Celeron 300A
オーバークロック・レポート

Celeron300A

1998.11.17 de JS1RSV

仕事も一段落したので、遅れ馳せながら450MHzで動作するというウワサのCeleron300Aを買って試してみました。

目標は、外部クロック100MHz(いわゆるPC100)で、PowerCapturePCIを使ってみることです。我が家の初期型PcPCIは、PCIクロックが33MHzでないと安定しません。Socket7で外部83MHzとかにすると、すぐコケてしまうのでPC100でもPCIバスは33MHzってのが具合がよさそうです。そして、もう1つはPcPCIでPCIバス経由のオーバーレーイをすること、今までのP6マザー(440FX)では不可能(らしい)だったので、BXマザーに期待を込めています。

0.25μmのP2にも未練はありますが、こちらは3万程度しますのであきらめました。L2キャッシュ容量が少なくてもVFWには影響がないし、L2の速度が速く、値段も安くなったCeleron300Aを100MHz×4.5=450MHzで動かすのが理想的に思えます。

マザーボードはクロックアップの耐性が高いというASUS P2Bを気にしていたのですが、最近新しくP2B−Fが出て魅力を感じたのですが、その日は21500円が底値、それに、ジャンパ設定できるのは倍率だけで電圧とかは可変できそうにありません。どうせ外部クロックは100MHzで十分であると思うので、どんなマザーボードでも大丈夫そうです。そこで、BIOSから電圧が可変できて、300Aで実績もあり、値段も14300円と格安だったAbitのBH6を買ってみることにしました。

メモリも外部100MHzで使うなら何でも良いのですが、これは今後も使いまわしする可能性が高いので、とりあえずクロックアップに強そうなブランドを探してみるが、その日はありませんでした。とりあえず、早く動きそうなNECチップの乗ったCL=2のSDRAM/128MBを20400円で購入しました。ちなみに、この日の底値は知らないメーカーのが19800円でした。

ケースはATX対応を持っていないので、1月ほど前にSLOT1進出のために買ったATX1111ってのを使います。このケースは電源は怪しそうですが、ケース自体の加工は良くて手持ちの中では1〜2番目に良いケースでした。

ビデオカード、サウンドカード、LANカード、HDDなどは古いマシンから抜き取りました。近いうちに、PCIバス対応のLANカード、サウンドカード、HDDは新調したいと思っています。あと、お金ができたらAGPビデオカードも試してみたいですね・・・

組み立て中の300Aシステム

今回製作したセレロン300Aを使ったシステム

名称 メーカー 製品名 価格 購入店 備考
CPU Intel Celeron300A 18800 PCiN 8F FAN買うのが面倒だったのでリテール品
MB Abit BH6 14300 DOSVパラ2号店 英語版/少し高くても日本語版にすればよかった
Memory ? PC100 SDRAM 128MB 20400 神和 CL=2 NEC chip品
Video Matrox 旧Miellenium 流用
HDD Quantam FB SE 4.3GB 流用
CASE ? ATX1111 10300 ZOA ATXの箱を持っていなかったので新規購入した

さて、結果は?

まず試しに、定格どおりの66×4.5=300MHzを試してみます。当然ながらOKでした。初期不良は無さそうです(^^;)
つぎは、いきなり、100×4.5=450MHzにトライしてみます。これも難なくOKです。コア電圧も2.0Vのままですから、どうやらCPUはハズレではなさそうです。2.5%早くなるというターボモードでもOKですから、463MHzまでは動くようです。

さて、これからは冒険です。112×4.5=504MHzを試してみますが、BIOSが周波数がどうのこうのというエラーを出してしまます。試しに83×4.5でも試してみてもエラー!どうやら、BIOSが変な周波数で動かすのを禁止しているみたいです。そこで、そのエラーチェック・スイッチらしき項目をDisEnableにして試してみると、504MHzでもBIOSを無事通過!Windows95も起動途中でハングしてしまいます。

