生の終末に寄与できたものと思います。 

     私自身は、個人後見はこれで終了(平成14年から)し、これからは私が理事長を務める特定非営利活動法人 よこはま成年後見 つばさによる法人後見に尽力いたす所存です。なお、つばさは既に会員45名(そのうち30名は、横浜市の福祉事務所や児童相談所などのケースワーカーを経験した社会福祉職OB)になっていますので、質・量ともに今後、一定の役割を果たせるものと思います。(2015.06.20)

  • つぶやき(34)・・・617
     

     2012220日、TBSニュースバード ニュースの視点で放映された「絆を断ち切る、絆を広げる~成年後見制度を考える~」を改めて見ました。

     映像にお母さんと登場していた真理さんとは「真理プロジェクト」で、3年間準備を進めてきました。その結果、2015617日(水)に本人申立で保佐開始の審判を求めました。審判が待たれるところですが、新たなスタートです。 

     一方で、私が9年間個人後見で関わってきた高齢者(映像で車椅子で登場)の方は、この430日に93歳で永眠しました。617日(水)に、家裁に終了報告書を提出しました。親族は誰もいませんでしたが、生前に交わした約束「私の願い」に従って、熱海のお寺さんに納骨してきました。合掌 (2015.06.20)

    絆を断ち切る、絆を広げる~成年後見制度を考える~前半
    https://www.youtube.com/watch?v=QeTxRZK_TtQ 

    絆を断ち切る、絆を広げる~成年後見制度を考える~後半
    https://www.youtube.com/watch?v=BtddvpC4exc

  • つぶやき(33)・・・利息 25

     個人後見で9年間担当してきた被保佐人が亡くなり、先般ようやく家裁に終了報告書を提出しました。死亡直後に預金残高を0円にして財産目録作成しました。その後に銀行で口座の解約をしたところ、利息が25円付いていました。目算が狂って、最後の財産目録を作り直しました。(2015.06.19

  • つぶやき(32)・・・エールの交換
     

     2015617日(水)は、後見的支援として3年掛けて取り組んできた真理プロジェクトの真理さんの家裁申立でした。ヒアリングは、調査官補と調査官(アドバイザー役)の女性お二人で行われました。とても心温まる好感度のヒアリングでした。伝えたいことは沢山がありますが、最後に互いにエールを交わしました。調査官からは、「長い間の申立支援ご苦労様でした」と私たちに労いの言葉がありました。私たちからは、「真理さんがとても話しやすかったと言っていました」「そばで聞いていて、私たちもとても嬉しくなりました」と返しました。お二人の調査官、満面の笑みを浮かべてくれました。(2015.06.18

     真理プロジェクト報告書(ダイジェスト版)
    http://www.ne.jp/asahi/hama/tubasa/mariphoukoku.pdf

  • つぶやき(31)・・・4歳

      家裁申立時のヒアリングでは、質問がパターン化しているので、どうやらマニュアルがあるらしい。その中の一つに候補者の年齢があります。担当予定者に向けて質問しているのですが、今度聞かれたら「4歳」と答えたらどうだろうか。法人設立4年だからです。(2015.06.13

  • つぶやき(30)・・・スーパーモデルの最後の旅
     

     55日は、9年間担当してきた被保佐人さんの葬儀・火葬・納骨でした。熱海に菩提寺があって、その日のうちに納骨も済ませてきました。被保佐人さんは93歳でした。とても気品があって、綺麗な方でした。お化粧が大好きで、化粧品を買ったりマニュキアをしたりするのが趣味でしたので、お顔の脇にそっとお化粧道具も納棺してあげました。

     56年前の1111日のことですが、この日は介護の日です。資生堂が、たまには介護をしている人もお化粧をして疲れを癒してくださいとのイベントを開いていました。介護を受けている人も参加させて欲しいと事前に了承を得て、顔馴染みのヘルパーさんに同行を頼んで、スーパーモデルと称して会場に乗り込みました。会場にはテレビカメラも入っていて、案の定会場で一番注目されました。皆から綺麗、綺麗と言われ満面笑みを浮かべていました。でも、帰りのタクシーの中で「私、資生堂ではなくポーラを使っているのよ」と言われてしまいました。

