JS1RSVの

Linux日記

Linux マシン
見かけはMac2だが、中身にはAT互換機ノートが入っている

数年前から、自宅にある数台のコンピュータのデータのやり取り用に、Linuxのサーバーを動かしています。WindowsNTなどと違い、非力なマシンでも十分実用的に動作するので、個人用途には最適です。未だに、X−Windowsやら他のアプリは利用していませんけど、そのうち、ぼちぼちやってゆきたいですね。

WindowsやDOS用のサーバーにはsambaが便利 1997.12作成

LinuxサーバーにPIAFSポートをつける 1998.3.6更新

多連装CDROMを付ける 1998.3.10更新

Turbo Linux を入れてみる 1998.3.22更新

PCカードモデムを付ける 1998.5.20更新

Aterm IW60の導入 1998.6.26 更新

HDDクラッシュ 1999.5.8 更新


1997.12

WindowsやDOS用のサーバーにはsambaが便利

WindowsやDOS用のサーバーは、WindowsNTを使うのが一般的です。しかし、WindowsNTは高価だし、パワーのあるマシンでないと満足に動きません。しかし、Linuxのsambaというプログラムを使うと、WindowsNTでできるようなファイル・サーバーが安価に構築できます。捨てないで取ってあった、486マシンでも十分です。

私の場合、InfoMagicという処が出しているLinux−CDROM(1996.Dec版)を買ってきました。6枚組みで3千円程度だったと思います。これ1つで、Linux本体だけでなく、sambaや、今後必要になるソフトが全部入っていますので重宝します。

しかし、Linuxのインストールはちょっとめんどうです。大半は英語の説明ですし、設定が複雑で慣れないと、動かすことすらできません。最近では入門書の類が多く出ているので、これを読むのが早道かもしれませんね。私の場合は、数年前で参考書も無く、仕方なく英文と戦って、結局、まともに使えるようになるのに1年くらい掛かってしまいました。

ソフトのインストール方法などは入門書にまかせて、ここでは、必要なものと、現状のシステムを紹介しておきましょう。

サーバーの中身今使っているマシンは、以前、連載でも紹介した3000円で買ったジャンクのノートパソコンです。24時間動くサーバーには、静かで発熱しないマシンが最適です。CPUにはAMDの5x86(33MHzx3動作)を使い、メモリは8MBに増設し、液晶パネルなどは取り外してしまいました。HDDには余り物の2.5GB(BigFoot)を使い、手持ちのPCMCIA−LANカードを使っています。インストールには、PCMCIA-SCSIカードが必要になります。手持ちのパナソニックのCDROM用はLinuxが認識しないので、APA1460を借りてきました。インストール後は無用になります。

自宅のマシンは、98(DOS)、AT(95)、AT(NT)、ノート(95)を多用しています。Windowsは何もせず、ただLANで繋ぐだけでサーバーを共有化できます。DOSの場合は、NT付属のLanManagerというプログラムを使うとOKです。サーバーが24時間動いていると、どのマシンを何時動かしても、ファイルの共有化ができ、マシン間でのデータ交換も好きなようにできて便利です。

sambaについての情報は以下のホームページが詳しいので見てください。日本語なのがうれしい!
http://samba.bento.ad.jp/


1998.3.6

LinuxサーバーにPIAFSポートをつける

321S去年の暮れに,NTTパーソナルのキャンペーンで、PIAFS対応の321SというPHSをモニタとして貰いました。PDAなどにつけて外から通信するのにとても便利です。折角、24時間動いているサーバーですから、外出時にもアクセスできるようにLinuxにPIAFSのポートを付けてみました。

まず、必要な物は、mgettyというLinux側のソフトです。これもInfoMagicのCDROMに入っています。このソフトは、データ通信だけでなく、FAXの自動受信や、ボイスモデムを使えば留守番録音まででいてしまうという優れものです。でも、現状ではデータ専用として使っています。

