プレイステーションの修理

SCPH−3000

プレステ

最近、飽きてしまたのかプレステは触らなくなって久しいのですが。先日、プレステのパッドを解体して遊ぶという記事を書くことになり、久々にプレステを動かした処、全くソフトを認識してくれません。1年程前から、特定のソフト(アルテッサの宣伝CDROM)の認識率が悪くなり、リトライが多くなってきたのですが、他のソフトは読めていたので気にしていませんでした。しかし、久々に動かしてみると、手持ちのソフトの全てが認識されなくなっていました。半導体レーザーが死んだのかと半分諦めていたのですが、分解してみるとCDROMドライブのユニット周辺に幾つかの半固定抵抗見つけました。ダメモトでいじってみると上手くいったので報告しておきましょう。

最終更新 : 1999.11.7


まず、症状は、ソフト(CDROM)を全く認識しません。良く見ると、「プレステ規格でない」というメッセージを出してくるCDROMと、音楽CDだと認識するCDROM、まったく反応しないCDROMが有るようです。もちろん、コピーソフト(CD−R)を認識できないというのではなく、製品CDROMを認識できません。しかし、本物の音楽CDはちゃんと認識して再生も可能です。(ちなみに、CD−Rは音楽用CDも認識できなかった。)

プレステの蓋をあけてCDROMドライブ・ユニット周辺をしらべてみると3つの可変抵抗器(VR)がありました。この3つ以外は、本体のシールドケースを外さないと見ることもできないようです。ただの、音楽CDプレーヤにしかならないなら、二度と復帰しなくてもよいから、このVRをいじってみることにしました。

右の写真は、プレステのVRのものです。上の黒いのがCDROMのヘッド部分で,ここのVRには説明上(A)という名前をつけました。同様に下の基板にあるVRは(B)(C)と呼びます。いずれも、小型のマイナスドライバで回すことができます。ストッパーは無いのでくるくると何回転でも回ります。また、ラッカーでロックさせたりしていませんので、離調する可能性は高そうです。

まず、(A)を回すとCDの回転数が変るようです。調整次第では8倍速CDROMになったようにブンブンと回ります(^^;) 再調整の前に遊んでで完全に離調させてしまったので、再び音楽CDを入れて再生可能な処に調整しました。CDの外周と内周では回転数が違うので、あちこちのトラックで調整しなくてはなりません。場合によっては、(B)も調整しないと駄目かもしれません。

ちなみに、ドライブの右後ろあたりに蓋の開閉を認識するマイクロスイッチが基板上にあります。このスイッチをONにしていないとCDは回りませんので、スポンジでも詰め込んでスイッチがONになるようにしておかないといけません。

つぎは、プレステのソフト(CDROM)を入れてスタートさせます。上手く認識してくれれば良いのですが、駄目なら(C)を少しずつ触ります。ここの調整は結構ブロードで、モーターがカコカコいって回らなくなるか、そうでないかの2種類です。(正確には回転数が僅かに変化する)これでも駄目なら、(A)(B)も触ることになります。でも、基本的に、音楽CDが読めれば、そのポジションから大きく外れることは無いようですので、回しすぎに注意しましょう。

CDROMが認識できるようになったら、ムービー部分で調整すると良さそうです。再生していて音切れや画像が止まらないように(B)と(C)を調整します。私の場合は、何の調整機器も無くても、なんとか使える程度までは再調整可能でした。なんでも、オシロがあればちゃんと調整できるそうなので、今度やってみようかとも思います。もちろん、どのVRが何の調整なのか、どこがテストポイントなのか全くわかりません(^^;)
プレステの可変抵抗器

超久々に、プレステ修理

2003.4.4

壊れたCDROMを分解していたら、なんとかくプレステを直したくなったので、プレステはおろか、プレステ2が出て久しいというのに、壊れた旧プレステをいじってしまいました(^^;) 聞いた話では、CDROMを認識しなくなる理由は、レーザーの劣化ではなく、ヘッドがスライドするレールが削れてヘッドが下がってしまうとのこと、ヘッドの下に敷物を敷けば、ヘッドが下がらず認識できるそうです。と、いうことで、ヘッドの底が当たるくらいの高さまでプラ版を重ねてテストしてみることにしました。

さて、電源を入れてみると、超久々だったせいか、CDROMのモーターがまともに回りません(^^;) ボリウムを適当に回したところ、CDROMが回りだしたので、あとは認識するようにプラ版の厚さ調整します。以前は、ひっかかりまくっていたアルテッサのCDROMは、ほぼ完璧。ほとんど動かなかったリッジレーサー2もゲームができる程度まで回復(でも、音楽が切れ切れ)、全然駄目だった戦神伝2も、ひっかかりながらもゲームができます。うーん、かなりな効果があるようですが、完璧とはいかないようですね・・・

と、動作確認ができたら、またプレステを、仕舞ってしまいました(^^;) やっぱ、プレステ2を買おう・・・

2003.4.11 追記
舌も乾かぬうちに、3年前のゲーム、GT2を中古で買ってしまった(^^;) ちなみに1100円だった・・・ 直したプレステで動かしたものの、たまに引っかかってハングしてしまう(^^;) まあ、いっか・・・ しかし、ゲーム買ったのは何年ぶりだろう? ひょっとしたら10年ぶりくらいかも(笑)

2003.5.5 追記
ユニットの下に敷物を敷けばヘッドが上がって読みとり確度が上がると聞いてやってみたが、結構沢山敷かないと効果が無く、敷いてしまうと、高くなりすぎ、蓋を閉めると引っかかるのか動かなくなってしまった(笑) 要はヘッドだけ上げれば良いのだが、敷物を敷くとユニットも持ち上がってしまう。そこで、ヘッドのレール部分にテレホンカードの様なものを挟んでみたところ、まるで新品のようにエラー無しで読めるようになった!! 実に快適!! 幅2mm、長さ40mm、厚さ0.3mmのプラ版を挟んだだけなのだけど、効果覿面だった。そのうち、写真撮って載せます。