     このヘルパーさんには、その後も月に1、2回話し相手として特別養護老人ホームに訪問してもらっていました。親族は誰もいないので、葬儀の参加者は私とこのヘルパーさんだけでした。遺骨となったスーパーモデルさんは、ヘルパーさんの胸に抱かれて熱海まで最後の旅でした。合掌!(2015.05.06

  • つぶやき(29)・・・また笑われた
     

     薬局で500円ちょっとの買い物をしました。レジでまずカバンから財布を取り出し、小脇に挟みました。次に小銭入れを取り出しましたが、足りないことがわかり、今度は千円札で払うつもりで、カバンの中の財布を探しました。ありません、おかしいなと思いカバンの中を探しているうちに脇から財布がポトリと落ちました。それを見ていた、若いレジの子に笑われました。(2015.05.04

  • つぶやき(28)・・・親族後見人
     

     少し前に相談のあった親族申立、親族後見人希望だった方が書類の書き方の相談に見えました。てっきりこれから申立するのかと思っていましたが、訳あって、既に弁護士による代理申請で審判も出ていました。

     その弁護士からは、書類提出も相談に乗ると言われていますが、つばさの事務所が近いのでと相談に来所されたとのことです。

     家裁提出書類のチェックと今後の記録とか金銭出納帳の作成、挙証資料の保管など後見業務のノウハウを丁寧に伝えました。引き続き気軽につばさの事務所をご利用くださいとも伝えました。家裁の書類が親族後見と専門職後見と少し違うことを知りましたが、本来は、親族後見人にはこうした第三者の支援が継続的に必要なのです。それにしても、親族後見人の方に気楽に事務所を利用していただくこともつばさの大事な役割です。(2015.04.27

  • つぶやき(27)・・・川崎市の成年後見制度利用支援事業
     

    20154月から、川崎市は成年後見制度利用支援事業要綱を改正しました。
    難解な改正川崎市成年後見制度利用支援事業要綱を読むと、次の三点が読み取れます。

    1)預貯金の保有限度額30万円を導入したこと
    2)助成額を切り下げたこと
    3)市民後見人を排除したこと

    その結果、特に(1)の導入で、一気に利用者が制限されてしまうのではないか。またそれがこの改正の狙いなのでしょう。このまま他都市に悪影響を及ぼすなら、2001年から各地で一歩一歩積み上げてきたものが、川崎市によって一気に突き崩されてしまうような危機感を抱きます。
    これは明らかな権利擁護事業の後退です。文字通り改正ではなく改悪です。
    助成は、成年後見人等に対してではなく、成年被後見人等に対して行われます。
    日本社会福祉士会発行の成年後見実務マニュアルの冒頭に成年後見制度の理念と成年後見人等の責務が書かれています。そこには、「成年被後見人等の最善の利益を実現するために、成年被後見人等の立場を代弁(アドボカシー)していくものであることをまず認識しなくてなりません」とあります。川崎市の成年後見制度利用支援事業の改悪に対して、専門職団体が声をあげなければ掲げた理念や責務が虚しくなります。助成事業はやっぱり単なる助成です。利用者にしっかり根ざした権利としての仕組みの必要性を一段と実感しました。(2015.04.23 

  • つぶやき(26)・・・未成年後見申立と報酬助成

    未成年後見人選任の申立と報酬について調べてみました。
    まず未成年後見人の選任の申立者は、民法第840条に規定されています。

    1.未成年被後見人(*)
    2.その親族
    3.その他の利害関係人

    (*)未成年者が申立てをするには意思能力があることが必要です。
    因みにその他の利害関係人とは、児童相談所長とか福祉事務所長です。

    ・児童相談所長は、児童福祉法第33条の八で申立は義務規定です。
    ・福祉事務所長は、生活保護法第81条で申立は義務規定です。

    一方で平成245月の児童虐待防止対策支援事業の通知に基づき、横浜市は未成年後見人確保と銘打ち横浜市未成年後見人支援事業を平成252月から実施しています。しかしこの規定をみるとこの事業の対象者は、児童相談所長による選任請求に限るようです。

    つまり、民法第840条に規定に規定する未成年被後見人、その親族、福祉事務所所長などの児童相談所長以外の利害関係人による申立の場合は除外されているのです。

    なお、未成年者に知的障がいがある場合は、知的障害者福祉法第28条に基づき、成年後見制度による区長申立も考えられます。その場合は、成年後見制度利用支援事業の利用ができるのでしょう。