そして、PIAFSができるTAも必要です。MN128を持っているのでこれを使うことにします。ファームウエアのバージョンを最新(2.30)にして下記のような設定が必要です。これで、PHSだけでなく、ISDN(V.110)の回線からもアクセスできるようになります。バルク64Kで通信できないのが残念です。
AT&F&Q7S0=0*Y1
最後の「*Y1」は掛かっていた電話の番号表示機能です。これをつけておくと、mgettyのログにアナログポートを含む着信番号を記録することができます。留守中誰から電話が掛かってきたか、出先からでも知ることができるので便利です。mgetty.confの設定で「debug = 7」としておく必要があります。あとは、「data-only = y , speed = 57600」としておいた方が良いでしょう。ログは大量になるので番号検索には以下のようなバッチを組んでおくと使いやすいと思います。
fgreap "CND: RING" /var/log/mgetty.ttyS0

MN128にシリアルポートを取られてしまったので、アナログポート用のモデムを付けることが出来なくなりました。折角、mgetty(vgetty)対応のボイスモデム(Zyxel U-1496E+)も入手(税込み1000円だった)したのに使えません。ノートパソコンはポートの数が少ないのが欠点ですね・・・


1998.3.10

多連装CDROMを付ける

ナカミチMBR-7.2秋葉原をぶらぶらしていたら、ナカミチのMBR−7.4という4倍速7連装のCDROM(ジャンク品)を2980円で見つけて買ってしまいました。CDRドライブも持っているし、これで650x7=4.5GBのファイル管理ができサーバーにつければ面白そうです。

まずは、CDROMをWindows95で動作確認してみますとOKでした。ジャンク品でしたからラッキーってところでしょうか?さっそAPA1460を通してLinuxに繋いでみると、何もせずに勝手に認識してくれます。しかし、使えるドライブは2個だけです!私のLinuxにはCDROM用デバイスディスクプリタが、scd0、scd1、の2つしか無い為のようです。さて、これをどうやって7個に増やすか解らず暗中模索は始まりました。

現存する色々なディスクプリタで試すがマウント(Linuxは使う前にマウントする)できません。そんな中、苦し紛れにデバイスを増やすコマンドで勝手に作ってみることにしました。
MAKEDEV scd2
すると、これで、勝手に認識するではありませんか! 早速、scd6 まで作ってみると、7枚全部使うことができました。知ってる人には何でも無い話も知らないと、話しにならなくなるのがLinuxなんですね。

さて、自動認識するものの、ブート時に自動マウントしてくれるのは1個だけです。そこで、起動時に全部マウントするように「rc.local(DOSでいうAUTOEXEC.BATのようなもの)」を書き直します。しかし、うまくマウントしてくれません!何個かマウントを失敗するようです。起動後に改めてマウントすれば、全部マウントできるのに不思議です。

結局、ブート時にマウントしたドライブを、一度開放して、あらためてマウントすることで、妥協していますが、まだ完全では無いようです。Linuxとは、なんとも不可解な事がおおいみたいです。でも、ひょっとするとドライブ側の問題なのかもしれません。95でテストしたときも、たまに認識に失敗することがありました。ジャンクだから失敗するのか、もともとこれが仕様なのか・・・

さて、これで4.5GBのストレージを得られた訳ですけど、よーく考えてみると4GBのHDDも25000円程度で買えてしまうんですね。デカくて重くて遅くて熱くなるドライブなんか使わずに、大容量HDDを使った方が余程スマートなのかもしれません。

ナカミチのMBR−7.4について

電源部このドライブは、相当でっかくて重いです。連装メカニズムは相当メカニカルで複雑なのかもしれません。早速蓋をあけてみると、中身はぎっしり詰まっています。上の方の部品を外さないと中が見えません。壊すのもいやなので、これ以上の分解はしないことにしました(^^;) でも、面白い事を発見しました。なんと使われている電源は、SW電源ではなく、中型のトランスによる電源でした。そんなに古い製品ではないハズなのに、なんともオカシイです。

