Mobile Gear for DoCoMo

モバギ

以前、ドコモが携帯利用者を対象にモバギ等を無料で配布(モニタ)したことがありました。その時応募したらハズレだったので、モバギなんか要らないやって思っていたのですが、今度は一部のドコモ・ショップでモバギの在庫処分をしていると聞きつけ、わざわざ所沢まで行ってゲットしてきました。無料で貰ってモニタでレポート書くより気が楽で良いかもしれません。

既にHP200LXを持っていますので、PDAとしてのモバギは無用なハズですが、この数ヶ月でかなりの量の原稿を執筆しなくてはならないので、文章が書ける携帯入力機器(ATOK8+MIFESが最終目的)が欲しくなったのと、無用になってもDOSマシンとしては使えるわけで、パケットでチャットマシンにできるかな?という思惑もありました。

1998.4.2 de JS1RSV

追記 : 2002.7.1


スペックは?

CPUは486SX相当でクロックは16MHzですから結構速いです。国語・英和辞書やFEP辞書、数々のソフトなど入っていてROMの量は相当なもののようです。RAMもコンベンショナルはフル実装で、さらに2MBのRAMディスクを持っています。このへんは、HP200LXと比べると優れていて、速度で4倍、メモリ(RAM)量は1.5倍です。電池は単三が2本ですが、電池の持ちはパワーセーブの方法次第で、フルパワーで動かすと数時間で電池が無くなるようです。メーカーはアルカリ電池で30時間(稼働率8%)持つとしています。

他にはPCMCAIが1スロット、IrDA(最高57600bps)とシリアルポートを持っています。もちろん、携帯用のモデム(9600bps)も付いています。

NECブランドの物との違いは、妙な青色していることと、内蔵モデムが携帯専用になっているです。おまけに、ACアダプタや専用NiMH電池も付いてますので、なかなお得です。

項目 仕様
メモリ RAMディスク=2MB
コンベンショナルメモリは別に確保できる
LCD 7.3”反射型モノクロ4階調
640×240
IrDA 最大57600bps
内蔵モデム 携帯電話用9600bps
FAXも可能
シリアル 特殊コネクタのポートあり
専用クロスケーブルは定価9800円
音源 PCM音源
消費電力 1.5W(3V)
質量 560g(電池込み)
以下は、最高速の時のPFM486CPUBENCHの結果です。速度は5段階に変更できるようで、倍々で可変してゆけます。
Performance of 486-PC Ver1.77h(C)1992-1995 DysanKeihin
H----------------------------------------------------H
| i486SX Frequency  =  16.10 MHz   Machine:AT  v1.77h|
|    CPUID Results  = GenuineIntel Fam 4 Mdl 2 Stp13 |
| Ecache Read Time  = 290 ns/dword ( 3.4wait, 14mb/s)|
| Ecache Write Time = 339 ns/dword ( 3.5wait, 12mb/s)|
| Memory Read Time  = 290 ns/dword ( 3.4wait, 14mb/s)|
| Memory Write Time = 339 ns/dword ( 3.5wait, 12mb/s)|
H----------------------------------------------------H

80X86 CPU Speed TEST v0.980 Copyright 1992 ZOBplus Hayami
DHRYSTONE 30000 LOOPS
Execute memory area: 3000:0000 ->3000:1C28
CPU Type: i486SX Not FPU Virtual86 mode

Ratio to the first PC9801 : 20.62
             Execute time : 03.35 sec.