    どうやら横浜市未成年後見人支援事業にも課題があるようです。(2015.04.14

     

  • つぶやき(25)・・・笑ってしまう話
     

     私は視野が狭くなってきて、ここのところ眼科から処方された点眼薬を使っています。また、この時期花粉症もひどく点鼻薬も使っています。今朝、まず点鼻薬を使いました。でも何か鼻が変なのです。ひょいと手を見ると持っていたのは点眼薬でした。これが反対だったらどうしよう。失明するかな。(2015.04.04

  • つぶやき(24)・・・起死回生の一言
     

    先般Y家庭裁判所で行われた本人申立のヒアリングの一部をご紹介します。
    本人:愛の手帳B1 保佐類型
    日時:2015年○月○日午前900
    場所:Y家庭裁判所
    同席:施設職員 つばさ2

    <ヒアリング>
    調査官:ここはどこですか
    本 人:(緊張気味に)わからない
    調査官:今日は、何のために来ましたか
    本 人:わからないなー
    調査官:どんなことをやってもらいたいのですか
    本 人:(しばらくして)わからない
    職 員:(たまらず)ご本人にはよく説明し、わかってもらえているのですが。
    (まずい、この申立失敗に終わるのかと固唾を飲んでいると)

    やおらご本人自ら
        これから生きていくのに
        自分一人ではできないことが沢山あって
        助ける人がいないとできない
        助けてくれる人がいれば安心する
    (と起死回生の一言が飛び出します)

    調査官:それでは、申立は○○さんの希望でいいですね
    本 人:(即座に)はい、いいです

    ここから調査官との会話がスムーズに進みます。
    この審判が待たれます。春の訪れとともにあったかい風が吹くことでしょう。(2015.03.24

  • つぶやき(23)・・・愛称
     

     私は、被保佐人Aさんに日頃担親分と言われていますが、被後見人Bさんの妻には社長さんと言われています。当初、担当者は妻に大きな声で怒鳴られたりしましたが、今では何でも相談されるなくてはならない大切な存在になっています。いつも社長さんによろしくと言われるそうです。そう言えば、10年以上も昔担当した被補助人さんに補助人の役割を説明した際、それでは「私の片腕」だと返されました。「親分・社長・片腕」どれも私にとっては嬉しい愛称です。(2015.03.10

  • つぶやき(22)・・・親分・子分
     

     2015227日、横浜家庭裁判所で被保佐人Aさんの代理権追加申立のヒアリングを受けました。日頃、私はAさんに担当Bさんの親分と言われています。調査官から○○についてもつばさ(法人後見)に任せてもいいですねと問われると、Aさんは、何度もBさんに全て任せてあるからと答えます。調査官は、つばさにと言うのですが、Aさんにとって法人と担当の関係は難問だったようです。でもこれって結構法人後見の本質論かもしれません。結局、私の「Bさんは私の子分だからいいやね」の一言で終わりました。(2015.03.01

  • つぶやき(21)・・・誰が申立を行うか

     <設問>
     AさんとBさんはご夫婦です。Aさんは、認知症の妻Bさんを介護しながら、生活をしていました。妻Bさんは、半年程前にCグループホームに入所しています。ところが、Aさんにも認知症が始まり、区役所などの支援で親族申立により後見人が選任されました。後見人は、つばさです。

    さて、ここで設問です。妻Bさんにも後見人が必要だとすれば、その申立人は誰が行うのか、誰が相応しいのかです。

    ①夫Aさんの法定代理人であるつばさが申立人になることができるか
    ②妻Bさんの親族がいれば、親族申立が相応しいのか
    ③申立てる親族がいなければ区長申立ではないか 

    設問①は、弁護士の解説によれば不可のようです。その論点は、
    1.民法859条の視点
    2.弁護士法に基づく代理行為
    しかし、実際問題として、③はなかなか進みません。そうすると残りは②か、さらには④本人申立、⑤法テラス利用です。身上監護重視の立場から、資力が乏しい判断能力の不十分な方の権利擁護の立場から、迅速な申立、その支援のあり方をもっともっと研究する必要があります。(2015.02.22