HDDを差し替えて、こんどはDOSモードで起動させてみるとOK!全然駄目というわけではなさそうです。次は禁断のコア電圧アップを試してみます。しかし、Windows95は相変わらず動きません。BIOSで設定できる最大電圧2.3Vにしてみますが、やっぱりダメ!このCPUは大当たりとは言えないようですね・・・とはいえ、目的の450MHzはクリアできたので十分満足しています。

日を改めて、寒い日の朝一にテストしてみたところ、コア電圧2.0Vでも起動後1分くらいは動くようです。電圧を上げると少し良くなりますが、CPUが暖まってくると、だんだん動く時間が短くなってきます(^^;) 最後にマザーボード上の温度を見たところ28度でした・・・ 室内気温は15度程度でしたので、CPUをガンガン冷やしてやれば、500MHzオーバーも可能かもしれません。

Celeron300A SL32A 9840 動作限界
内部クロック
(MHz)
外部クロック
(MHz)
コア電圧
(V)
DOS起動 Windows95起動
300 66 2.00 OK OK
450 100 2.00 OK OK
463 103 2.00 OK OK
504 112 2.00 OK NG
504 112 2.30 OK NG

SUPER−PIは、4分15秒が標準のようでした。体感速度では、AMDK6−266(83×3.5=290MHz)との比較をしてみますと、かなり早くなった感じがします。PcPCIのM−Jpegソフトデコードで比較してみると、1.2〜1.4倍は良くなってる感じです。今までコマ落ちしていた、320x240x15の3倍拡大再生が全く落ちなくなりますし、320x240x30の3倍拡大も断然スムーズに動きます。ただ、ビデオのフリーセルなんかのビデオの描画が遅い感じがします。アクセラレータ自体の速度は、41.5MHz→33MHzへと落ちているわけですから、この辺は致し方ないのかもしれません。AGPで2倍速モードで実験してみたいところですね。


BH6ご臨終・・・

2004.12.12

ある日帰宅したら、消したはずのパソコンの電源が入っている、しかし画面は出ていない? 電源スイッチも効かない! マスタ電源スイッチを落として再起動させるがさせるが、今度は起動しない(^^;) とうとうBH6がご臨終のようです・・・

まあ、6年間も使い込んできたわけで、よくぞこんなに持ったと誉めてあげたい(笑) 大往生です。これも、C300(450)からC1400へアップグレードしたしたおかげかな? それに、たぶん死因はコネクタに埃が詰まって接触不良なだけなので、掃除してやれば、また動きそうだけど、そのまま永眠させることにしました(笑) 色々調査してみると、CPU(C1400)、HDD(80GB)は生きているので、これまた仮死状態にあったMateNX(P2−333)に放り込んで、急遽、使っています。パソコンが無いと不便ですからねえ(^^;)

近日パソコンを新調するつもりですが、今日は雨降りなので、アキバには行けそうにありません(^^;) それまで、これがメインマシンです(笑) 新しいマシンは、最新の775(540)にするか、発熱が少し少ない478/3.2でキューブを組むか(CPUの値段は同じ)、セレロンの格安完成品にしておくか、まだ悩み中です。

Abit BH6 SLOT-1 440BXマザーボード・マシンの最終スペック

CPU : Intel Celeron 1400 (socket370) + PL-iP3/Tゲタ使用
メモリ : PC100/128MB x2
HDD : Seagate 80GB 7200rpm
CDROM : Yamaha CRW2100E-VK
Video : Matrox Millenium/PCI

密かに復帰・・・

2005.9.27

その後の調査で、MBだけでなく電源も死んでいた。電源は新規購入、MBはAopenのAX6Bを貰った(^^;) BIOSを書き換え(書き換えるためにC266が必要)、ゲタ付きでC1400を動作させることに成功。HDDはジャンク箱に入っていた80GBを付けて完成。BH6時代の部品って、箱とメモリくらいしかないかも(笑) ちなみに、家族用の将棋&碁のマシンとして第二の人生を歩むことになりそう・・・ C266とC300Aが余った・・・ うーむ(^^;)