カーナビ(NVX-4)でナビトラをする

SONY NVX-4

1999.1.25 de JS1RSV
1999.1.3 カーナビからGPS信号を引き出す
1999.1.25 KENWOOD MU-101でナビトラ
19992.2 GPSからの速度データを変更
1999.2.8 AKI-H8を使った車速コンバータ
1999.2.11 AKI-H8車速コンバータ完成
1999.2.18 トランシーバの取り替え

車(MR2)を新調したのを期に、ナビトラをやってみることにしました。といって、ナビトラ専用機器を買うのは馬鹿らしいので、手持ちの機器を使ってのトライです。以前から車には「SONYNVX−4」というカーナビを載せていましたので、GPSにはこれを流用することにします。また、無線機には遠野の1200/9600bpsTNC内蔵のトランシーバPMT−192を使ってみることにします。


1999.1.3

カーナビからGPS出力信号を引き出す

NVX4改造

ナビトラにはIPS5000のように、アンテナから直接シリアル信号(IPSフォーマット)出力が出ているGPSを買ってきてパソコンに取り付けるのがスタンダードなようですが、カーナビの中のGPS回路部分では、これと同じくIPSフォーマットに近い信号を作って、それを内蔵CPUが処理しているそうです。つまり、カーナビから信号を引き出せば、IPS5000と同じようなことができるそうです。

そこで、NVX−4を自宅に持ち込み動作させ、オシロスコープであちこち調べてみることにしました。基板上のGPS部とシルク印刷されているので見つけるのは容易です。CXD2919というICとH8/CPUで信号処理しているようで、信号が出てくるのは「R808」抵抗の基板内側部分から取れます。これを74HC14かなにかで反転させてパソコンのシリアルポートにつっこめば9600bpsのデータとして見ることができます。74HC14用の電源には、「C815」の空きランドを使って5Vを引き出しました。あとは、適当なケーブルを使ってカーナビ本体から信号を引き出すだけです。


1999.1.25

KENWOOD MU-101でナビトラ準備

MU101とPCS7300D

KENWOODのMU-101を借りることができたので、AKI80なんかで信号処理せずに、MU-101を使うことにしました。無線機にも、付属のケーブルが使える圧電のPCS7300Dを使うことにします。1200bpsのナビトラにはもったいない気もしますが、自宅にPMT-192を置けば許されるでしょう・・・

MU-101とNVX-4の接続も簡単です。先の改造でバッファ用に74HC14を使って負論理出力にしましたが、MU-101もRS232Cレベルで負論理入力なので、これをそのまま使うことができます。RS232CインターフェースにC-MOSのICなんて使えるの?と思われる方もいらっしゃいますが、実はちゃんと使えるのですね・・・少なくても、MAX232ファミリーのインターフェースICを使っている機器なら、C-MOS→RS232Cの方向はそのままでOKです。

まだ、車に取り付けてはいないのですが、このGPSレシーバ端子にパソコンからNVX-4の受信信号を送ってやったら、ちゃんとナビトラ信号を発生したので、たぶん問題は無いでしょう。車にはアンテナも取り付けてないので、近日中に取り付けて試験運用してみようと思います。


1999.2.2

GPSからの速度データを変更

ナビトラ器材

ナビトラ(IPNTSフォーマット)は速度データも出力されます。あまり正確とは言えそうにもないですが、制限速度を大きく超えた速度データを無線で送信するのは気が引けますので、これを変更してしまう装置をつけることにしました。とりあえず、60Km/h以上で走行しても速度データは60Km/hとしか出力させないのが目標です。また、受信したナビトラ・ビーコンを解析し、自車位置との相対距離などを表示したり、自車位置情報からオービス等に接近したしたことを知らせる警報を出すシステムを目指します。

最終的にはワンボード・マイコンでコントロールする予定ですが、柔軟なプログラミングを可能にするため、最初はノートパソコンでC言語を使ってを開発し、最後はAKI−H8マイコン・ボードに移植する予定です。とりあえず今日は、ノートパソコンを使い、60Km/h制限にするためのプログラムのテストを行いましたが、なんとなく動いているようです。


1999.2.8

AKI-H8を使った車速コンバータ

AKI-H8とライタ 速度コンバータ

送出車速を変更するコンバータをAKI-H8へ移植することができました。C言語が使えるために案外簡単に移植できました。20桁x4行の液晶キャラクタディスプレイを使って、GPSから送られる、日付、時刻、緯度、経度、向き、速度と、受信状態、オービスが500m以内に接近した場合には、オービスのある道の名前、オービスまでの距離(未完成)も表示され、警告音も鳴ります。

もう1つの目標の、ナビトラ・ビーコンを受信・解析し、その局名と距離などを表示する機能は、まだ完成していません。これは、DOSレベルのプログラムも完成していないので、当分さきになりそうです。

実際に車に積んでテストしたわけではなく、GPSの信号のログをノートパソコンで取り、その辺を車で走り回って記録したデータを使っています。近日中に、実際に車に積んでみようと思います。その前に、扱い難いのでケースに入れなくてはなりません。
それに、アンテナは買ってきたものの、まだ取り付けていないし、電源ラインもちゃんと固定していないし、カーナビや無線機も固定していないので、この作業もやらないといけませんね・・・


1999.2.11

AKI-H8車速コンバータ完成

完成した車速コンバータ

1週間程前から作り続けていたAKI-H8車速コンバータが、やっと完成しました。昨日、試験走行してきましたが、オービス接近警告も上手く動いているようですし、聞こえるビーコンの方向と距離も上手くでているようでした。なかなか面白いおもちゃになりそうです。

現時点で実現している機能は・・・

操作ボタンは2つあり、GPS情報表示画面とナビトラ受信表示画面の切り替え(SW1)と、オービス接近警告音ミュート/ナビトラビーコン表示画面切り替え(SW2)、に割り当てられています。

今後の課題としては・・・


1999.2.18

トランシーバの取り替え

MU101とTM-G707

今まで、アツデンのPCS7300Dを使っていましたが、キーロック機構が無いらしく誤って触れると周波数が変わってまったりして恐いので、KENWOODのTM-G707に変更することにしました。性能的な違いは、144/430MHzのデュアルバンドになった事と、20W仕様になったことです。また、先日、アンテナを車の屋根の上に設置したので、ナビトラの基本的なシステムの構築は完了しました。

そこで早速、筑波山に車のテスト?を兼ねて移動してみることにしましたが、道中モニタしていますと意外にも飛ばないようですね。当然、筑波山の上の方はJL1ZIJ-3もデジってくれるのですが、都内を離れると高架の高速道路でもデジってくれないようでした。それに復調率も悪そうです。移動体通信の難しさなのかなあ?