AKI-PIC 16F628 CPUボードモジュールキットの改造

PIC16F628にRS232Cインターフェースが付いた
小型基板です。28ピンのICピンが付いていて
ICソケットに挿すことができ、基板と言うより
モジュールです。

登場した頃は、結構割高なキットだなあと思って
いましたが、今は900円で売られています。
最低必要なPICとレベルコンバータ、3端子レギュレタ
などを計算してみると、バラで買っても差が200円
くらいしかありません。最近はオマケも色々付いて
いるし、シリアルを使うなら、これを買ってしまった
方が面倒が無いかもしれません。

このキットに付いている基板は、あくまでもPIC16C84用です。CPUはPIC16F628に変わりましたが、基板は古いままです。はっきりいって、PIC16F628では無駄が多い基板です。でも、若干の改造で使いやすくなりますので、載せて置くことにしました。

2003.5.16

回路の手直し(PIC16F628に載せ替える時は必要です)
まず、RS232C関連です。ここにも書きましたが、PIC16F628のシリアルコントローラは、RB1 RB2 を使用しているため、基板通り、RA3 RA4 に配線しても使えません。ジャンパ(J1 J2)を配線せずに、直接ジャンパ線を引きます。

SP3232 9pin --- PIC16F628 7pin
SP3232 10pin --- PIC16F628 8pin
要らない部品(以下は必要に応じて加工してください)
次に、PIC16F628にはブラウンリセット回路が付きましたので、リセット回路も要りません。そのため、R1 D1は無用です。プルアップ抵抗として残して置きたいときは、R1に10KΩが良いでしょう、この場合、D1はジャンパしてしまっても構いませんが、この基板ごと秋月のプログラマでは焼けなくなってしまいます。プルアップは基板の外に付けた方が良さそうです。

R1 D1 : 削除

基板上の3端子レギュレータを使わない場合や、基板ごと秋月のプログラマで焼かない場合は、D2 の変わりにジャンパ線を付けます。これで、PICに掛かる電圧が4.7Vくらいになってしまう問題点も解決です。

C7 D2 : 削除
D2 : ジャンパ追加
セラロックは 20MHz が標準で付いています。内蔵RC発振器(4MHz)を使うなら無用です。
IC連結ソケットのピンも、不要な場合は取り付けなくて良いでしょう。
3端子レギュレータも、低損失(2930)でなく通常タイプ(78L05)でも十分なケースが多いでしょう。
ICソケットが付属しなくなりました。連結ソケットを付けるとICが外せなくなるので、別に買って取り付けましょう。

RS232Cレベルコンバータは、ADM232からSP3232に変わったようです。ADM232はノートラブルだったのですが、SP3232は出力電圧が1.4Vしか出ないというトラブルに遭遇したことがあります。ADM232に差し替えたら使えるようになりました。SP3232は3Vでも動作するそうですが、運が悪いと、こんなことも有るようです。