  • つぶやき(20)・・・申立のプロセス
     

    今、保佐類型の家裁申立を2件準備しています。

    <その1>
     K社会福祉法人のグループホームに入所している方です。当事者の方とつばさのメンバーで法務局や家裁に出かけたりしています。帰りにお茶を飲んできます。おしゃべりしてきます。今、グループホーム職員の申立書類作成をお手伝いしています。ご本人申立です。代理権設定を丁寧に検討しています。

     <その2>
     3年前から進めているMプロジェクトのMさんです。ご本人参加の一ヶ月に一回のミーティングで生活していく上での必要な事項を書き出しています。講演会や座談会でコンビも組みました。感動的な申立理由を読みました。こちらもご本人申立です。暖かくなる頃には、申立の段階になると思います。

      両方とも申立のプロセスを大事にしています。ご本人の意思を大切にしています。プロセスの時間の長短はありますが、丹念に関係性を築いています。(2015.02.11)

  • つぶやき(19)・・・葬儀
     

     年の暮れに被後見人さんが亡くなりました。1年ちょっとのつばさとの関係でした。年が明けて、13日が葬儀でした。葬儀場での最期のお別れの時、小学校三年のお孫さんが泣きじゃくっていました。寂しいねと声を掛け、そっと頭を撫ぜてあげました。
     葬儀場の待合室でそのお孫さんと沢山おしゃべりしました。その子は桜で有名な公園の近くに住んでいるそうです。桜の咲く季節に公園を案内してもらう指切り拳万をしました。
     おじいちゃんは、ご家族に見守られて旅たちました。合掌!(2015.01.18

  • つぶやき(18)・・・実習その3
     

     東京大学市民後見人養成講座7期生のお一人(精神保健福祉士)が、つばさでの実習を終了しました。テーマは「成年後見制度と横浜市障害者後見的支援事業の連携」でした。しっかり実習ノートも作成できました。つばさの会員にもなりました。東大での養成研修終了後は、つばさ内部で担当者への就任を検討していくことになります。(2015.01.10

  • つぶやき(17)・・・実習その2

      128日(月)、東京大学市民後見人養成講座7期生の実習の一環として、Y地区を巡回しました。ある認知症高齢者(被保佐人)の生活圏です。パチンコ屋、信用金庫、地域包括支援センター、ゆうちょ銀行、大家などです。途中予定外で地域の民生委員宅を伺いました。地域で在宅の認知症高齢者を支える仕組み作り、ネットワーク作りの場面を実習生に見ていただくことになりました。これぞ生きた実習です。
    2014.12.21

  • つぶやき(16)・・・実習その1

     1015日(水)に、東京大学市民後見人養成講座7期生5名がつばさの視察に来られました。そのうちのお一人(精神保健福祉士)が、引続き実習を希望されたので、5日間の実習カリキュラムを組んで受け入れました。カリキュラムは座学の他に、業務検討会の傍聴、真理プロジェクト参加などより実践的なものとしました。(2014.12.11

  • つぶやき(15)・・・200名体制
     

     20141021日現在、つばさの会員・賛助会員は、会員が30名、賛助会員120名(個人112 団体8)の合計150名になりました。つばさの200名体制も夢ではありません。認定NPO法人を目指して、みんなで力を合わせましょう。(2014.10.23)

    ♪一年生になったら、友達100人できるかな♪ ♪NPO法人になったら、、、、  。

  • つぶやき(14)・・・外国人と成年後見制度

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    Q:
    外国人も成年後見制度を利用することができるか
    A:できます。根拠は、法の適用に関する通則法第5条。
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    法の適用に関する通則法

    (後見開始の審判等)
    第五条  裁判所は、成年被後見人、被保佐人又は被補助人となるべき者が日本に住所若しくは居所を有するとき又は日本の国籍を有するときは、日本法により、後見開始、保佐開始又は補助開始の審判(以下「後見開始の審判等」と総称する。)をすることができる。2014.10.17

  • つぶやき(13)・・・国際福祉機器展

     2014101日から3日まで、東京ビッグサイトで第41回国際福祉機器展が開催されました。三日間で来場者は、約13万人あったそうです。私たちも応援している新しい口腔ケア剤のオーラルピースも出展していたので、私は初日に説明要員として出向きました。ブースには沢山の方が来られ、10時から17時まで立ちっぱなしで対応しました。オーラルピースは総て天然素材でできているので、飲み込んでも安心な製品です。さらに障がい者の雇用にも寄与する画期的なビジネスモデルです。(2014.10.05