モバギのDOS化

モバギは、メーカー標準ではDOSを利用することはできません。でも、ごく簡単な方法でDOS化することが可能ですから、初めから入っているソフトには全く期待せず、DOSでATOK8とMIFESを使えないかと期待して購入しました。

DOS化するには、ドライブD(RAMディスク)に「UNISHELL.DBG」という名前のファイルを作るだけです。ファイルはからっぽ(0byte)で構いません。ただし、内蔵ソフトだけでは、このファイルを作ることができないので、「お試しDOS(MGSHK120.LZH)」というソフトを登録して、そこから行うことになります。

この「お試しDOS」は、DOSのコマンドは使えるものの、あまり使い勝手はよくありません。日本語対応もできていません。やっぱり、あくまでもお試しです。また、「UNISHELL.DBG」を作っても、動くDOSは不完全な英語DOSです。ちゃんと使うためには幾つかのソフトを常駐させなくてはなりません。

近いうちに、DOS化の手順や、必要ファイルなどまとめて紹介します。

シリアルケーブル

純正クロスケーブルモバギのシリアルケーブルは、コネクタの形状が特殊です。おまけに、レベルコンバータも内蔵していないので、コネクタ端ではTTL(COMS?)レベルになっています。別売りのケーブルはケーブルの中間に箱が付いていてレベルコンバータが入っています。ただ、別売りケーブルはパソコンに繋げるためのクロスケーブルなので、DOSで使うには向きません。おまけに、定価9800円と高額です。私は、ひょんなことで、ある店のジャンク品の箱にあったやつを100円!で手に入れてしまいました(^^;) 店の人が何に使うのか分からなかったようです。98ノート用(14pinハーフピッチ)だったので、このコネクタを切り落として25ピンのD−SUBに付け替えました。

ATOK8とMIFESは?

ATOK8については既に動作実績もあり、FAQもちゃんとあります。ただ、ATOK8は3MBもの辞書を持っていますから、内蔵の2MBのRAMディスクでは足りません。必然的にATAフラッシュ・カード(PCMCIA)を購入して、それにインストールしなくてはなりません。最低でも5MBが必要ですから、それなりの出資になってしまいそうです。現時点(4/1)では未購入なので、詳しいレポートは次回お送りします。

また、手持ちのMIFESはV−TEXT化されていないので、80×25に固定化されてしまいます。モバギの画面は縦が200ラインしかありませんので、25行も表示させると文字がつぶれて見えません。すくなくても原稿執筆には向きません。仕方が無いので、V−TEXT化できるパッチを探している最中です。もし、ご存知の方がいらっしゃったらご教授頂ければ幸いです。それまでは、VZをMIFES化させて使おうかと考えています。


久々の更新、やっと、ATOK8導入(^^;)

追記 : 2002.7.1

モバギを買ってから4年以上経っているんですね、実は、まだ使っています(^^;) 特にHP200LXを手放してからは、活躍する機会が増えました。いやぁ、モバギは買い手が付かないだけですが(笑)
ATOK8の導入には、ATOK8のカスタマイズが必要で、そのためにはDOS/C化せねばならないのだけど、これが結構面倒、確か、有料で配布されていたバージョンは簡単に入るらしいけど、200LXがあるから余り使わないのでバカらしいので、結局4年間放置してありました(^^;) 久々に、インターネットでモバギの事をしらべると、今までの情報が綺麗にまとめられていて、DOS/CなくてもATOK8を動かす定義ファイルも公開されているみたい。いままで、なんだかよくわからず動いていたDOS化セットも、いまはきちんとまとめられて、なんだか使いやすそう。と、いうわけで、新しくDOS化しなおし、ATOK8を入れてみました。情報は下記のサイトで入手できます。初心者にも分かり易いように細かに説明されています。ちょっとハマったのはatok8.devの書き方ですが、以下のようにすればOKです。あと、\data\dos\dos.batの中のFEP用adddrvの部分もatok8.devを呼ぶように変更しなくてはなりません。ちなみに、現在モバギには32MBのCFがささっています。3MBの辞書なんで、どうってことないです。32MBのCFって、今じゃほとんどゴミ価格だというのに(笑)

device=a:\DATA\mgdisp2.sys /v2
DEVICE = A:\ATOK8\ATOK8A.SYS /UCF=A:\ATOK8\ATOK8.UCF 
DEVICE=a:\atok8\ATOK8B.SYS
DEVICE=a:\atok8\ATOK8EX.SYS

情報はこちら:http://homepage1.nifty.com/kyou-kyou/sectop.htm