2008.Apr.10 Renewal  


ローパスフィルターやバンドパスフィルターを挿入してもインターフェアーが治まらない!
   そんな時は、コモンモードフィルターを挿入してみるとインターフェアーが治まるかもしれませんよ。!

  私の場合、特に顕著なインターフェアーが発生したわけではないのですが、インターフェアーが発生してからではいろいろと問題が複雑化してからでは遅いので、予防的に対策を施してみました。


 【コモンモードて?
 コモンモードとは同軸ケーブルなどの外皮等からの高周波成分の漏れを阻止する作用を言います。
 通常、LowPassフィルターやBandPassフィルターは不用な高調波を阻止するために使用しますが、これだけでは、インターフェアーが治まらない場合があります。そんな時は、コモンモードが原因かもしれません。










 アンテナ系はFT240#43FT240#61 の組み合わせです。 50MHzまで対応します。
 同軸ケーブルは50Ω系ならなんでもOKですが、あまり太いものは巻けませんので5D程度まででしょうか。 

 私は、手持ちの
RG55/Uを使ってみました。
 しかし、十分な耐電力と効果を発揮させるには、少々高価ですが、細くても高耐圧のテフロン同軸ケーブル(RG142など)を使うことが基本でしょうが、RG55/Uでも1Kw位なら十分に耐えられます。

フェライトコア使用のコモンモードフィルター

スリーブコア使用のコモンモードフィルター 

 #43スリーブコアにRG55/Uを3ターン×5のHF用コモンモードフィルター。 熱収縮チューブに入れてコアと同軸を保護
サガミエンジニアリングのコモンモードフィルターCMF-1K
少々大型だが、高性能です。 有名な某社の物より良いです。





ローパスフィルターとコモンモードフィルターの構成

上は50MHz用サガミエンジニアリング 
HY3K-sp6+CMF-1K
下はHF用サガミエンジニアリング
 HY3K-HG+CMF-1K

 ローパスフィルターはお守り?いえいえ万が一のためです。

 
 8D2W にスリーブコア10個を取り付け



熱収縮チューブでスリーブコアを保護
アンテナ給電部の接続用です。

コモンモードが原因かも??

 この高周波成分の漏れはアンテナ系だけでなく電源系の場合もありますから、同時に電源ラインにも挿入する事をお勧めします。アースをとっている方はアースラインにも挿入した方がいいですね。
 漏れ高周波の経路となるループを全て遮断してあげないと効果がありません。
 電源系に挿入する場合は、キャンセル巻きで製作します。



電源系のコモンモード


TDKのノイズフィルター+FT240#43の組み合わせ


 
こんなインターフェアもありました。
 
 まあ原因は、はっきりいって十分整合の取れてないアンテナで電波を出したからなんですがね。
 
 7MHzで送信(200w)するとログ管理しているPCのモニター上のマウスポインターがモニター上をうろうろ動き出す。マウスも送信している間は、いうこと効かなくなっちゃいました。
 私の場合、PCのセッティングされている場所の関係で、マウスケーブルを延長ケーブルで長くしてあり、丁度この長さが7MHzの漏れ高周波と同調しちゃったようです。


結果的には、アンテナ系にコモンモードフィルターの挿入でマウス延長ケーブルのフェライトバーを取り外しても障害は収まりました。





 手持ちのフェーライトバーにマウス延長ケーブルを巻けるだけぐるぐる巻きしました。         
そうしたら、ちゃんとマウスのポインター君うろうろせずに正常に動くようになりました!

 
何回巻けば良いのか?

すみません。わかりません!
PCとRIGのセッティング環境、漏れ高周波の量など個々に環境が異なりますので、カットアンドトライで試してみてください。



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