  • つぶやき(12)・・・つばさ応援隊

     特定非営利活動法人 よこはま成年後見 つばさ よこはまは、多くの方に支えていただくために一ランク上げて認定NPO法人を目指しています。この目的実現のため、賛助会員を増やす運動に取り組んでいますが、お陰様で8月末現在、賛助会員は118名(個人111 団体7)になりました。今後、賛助会員の愛称はつばさ応援隊とし、多くの皆さんの期待に応えるべく、一層良質の後見業務実施に努めていきます。(2014.09.04
  • つぶやき(11)・・・分野

     2014813日、法人として21件目の事例を受任しました。これまでの受任事例を分野別に見ると、たまたま認知症高齢者7件、知的障がい7件、精神障がい7件となりました。3年前法人後見を行うためつばさを立ち上げる時、どの分野をやるか特段議論はしませんでした。ただ、会員の入会時には、希望分野を聞いています。現在の受任状況や相談状況から見ると、どちらかと言うとつばさへの期待は、障がいの分野からの期待が大きいと言えます。(2014.08.18

  • つぶやき(10)・・・国民とは

     「国民とは日本国民を意味するものであって,外国人はこれに含まれないものと解される。」これは、718日の最高裁の判決文の一部です。こんなへんてこりんな日本語があるかね。日本に住む外国人が生活に困窮した場合、法的に生活保護の対象になるかどうかが争われた裁判で、最高裁判所は「法律が保護の対象とする『国民』に外国人は含まれない」とした判決文です。それにしても、最高裁判決だけではなく、福岡高裁判決、大分地裁判決と丁寧に読み込む必要がありそうです。(2014.07.25

  • つぶやき(9)・・・賛助会員100名突破


     認定NPO法人になる認定基準にパブリックサポートテスト(PST)というのがあります。その中に絶対値基準というのがあります。年間3,000円以上の寄付者の数が年平均100人以上です。そこで、賛助会員100名運動に取り組んできました。お陰様で、718日に100名を突破しました。721日現在、会員29名 賛助会員104名(個人97 団体7)。

    賛助会員100名運動は、会員・賛助会員200名運動として継続します。2014.07.21

  • つぶやき(8)・・・NPO法人後見連絡会

     神奈川県社会福祉協議会の主催で、年2回NPO法人後見連絡会が開催されています。それぞれの団体の状況や課題を情報交換しています。内容の濃い研修会も企画されます。以下の8団体が参加しています。(2014.07.17) 

    ・特定非営利活動法人 NPO成年後見湘南(平塚市)
    ・特定非営利活動法人 かわさき障がい者権利擁護センター(川崎市)
    ・特定非営利活動法人 湘南鎌倉後見センターやすらぎ(鎌倉市)
    ・特定非営利活動法人 湘南ふくしネットワークオンブズマン(茅ヶ崎市)
    ・特定非営利活動法人 総合福祉サポートセンターはだの(秦野市)
    ・特定非営利活動法人 地域福祉を考える会(伊勢原市)
    ・特定非営利活動法人 よこはま成年後見つばさ(横浜市)
    ・特定非営利活動法人 ジョイサポート(座間市)

  • つぶやき(7)・・・行政の縦割りの壁

     申立支援の「四つの壁」のうち「行政の縦割りの壁」について、横浜市は一定の改善をしたようです。これまで当該者が生活保護受給者だと、情報を把握している保護課と区長申立の所管である高齢・障害支援課とでとかく業務の押し付け合いがあって結局、なかなか申立が進まないという現実がありました。それについて、一定の整理があって申立事務が進むようシステム化したようです。イメージ図やマニュアル、様式もあるようです。市民から見れば当たり前のことなのですが、保護課職員によると風通しがよくなった。スムーズになったとのことです。私たちも協力したいと思います。(2014.06.28

