GV−MTV/98TVチューナ付きキャプチャ&オーバーレイ・ボード GV−TTX/EX文字放送受信用ドーターボード |
最近、文字放送が気になっていたのですが、これが見れるというボードが9800円だったので、ついふらふらと買ってしまいました。PC9801のCバス用というアナクロなシロモノですし、WIN3.1用ソフトが付いていたりするので、恐らくは1995年頃の製品だと思われます。いまさら・・・とも思ったのですが誘惑には勝てませんでした(^^;)
1998.4.21 de JS1RSV
GV−MTV/98はアナログレベルのオーバーレーイ・ボードで(この種の基板をATはカード、98はボードというけど何故だろう?)、RGBビデオケーブルの間に入れて使います。このためか、若干ジャギーは有るものの発色も良く、案外画質は良いようです。サイズは自由に可変できるし、描画速度も高速です。TVを見るには、PcPCIやRainbowRunnerと比べて快適です。
TVチューナ内蔵ですから当然TV放送を見ることができます。入力はTVモードだけでなく、ビデオ入力が、RCA×2、S端子×1あります。電源は外付けで、小型の5VのSW電源タイプのACアダプタ付きでした。このアダプタは無くてもボードは動作するようですが、定格では、最大0.5A(本体)+0.9A(アダプタ)も食うので、ちゃんとACアダプタを付けた方が良さそうです。
大きな欠点として、解像度に制限があります。説明書には水平同期周波数24.8〜57.0KHz、垂直同期周波数56.4〜90.0Hzと書かれていますが、水平解像度1024ドットを超えるとアプリが起動しません。これを超えると、スローリフレッシュで周波数が制限以下でも、アプリは動きません。アプリ起動後、解像度を切り替えればOKですけど面倒です。PW964LB/4Mを持つ私には、とってもタコなオーバーレイ・ボードですが、最近は1024とか1152でしか使わないので問題なかったりします(^^;)
もう1つの欠点は、ビデオケーブルの間に入れるので、解像度をあげると画質が相当落ちることです。1024だとゴーストだらけのボケボケ状態です。我が家の98は既にWINマシンとしては、ほとんど活用していないので、ビデオケーブルの間に安価なセレクタが入っていて、ただでさえ画面が汚いのですが、それに輪をかけて汚くなります。付属しているケーブルもボロそうですし、ボード側のコネクタもミニDINです。妙な処をケチって質を落とすのはI/Oデータの得意技なようですね(笑)
気になった処では、音声出力のレベルが少し低いようで、PC9821Anのライン入力につなぐと、ボリューム最大でも小さな音しか出ませんでした。原因は不明だけど、GV-MTVはスピーカの直接駆動もできるようだから電圧低いのかもしれません。
これで、自分の机の上に乗っている3台全てのマシンにキャプチャーボード(カード)が内蔵してしまったことになります(^^;)
今回の買い物は、文字放送受信の為でオーバーレーイには期待していなかったのですが、予想よりは面白そうな製品でした。
文字放送を受信してみて
さて、次は肝心の文字放送の受信です。これって、なかなか面白いですね。思っていたより沢山の情報が流れているんですね。ただ、目立つのは、株価情報と、競馬情報だけです。この2つは余り興味ありません。お目当ての天気予報は、まあ予想通りってところでした。交通情報も若干あるけど、あまり役には立たなさそうですね。もっと細かい渋滞情報なんか流して、車の中で見ると面白そうですけど残念です。
受信してみて気づいた事は、電波が出ていても必ずデータが流れているとは限らないんですね。文字放送の放送時間ってのが本放送とは別に設定されてるみたいです。あと、TV局によって力の入れ方が結構違います。NHKは気合が入っていますが、フジTVなんかは、仕方なくやってるって感じです。テレビ東京が日経をスポンサーにしていて面白いかも?NHKの電波で民間のCMが流れてるのが、なんとも面白いです(^^;)
文字放送で流れるデータは、局が変わっても同じ内容の物が多かったりします。データの製作会社は少ないようですね。
できれば、DOSベースで文字放送が受信できると嬉しいのですが、NIFTYを見てもインターネットを探しても、その種のアプリは無いようです。自分で作るにも情報がないし、やっぱりGV-MTV/98ってゴミかなあ・・・