それから、結構発熱します。トランスも発熱していますし、それ以外でも発熱しているようです。待機中でも発熱するCDROMドライブは初めてですね(^^;) しかし、とても静かでモーターとかが回っているようには感じられませんでした。この辺は優れていますね。


1998.3.22

Turbo Linux を入れてみる

DOS/V Power Report 4月号Turbo Linux Lite/日本語版 1.0が付いてくるようです。これを借りる機会があったのでインストールしてみました。Turbo Linuxは商品として売られているLinuxです。FEPとワープロが付いたProが29800円、廉価版の製品であるStandardが4800円、今回のようにおまけで付いてくるのがLiteです。Liteにはマニュアルが付いてきません。

Turbo LinuxはRed Hatをベースにしたもののようです。最近LinuxはRedHatが主流なようですが、今まで日本語版を見かけなかったので、私はもっぱらSlackWareを使ってみました。SlackWareも比較的簡単にインストールできるインストーラーが付いていますが、細かい設定ができるぶん、インストールは難しくなっています。

このTurbo Linuxは簡単にインストールできるように、ハードウエアなどの情報を自動認識し、ある程度決められたパッケージを自動的に入れて、インストール時の手間を省いてくれるようです。でも、実際はちょっと違うようでした・・・

さて、インストール

今度インストールするマシンは、Windows/NT用に作ったP6-200 + Millenium/4MB + SB16/SCSI2 + PD-drive + HDD/4GB + EDO/64MBのマシンで、自宅では32bitコードを走らせば最速のマシンです。

既にNT用に、1GB+1GB+1GBの3つのパーティションが切ってあったので、最後の1GBにLinuxを入れてみることにしました。さすが製品だけあって、インストールは簡単です。対話形式に答えてゆくだけでインストールできてしまいます。しかし、自動認識でのインストールには無理があるようで、まともに認識してくれません。インストールは手動で行った方が良さそうです。

手動で認識させる場合の最大の問題点が、デバイスの指定方法です。例えばSCSIデバイスの場合は以下のように認識させます。
aha152x=0x340,11,0
意味は、デバイス名、I/Oアドレス、IRQ、ホストアダプタIDですが、この書式は何処にも書いてありません。Lite版なのでマニュアルが付かないせいなのかもしれませんが、これでは初心者はお手上げです。

結局、ネットワークのインストールは、デバイス名が分からず上手く行きませんでしたが、それ以外のインストールは完了したので再起動です!

なんと、起動しない!

ブートの方法は、ブートローダーを、FDか、HDのIPLか、選べるようになっています。ところがどっちにしても起動しません。どうやら、HDDからカーネルなどを読み込むようで、それらが最初の方のパーティションに入っていないと起動しないようです。試しにNTのパーティションを全部削除し、インストールしなお
したら、ちゃんと起動するようになりました。

インストールできれば、あとは快適です。いきなりX-Windowから起動しますし、ちゃんと日本語化されています。でも、ネットワークやら、別のソフトがインストールしたくなった時、SlackWareと比べて、若干ファイル構成が違うので悩んでしまいます。インストールは簡単だけど、細かい設定はややこしい感じがしました。


1998.5.20

PCカードモデムを付ける

少し前に、家の近くにできたパソコンショップの開店記念セールで、14400bpsのPCMCIAのカードモデムを1980円で買いました。MICRO COREのMC144PCというタイプです。SCSIカード(APA1460)を外して、替わりにカードモデムを入れてみました。自宅にダイヤルインで電話番号を追加したので、不在の時にデジタル携帯から自宅のサーバーをアクセスできるようになったためです。

PIAFSを使えば、電話機のベルは鳴らないので、何の心配もありませんが、今使っているPHSは6月一杯でモニタ期間がきれるので、解約する可能性があり、その為の予備的回線を作るのが目的でした。それ以外にも、多連装CDROMはアクセス遅いし、発熱するし、実際に余り使わなかったので、暑くなる季節を前に、外したかったというのが本音かもしれません。