  • つぶやき(6)・・・成年後見関係事件の概況

     平成25年成年後見関係事件の概況が、最高裁のホームページで公開されています。それによると、申立件数はこれまで右肩上がりで増え続けてきましたが、今回止まりました。後見類型は微減、保佐・補助類型は増加しています。後見類型は、国連の障害者権利条約第12条に抵触すると多くの識者に指摘されており、今後の成年後見制度の在り方を暗示しているようにも思われます。なお、法人後見は伸びています。また、市民後見人について、「市民後見人とは,弁護士,司法書士,社会福祉士,税理士,行政書士及び精神保健福祉士以外の自然人のうち,本人と親族関係(6親等内の血族,配偶者,3親等内の姻族)及び交友関係がなく,社会貢献のため,地方自治体等が行う後見人養成講座などにより成年後見制度に関する一定の知識や技術・態度を身に付けた上,他人の成年後見人等になることを希望している者を選任した場合をいう」と記しており注目されます。(2014.06.01)

  • つぶやき(5)・・・小さくとも強い法人

     2014426日は、つばさの総会でした。新年度の事業計画の中で法人のあり方として「小さくとも強い法人」と表現しました。強い法人の文字に込めた意味合いは何だったか。まず、ご利用者さんやそのご家族から見たら、財産管理と身上監護への安全・安心・安定でしょう。次に家裁から見たら、法人の持続力・財政力・解決力。社会から見たら、信頼性・透明性・サービス性です。最期に会員から見たら、理事やスーパーバイザーへの相談可・交代可・チーム対応可ではないか。(2014.04.29)

  • つぶやき(4)・・・医療費自己負担額

      先日、かかりつけのクリニックに行き、いつものように国民健康保険被保険者証を提示した。そしたら、受付の方が須田さんは先月で70歳ですから自己負担額が変わっているかもしれません。受給者証をお持ちですかと問われた。さてと、そう言われれば区役所から何か黄色のものが送られてきたようなと。とりあえず3割負担して帰宅。家の中を探すと、あった、あった。一部負担金の割合は1割でした。もちろんその足ですぐ差額を払い戻してきました。その後よく調べると、70歳でも3割、2割、1割とあるようです。さらに75歳になると長寿医療制度だって。何だよ、俺って高齢者かよ。これは喜ぶべきことか、悲しむべきことか。(2014.04.24

     70歳から74歳の方の自己負担割合

  • つぶやき(3)・・・金融機関就任届け

     法人後見の理事長は、とても忙しいです。その中のひとつに金融機関への就任届があります。成年後見人等を受任後、重要な業務の一つが財産の引き継ぎです。引き継ぎ後は速やかに金融機関に就任届を提出します。その時どこの金融機関からも、法人の代表者の同席を求められます。事務手続きには、どこでも2時間程度は掛かっています。44日(金)、渡邉さんと大手のM銀行横浜駅前支店に出向きました。ところが、小一時間書類の書き方の説明こそしてくれましたが、受付は別の日にと断られました。理由は業務多忙で対応困難とのことです。確かに店頭は混雑していました。事前に連絡もしていなかったので従いましたが、そんな銀行はほかにありませんよ、理事長は次回同席しませんからねと不満を伝えて帰ってきました。
    (2014.04.07)

  • つぶやき(2)・・・成年後見制度利用支援事業

     横浜市健康福祉局の平成26年度予算(案)が公表されています。毎年、権利擁護事業の予算額を注意深く見てきました。新年度も全体としては増額していますが、資力が乏しい人が成年後見制度を使う際の助成制度である成年後見制度利用支援事業は約7,200万円と、残念ながら減額されています。もっとも昨年は、一昨年に比して倍増の約8,300万円が計上され驚いたものでした。しかし、助成制度の限界を思わざるを得ません。本来こうした費用は、権利としての社会保障費に位置付け、各個別法に基づき給付されるべきものと私は思います。 (2014.02.15)
  • つぶやき(1)・・・STAP細胞

     つばさのホームページが、根岸満恵さんのご努力によって、リニューアルされました。今後、このホームページをつばさの公式ページとします。これまでのホームページは、非公式のページとして残します。

     2014130日の朝日新聞朝刊のトップページは、STAP細胞の記事でした。まったく新しい「万能細胞」だそうです。iPS細胞の山中教授のようにノーベル賞間違いないでしょう。ところで、成年後見人の英語表記はAdult Guardianshipですが、ちょっと無理して、STAPを Start 出発 Tubasa  つばさ Adult  成年 Protection 保護と理解します。我らの「STAP」です。(2014.02.01

  


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イラスト:田中翠恵さん(長岡市)