インストールは簡単です。放り込めば勝手にttyS1となりますので、inittabにmgettyへ割り当てるように設定するだけです。しかし、SCSIカードを外したことで、なぞのエラーがでまくるようになりました。未だに、多連装CDROMが付いてると思い込んでいるようです。まあ、実害が無いので放置してあります(^^;)

本当は、以前入手した、Zyxel U-1496E+を使えば、留守電にもなるし、手動着信したFAXをモデムへ振り替えることもできるので便利なんですが、シリアルポートは余ってないし、Zyxelモデムは古くて発熱しそうなので、この時期は使いたくないし、まだまだ当分は私蔵しそうです(^^;)

その後のテストで、どうもFAXの初期化で失敗しているようです。理由は不明ですが、FAX初期化コマンドでモデムがエラーを出すみたいです。FAXーCLASSの問題かもしれません。MC144PCはフラッシュROMだそうで、ファームの書き換えが可能そうですから、アップデートしてみようかな?何も変わらない気もするけど(^^;)


1998.6.26

Aterm IW60の導入

Aterm IW60念願だった、IW60を購入しました。やってみたかったことは、Linuxサーバーにつないで、自宅内からサーバーへの内線PIAFSです。321Sを使って、HP200LXや、TP535からサーバーがアクセスできると面白そうです。

TAはMN128からの交換です、初期化コマンドなども結構違います。色々やってみましやが、DTR/DSRの処理が上手く動いてくれず、回線の自動切断ができませんでした。ケーブルが悪いのか、IW60が悪いのか、よくわかりません(^^;) それに、IW60はMN128に比べて、細かい部分で劣ります。アナログポートの番号通知をRS232Cで流せなかったり、鳴り分けサービスに対応していなかったり、色々と不便です。しかし、折角買ったIW60ですし、内線PIAFSができるので、我慢して使うことにしました。

TP555のWIN95から、PPP接続して、サーバーのファイルを共有することも可能です。これはなかなか便利です。TP535にLANケーブル繋ぐより簡単です。短いファイルのやりとりなら、これで十分です。しかし、転送速度はむちゃくちゃ遅いですね。2.2Kbというデータがでています。ちょっと長いファイルだと、うんと待たされるので悲しくなってきます。これにも不可解なことがあって、ログインはWIN95のダイヤルアップの自動ログインが上手くうごきません。ウインドを出して、手動でログインさせてやれば、その後は上手く動きます。なぜなんでしょうね?


1999.5.8

HDDクラッシュ

今朝から、HDDからカコカコとシーク音がでっぱなしになりました。メモリの内容を書き戻しているのかと、そのままにしておきましたが夕方になっても音がしていました(^^: といって、サーバーとしての機能は働いていたので、HDDの容量が少なく、システムがハマっているのかと思い不要そうなファイルを削除してみたところ、なぜか消せないファイルができています。よくみると、タイムスタンプがめちゃくちゃだったり、容量がマイナスだったりちょっとヘンです。

仕方がないので、システムをリブートさせてみたところ、HDDのカコカコ音は消えません!どうも、HDDが暴走している感じです。とりあえず、電源を落としてみたところ、HDDは正常動作を始めました。しかし、こんどはLinuxが立ち上がりません!なんか、HDDがおかしいらしく、リードオンリーモードなどと妙なモードで立ち上がりまともに動きません。感じとしては、論理的にHDDが死んでる感じです。LinuxマシンはMAC2の箱の中に封じ込めてしまっているので、別のDOSにしてマシンチェックしたりできないので、そのまま電源を切ってしまいました。

1年半以上ものあいだ、連続運転しつづけて、一応システムは落ちなかったわけですから、Linuxはなかなか立派です。しかし、さすがのLinuxにもHDDの不具合には勝てなかったようですね。最近2.5GBの容量では不足を感じていたので、また、何か対策を講じたいと思っています。それまで、サーバーはお休みになりそう・・・